No.24308 超高額の介護費用 。

質問(相談内容)
■ Q :
父がアルツハイマーと診断されて2年。それぞれに家庭を持っていた私達子供達も高齢の母を助けながら父の介護にあたってきました。実家での生活をあきらめ、ケア付きの高齢者マンションに入居させようやく生活が軌道に乗った矢先、母が急死。後には生活のすべてに介助が必要な状態の父が残されました。ケアプランを見直したところ、なんと15万もの自費が発生することがわかりました。
糖尿病の父は、朝夕のインシュリン注射のための通院が必要です。病院までは歩いて数分ですが365日朝夕の通院介助と、今まで母が手助けしていた食事・トイレ・着替えなど、生活のすべてにおいて介助が必要なため介護保険の枠を大幅に超えてしまうとのことでした。父の年金だけでは到底まかなえない金額です。私達子供で折半しても払える額ではありません。なんのためのケア付き住宅と怒りを覚えました。ここに入居する前にもいろいろな施設をあたりましたが、認知症の上、血糖が安定しない状態の父は老健でさえ断られてしまいます。施設にも入れない父に何か救済の道はないのでしょうか?

回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1 :
これは、ケア付き住宅の入居金(月々の利用料金)以外にかかる金額が、15万円と言うことでよろしいですか?

◆Q :
食事介助・トイレ介助・夜間のオムツ交換など、すべてヘルパー代ということです。施設なみの介護を受けているわけではないのに、施設の倍以上の費用がかかることも家族にとっては釈然としないところです。ただの高齢者が住んでいるだけの賃貸マンションということでしょうか。現在、父は要介護4ですが、変更申請中です。状態としては要介護5に近いところには、いるそうですが微妙なところです。

◆A2 :
費用についての件だけですが…。ケア付賃貸住宅の場合、基本的に独居の入居者に対しての訪問介護という形になっているケースが多いので、すべてをヘルパーさんに任せれば、介護度4であっても介護保険の限度枠以上は10割の実費負担か、事業所独自の自己負担となっていると思われますので、一概に超高額とも言えないかと思われます。入居の際の説明、またケアプラン提示の際ケアマネージャー及びサービス担当者との会議の際にその点の説明等はなかったのでしょうか?費用についての説明が十分でなかったとすれば事業所または管理会社にも責任はあると思われますので、もう一度プラン等についてお話し合いをされてはいかがでしょうか。
私見ですが、通院や夜間の対応もすべてプランどうりに行なわれているとすれば一概に超高額とも言えないような気が致します。ただ相談者様に費用の件まで事前に説明があったのかどうかはご質問の文章からは判断できかねますので齟齬がありましたらお許し下さい。

◆Q :
入居の際の説明では、介護保険を利用しての訪問介護というとこでしたので、私どもの理解不足ということになるのでしょうね。費用の件は、今回何度も話し合いを重ねました。法外な請求をされているわけではないとは理解できましたが、私どもにとってはやはり超高額。この先、ずっと払い続けるのは不可能です。とはいえ、経済的にやっていける程度にサービスを削って果たして父の生活は成り立つのだろうか、いったい何のためにここに入れたんだろう、と心は乱れます。ケア付住宅で父のような状況に陥った場合は、皆さんいったいどうされているのでしょうか?

◆A3 :
病気を持っている場合の施設捜しは大変でしょう。でも、私の母の場合は幸運にも見つかったので、宜しければ参考にして下さい。私の母は骨折をし、手術をする際に糖尿病発覚となりインシュリン使用者となりました。当初の説明では「手術に伴うものであり、時期に必要なくなる。」でしたが、数値が改善され必要ない値になっても、転院先の病院で止めて貰えず、退院期限が迫る中、インシュリン使用者で認知症介護度4)で車椅子使用でも可能などの条件で施設を捜すのは、正直大変な事でした。まず、ネット上で便利なサイトを見つけたので、資料請求をするなどもして、色々なタイプの施設の諸条件を表にして比較検討しました。絞り込んでいった結果、最終的には介護付き有料ホームとグループホームのタイプが候補にあがりました。(どちらも沢山の数がありましたが、条件を満たすのは僅かでしたが)そして問い合わせてみるものの、満床であったり、条件が合わなかったりと途方に暮れる日々が続きましたが、とうとう、たまたま空室の出た現在の施設(グループホーム)との出会いがありました。医師が毎日訪問してくれる施設で、頼りになる看護士さんと認知に詳しい介護士ばかりの素晴しい施設でした。(余談ですが、現在の母はインスリンなしとなり、食事療法だけで良い値を保っています。)ただ施設利用となると、ある程度の費用は掛かります。母は入居者の中でも費用が掛かる方だと思いますが、それでも基本料の他に諸経費も含めて16万円余りで済んでいます。話は変わりますが、介護保険が始まる前に聞いた話です。
20年程前に年上の知人の義母が入っている施設利用料は、当時で40万円と聞きました。当時若かった私がビックリしたのは当然の事ですが、ご主人の職業が医大の偉い医師であった知人でさえ「大変な負担な金額だ。」とぼやいておられました。今は、介護保険のお陰で、私の母の様な庶民でも施設利用出来るありがたい時代だなと感謝しています。皆さんに支えられています。

