No.24323 寝たきりの介護を長くやったことのある方、教えて下さい。

質問(相談内容)
■ Q :
先日、母(88歳、認知症車椅子)を医者に連れて行ったところ、いつ寝たきりになってもおかしくない状態なので、ちょっと覚悟がいるかも知れないと言われました。そこで、今すぐ寝たきりになるわけではありませんが、寝たきりの介護というのは「床ずれ」のこと位しか知りませんので、どんな様子なのか教えて頂けたら有り難いのですが。どうぞ宜しくお願いします。

回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1 :
先回りするより今できることに対応して下さい。いつ寝たきりになってもおかしくない。イコール 必ず寝たきりになるではありません。先読みしていらぬ心配より今を大切になさってください。

◆Q :
仰るように、私は今を一生懸命頑張っています。それでも、将来に向けて、「長く」寝たきりになるとはどのようなものなのか、知っておきたいのです。知っておくのは悪いことでもないと思うのですが・・。

◆A2:
私も今、入院中の家内の在宅介護を視野に入れています。そして、同じ課題を抱えています。自分の在宅の介護経験では、家内は、ベッドと車椅子の生活で、寝返りも打てません。お母様は、寝たきりの可能性が高いように思いますが、
@現状の対応
A今後予想される長期間での状態での対応を想定して、準備されることが、必要であると考えます。情報は、できる限り、多く集めること、そして、自分のなかで、シミュレーションすることが大切なように思います。まず、寝返りができるかどうかが、分岐点です。寝返りができなくなると、途端に介護の負荷は、重いものとなります。夜間、眠れることを考えることです。
@夜間でもきてくれるヘルパーさんを活用する。これは、寝返りできない と体位交換が、3時間間隔くらいで必要となるからです。
A痰がでていれば、昼夜、吸引がひつようです。
B夜間の排泄については、おむつの使用で、起きる必要はなくなります。適当な、おむつをさがすことです。
C寝返りが、できない場合、エア・マットレスが、有効です。自動で体位交換をしてくれる優れものもありますが、あまり、実用性はないように感じています。これは、私も今、探索中です。

◆Q :
そうですか、寝返りが出来るかどうかが分岐点なのですね。母はそこが微妙です。ヘルパーというのは夜中も来てくれるのですか?それは知りませんでした。エアーマットというのは知っています。今は座布団でそれを使っています。ベッドにもそういうのがあるのですね?今はまだ大丈夫そうですが、教えて頂いてイメージがわいて来ました。どうも有難うございました。

◆A3 :
寝たきりという言葉が微妙だと感じます。ベッド上での生活が増える、自分では動けない(寝返りはうてない)、だけど、動かす生活はできます。リクライニング車いす移動して、食事をしたり(経管栄養でも)、テレビをみてもらったり、その車いすでうとうとしていても、です。
生活介助にはあまり変化はないかもしれません。洗面所で済ませていた洗顔をベッド上でするようになり、ギャッジアップして、します。顔は蒸しタオルなどを使うか、たまに洗面器のお湯で濡らしながら洗います。口腔ケアスポンジブラシや、吸引付きブラシでするようになります。また入浴は訪問入浴を利用し、動けなくても上手にいれてもらえます。
オムツはテープ式の方が楽になります。もっと状態が変ると、嚥下が悪くなり、痰が増え、吸引が必要になります。吸引器も準備します。吸引は昼夜を問わず、します。寝られません。夜間ヘルパー(一部事業所、もしくは自費)は時間で来ておむつ交換などお願い出来ますが、吸引看護師でないとだめ。時間をきめて吸引はできません。とにかく痰がからんだらするわけですから介護者は細切れで寝ることになります。軽い方は時間決めでもいいかもしれないけれど、そういう時期はいっときかと思います。エアマットは体圧分散、自動体位変換、ベッドの背上げ対応モードのついているものを使います。介護ベッドも4モーターのが便利です。ただ自動体位変換はご本人の意思を無視してするわけで、苦しい体位になってしまうこともあるから、かならずチェックしないといけません。楽な姿勢になるようにタオルやクッションを使います。エアマットはねてみることをおすすめします。感じがわかるとおもいます。エアマットは、時間で空気がいれかわり、褥瘡予防もします。それでも人による体位交換は必要。ベッド上の生活がふえると介護者はいろいろコツを勉強していかなければなりません。また眠れなくなるので、体力維持のためには、ショートの定期的な利用を考えるのがいいです。ただ医療処置が必要な方は受け入れ先がせばまるので、調べておくことも必要です。寝てばかりで反応ないから、何もしないわけではありません。音楽を聞かせたり、マッサージしたり、抱いて起こして、散歩したり、お話したり、することはやまほどあります。寝たきりにする必要もないくらいです。シュミレーションも必要ですが、わりきれないことが山ほど起きるのが介護です。人間の命をあずかるのですから。

