No.24307 胃ろうが増設できないことが判明し、腸ろうを進められましたが・・・

質問(相談内容)
■ Q :
72歳の父は、脳梗塞で倒れて1年後、次は脳出血意識を無くして入院、ほぼ植物状態になってしまいました。胃ろうの増設をしようと胃カメラで検査したところ、昔の胃潰瘍で胃を切除していたため、増設が不可能だと告げられました。次に提案されたのが「腸ろう」です。ネットで情報を探しましたが、胃ろうの情報ばかりで腸ろうに関する情報が見つかりません。どのような介護が必要となるのでしょうか?、また在宅介護ができればいいのですが、介護者となる母も高齢で、肝臓を患っていて現在も通院中です。本来は安静が必要な母に、父の介護は過酷過ぎるため、できれば施設入所を希望しています。胃ろうでも施設受け入れは厳しいと聞きました。実際のところ、腸ろうでの施設受け入れの状況はどうなのでしょうか?ケアマネさんも、腸ろうのことは詳しくないようで、あまり情報をいただけませんでした。どのような情報でも結構です。助言いただければ幸いです。

回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1 :
私の父も胃を全摘出してるので他人事じゃないです。「腸ろうケア」で探したら「胃ろう腸ろうの注入方法」がありました。詳しくはわかりませんが、手順はあまり変わらないのではないでしょうか。ただ、胃ろうよりもゆっくり注入しないと下痢をおこしやすい、ときいたことがあります。施設を探すとき「胃ろう」を受け入れている施設なら、話を聞いてくれるかもしれません。義母は入所後に「胃ろう」になりましたが、それゆえの退所勧告などはありませんでした。良い策をかけなくてごめんなさい。

◆Q :
ありがとうございます。その後、腸ろうについても調べ、4月に入ってからは外科の先生から詳しいお話が聞けることになりました。そのときには報告も兼ね、アップしたいと思います。特養もいくつか問い合わせをしました。
基本的に、経管栄養だからといって断るということはないようです。ただ、看護士の数なども関係するので、人数枠があるようでした。したがって、入所の順位が上位になったとしても、その枠の中での欠員がでないかぎり、入所は難しいとのことです。今は、病院のSWさんに腸ろう介護者を受け入れてもらえる老健療養型病院を探してもらっているところです。

◆A2 :
PDN(ペグドクターズネットワーク)で、胃だけではなく、腸ろうについても相談できます、またその相談室の過去の相談内容のなかにも出てきますので検索して、参考になさってください。あと、介護110番でもこのページの一番上のサイト内検索のところに「腸ろう」といれると、過去の相談がでてきますので、それも参考になるとおもいます。食道ろうや、腸ろう在宅介護または自宅療養していらっしゃる方のブログもけっこうあるので、根気良く探してみてください。病院にも根気良く質問することも大事です。かならず丁寧に答えてくださるとおもいますが。施設受け入れは、やはり厳しくなります。人数制限している施設もあると思います。腸ろう胃ろうと同じ扱いだと思いますが、腸ろうの知識のある方が施設でも少ないと思われるので、家族がしっかり勉強して、まとめたものを施設側に提示する努力も必要です。あとは、広い範囲で積極的に探すしかありません。あきらめないでがんばってください。有料老人ホームなら、会社との話し合いと条件が許せば、医療提携のあるところなら、受け入れてくれます。

◆Q :
ありがとうございます。仰るとおり、特養には制限枠があるようでした。一応、申し込み書は受け付けていただきましたが、入所の優先順位が上位になったとしても、その枠での欠員がでないかぎり入所は難しいですね・・・と言われました。ただ、入所できないわけではない、という希望は見えたので、自分から行動することの大切さを感じました。(ケアマネさんは積極的に情報提供してくださらないので・・・)
病院の先生にも、腸ろうは管理が難しいと言われましたが、自分なりに情報収集し、管理のしかたを把握したいと思います。アドバイスどおり、それを簡潔にまとめ入所に備えたいと思います。

◆A3 :
有料老人ホームに入所している父は腸ろうをしています。一時胃ろうをしている時期もありましたが、胃がんにより胃を全摘したため、今は腸ろうです。いずれも医療行為に属するので、看護師のいる施設なら受け入れ可と思います。父の腸ろうもホームの看護師さんにやって頂いていますが、手順等様子を見ると、胃ろうの時と余り違いはないようです。ただ、父は認知症なので、栄養剤を注入中チューブを勝手に引き抜いたり、「注入中」を忘れていきなり立ち上がったりする恐れがあります。そのため、その間はずっと誰かがついていなければなりません。でも疲れていて眠い時はベッドに横になりながらでもできます。胃ろうと違って胃酸がなくに直接栄養を入れるため、衛生管理はより慎重にとも聞きますが、経口ではほとんど食べない父が今、生きていられるのもこの技術あってこそです。「腸ろう介護」という点では、手順をしっかり習い、やれそうであれば在宅介護も可能でしょう。但し、お腹に穴を開けて栄養注入の受け口を造る(言ってみればお腹に傷ができる)訳ですから、何となく違和感があるもののようです。父の場合、認知症のせいか、本人の訴えが具体的によく伝わらないことがあります。
例:「お腹が痛い」→チューブを取り付けてある周辺が物理的に痛いのか、に直接栄養を流し込んでいるのでが動き出して痛いように感じるのか(大便をしたくなるような感じ?)、もともと神経質な人なので少しでも「イヤ」と感じると、すぐに「痛い」という言葉で訴える、など。在宅介護では「腸ろう介護」だけでなくいろいろなシチュエーションが生まれてきますので、お母様一人の手に余るようでしたら、積極的に施設を探すのが良いかと思われます。(←お腹を痛がる時や定期的にチューブ交換する時病院へ行きますが、ホームの方に付き添って頂いています。)胃ろうを受け入れている施設なら基本的に大丈夫ではないかと思うのですが…。

◆Q : [カネコ]
ありがとうございます。有料老人ホームなら受け入れの可能性があるのですね。それを聞いて、少し安心いたしました。父母のいる実家の近くには、有料老人ホームはありませんが、私の自宅近くに有料老人ホームがあったので、一度問い合わせてみようと思います。(母は、「嫁がせた娘にお父さんの世話をさせられない」といって、かなり後ろ向きではありましたが・・・)
腸ろうの管理は非常にデリケートのようですが、特養への早期入所は無理そうですし、老健も3ヶ月が上限だとのことで、その後は少なくとも3ヶ月は実家での居宅介護となることも考え管理手順をしっかりと把握したいと思います。

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