◆A2 :
私の母の場合もインスリン注射の為に施設探しが困難でした。老健はいままでの主治医の方針をあきらめ、施設側の方針でやらなけらばならないということで、納得できないので止めました。車いすなのでグループホームもだめで、特養も受け入れ人数制限のためやインスリン看護師の勤務体制のために朝は通院で雨の日も寒い日も近くの病院まで行かなければならないということで止めました。都内ですので、施設数も近くには少なく、スペースもないせいか、条件があっても施設や環境で納得出来ないことが多く、結局郊外の介護付き有料老人ホームに決定しました。看護師が数名、交代で入っているので、インスリン注射にも問題なく以前はインスリン注射自体にも一回数百円の費用がかかっていましたが、法改正で明朗になり、それもなくなり、支払いは以前より少なくなりました。
みなとさんの施設の支払いは決して高額ではなく普通の請求だと思います。ただケア付き高齢者向けマンションは介護保険を利用して外部からヘルパー派遣ということははじめからわかっていたことだと思います。インスリンなどの医療行為の有る場合はやはり、徹底して調査して施設探しをしなければなりません。母のホームでも支払いが無理になった方の退去はあります。お話を聞くと、退去までに次の施設を探すのもなかなか難しいので、在宅に一度戻り、ケアプランの立て直しを在宅でして、ケアマネさんと一緒に施設探しをなさるようです。施設長の話では在宅に戻り、ご本人の状況や家族の状況が施設に入る前とは変化していて、親を在宅で介護サービスの利用で見ることにあまり無理がなく、また家族が同意して協力して在宅に戻る方も多いとか。経費ももちろん減るし、そこで落ち着かれる方も結構いるそうです。もちろん個々の家庭事情ですが。胃ろうや、インスリン透析などの医療行為のある方は病院経営の老人ホームなどに移られるとのこと。しかし家族の近くとか、条件、希望がすべて満足することはないと思われます。お父様がインスリンのために寒い日も暑い日も毎日出かけなければならないということをできるだけなくすることができて毎日快適にゆっくり過ごす場所を家族総出でありとあらゆる手段で探してあげてください。

●A3 :
私や兄弟は皆関東圏に在住ですが、実家は地方都市にあります。母は認知症介護度4とは言っても、親しい訪問者の認識は出来るので馴染みの言葉が飛び交う故郷での施設捜しが有効と判断しました。幸い故郷では、グループホーム介護付き有料ホームの数が近年増えており、かなりの数がありました。(車椅子使用者での制限も無かったです)それでもインスリン使用の条件となると僅かしかなく、一人で施設捜しを担当した私は凹みっぱなしでしたが。付け加えて、私は色々なタイプの施設見学もしました。たまたま現在の施設は電話問い合わせだけでしたが、それでも資料だけでは補いきれない情報を沢山知る事となり、実際の入居に結び付きました。どちらにしても資料に載っていない様々な事も解るし、何となく合うか合わないかの勘も働きました。また各施設では相談もしましたが、とても有効でした。私の母にはふさわしくなくて外した老健施設ですが、老健の相談員さんのアドバイスはとても親切で詳しく解り易いもので、とてもありがたかったです。

●Q :
本来、高齢者介護とは高額なものなのですね。私どもの認識が甘かったことがよくわかりました。介護保険のありがたみも身に沁みました。同居という選択肢がない以上、早急に手を打たなければならないのでこちらで相談させていただきましたが、お二人のお話は本当に参考になりました。この数週間でいろいろな施設見学をしましたが、やはりどこも満室で尚且つ施設のインスリン枠があったりするようで、かなり厳しい状況です。ネットを駆使して範囲を広げて探してみます。匿名さんがおっしゃるように、今回のようなことにならないために徹底した調査をすることを肝に銘じます。皆さん、本当にありがとうございました。

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