◆ :
そうですか・・想像以上にたいへんですね。でも、こうしてあらかじめ様子を教えて頂いたので覚悟して望めそうです。なんとか少しでも寝たきりになる時期を遅らせるよう今を頑張りたいと思います。

◆A4 :
単に一言で寝たきりといっても、状態も症状も看護介護ひとつとっても、ケースバイケースです。今は、寝たきりにならないように気をつけるくらいでしょう。介護は一つ一つすべて違います。それぞれのケースでのアドバイスはできても、まだ未知の介護の想定はできません。一生懸命がんばることはある意味すばらしいですが、がんばらない介護が叫ばれている意味をどうぞご理解ください。時には鏡を見て、にっこり微笑んでみてくださいな。介護者が優しい顔でいられますように。

◆Q :
頑張らない介護を目指していますが、つい頑張ってしまうんです。母はもう「我が子」と同じでして、「この子」の幸せの為なら何でもして上げたい・・そういう思いで一杯なのです。
朝は明るく「お早うございます!」と母のベッドに顔をうずめて笑いかけ、そして一日中母には笑顔を見せています。それは母の介護が苦にならないからなのだと思います。母を幸せにしているという実感は私をも幸せにしてくれているからなのでしょうね。最期まで母には優しくして上げたいし、夫も母に優しくしてくれるので、そういう意味では私は幸せです。この幸せがいつまで続くのか、ふっと思うことがたまにあって、それで寝たきりの事を知りたくなったという次第です。勿論、今を精一杯やることに変わりはありません。どうも有難うございました。

◆A5 :
お母様の介護が、苦にならないというあなたの姿勢に、とても共感を覚えます。本当に、そのような心境になれることが理想ですね。あなたの暖かい心に、私も嬉しくなります。

◆Q :
私は母に可愛がられたという記憶がありません。それが、今は私を頼り、甘えて本当に可愛くなっています。いとしいです。「きょうもお世話になったわね。」とか「あなたが一番好きだわ。」とか、ボケてはいてもそういう言葉を言ってくれます。それで私も頑張れるのでしょうね。また、母は今はとても穏やかで、私に迷惑を掛けるようなこともしませんのでそれも助かっています。母が認知症になってから、母と私はとても良い親子になれたと思って、そういう意味で私は幸せでもあります。母がボケていなかったらとても一緒には暮らせませんから。

◆A5 :
在宅でも、入院中でも、介護を継続するのは、公的サービスの利用、介護の負担を心身共に共有してくれるパートナーがいるのが理想かなと考えていますが、もう一つ、自分自身のモティベーションだと気づきました。昨日、”仕事の流儀”というTV番組で、血管外科医の大木ドクターが紹介されていましたが、彼は、年中、休みなし、夜中まで働いているようです。そのとき、なぜ、そんなにハードな業務なのに、倒れないのかと考えると、彼のモットーは、”世界中で、一番喜んでもらえる人になる”ということでした。介護も、同じことかなと感じています。お母様を幸せにしたい、喜んでもらいたいと考えることが、いろいろの意味で、困難を排除してくれているように感じます。あまり、無理をしないでください。

◆Q :
モチベーションですか・・どうなのか分りませんが、前にも書いた通り母に可愛がってもらえなかった私はいつも母への片思いでした。私だって可愛がって欲しい・・それが夢だったのです。それが、今は母と私は両思いなんです!長かった私の夢が実現したのです、やっと。今、母は私を恋い慕ってくれています。だから私は嬉しくってたまらないのかも知れません。また、兄達は別として親戚一同が私を励まし支えてくれ、感謝の言葉を沢山くれるのでそれが大きな力になっています。また友人も皆何らかの介護に関わっており、お互いに励ましあっているのも心強いです。
そして!こちらの掲示板の方々も本当に大きな支えになっており、随分助けて頂きました。
そういう状況なので介護自体は苦にならないのでしょうね。苦労されている沢山の方々を思うと私は恵まれています。ですから、特にモチベーションを上げなくても自然にやってゆけるような気がしています。お互い、自分も大切にしてやってゆきましょう。

◆A5 :
その前向きな介護姿勢、応援しています。私は、この掲示板への皆さんの投稿を見るにつけ、皆さんもがんばっているんだなあと励みになります。在宅介護は、選択肢の一つとして考えています。今は、できるだけ皆さんのご経験を学習させていただきたいと思っています。一度挫折しているだけに、十分な分析と対応が必要と考えています。なんだか、支離滅裂ですみません。

◆A6 :
お母様の介護お疲れさまです。貴方があなたでいれれるには、時々は介護以外の何かで気を晴らすこともおすすめします。こころがこわれないよう、体が悲鳴をあげないように、何もかも背負い込まないようにして下さいね。

●Q :
こうして、お会いしたことも無い方から励ましを頂いて本当に嬉しいです。兄弟の事は考えずに母だけのことをしてあげよう・・そう思って日々過ごしているのですが、疲れた時などはふっと兄達から言われた嫌な事などを思い出してしまいぐったりしてしまいます。うまく気分転換して何とかやってゆきますよ。

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