No.24376 軽度障害者になった姑に対する対応の仕方。

質問(相談内容)
■ Q :
姑は76歳。私は40歳の嫁です。姑は去年の1月に脳梗塞を患いました。リハビリの効果もあり自分の事は出来るまで回復しました。しかし、右足はひきずり、歩くにもどこかを持ってでないといけないようになりました。にもかかわらず、以前と同じように行動しようとします。お風呂や階段の掃除をしようとしたり、冬のときは雪かきをしようとしてました。家は主人が飲食店を経営しているので、私も手伝いに行かねばなりません。もう少しおとなしくしていてほしいのですが何度言っても言うことを聞いてくれません。主人は「倒れとったらそんときのことや」といいますが結局病院に入って面倒みるのは私しかいないので、後のことを考えるとそうはいきません。どのように接したらいいですか?

回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1 :
ご主人は軽はずみなことを言っていると思いますか?あなたと意見の合わないところと、意見交換をまだしていないところを十分に埋め合わせをするようにしたほうがいいですね。そこで喧嘩になったり、途中で話をやめてしまったりしないような、ご主人があなたのことも十分に気遣って物事を考えようとする関係作りが大切。ご主人とはそんなところを注意して接したらいいと思います。それが一番の先決ですね。ご主人を抜きにして、ご自身で単身がんばるというならそのときに、お母さんとの接し方を改めて考えなくてはいけません。もう、そういうこと?まず、認めてください。雪かきをしようとすること、掃除をしようとすること・・・そしてその動機を。お母さんの気持ちを・・・。お母さん自身を・・。その先に答えがあります。「何度言っても言うことを聞いてくれません。」これは、一方的な要求だったのではないかと思い直してみてください。「何度言っても」・・・この何倍お母さんの話を聞いてあげたのでしょう?聞かせていただいたのでしょう?お母さんのことをわかってあげなければお母さんが言うことを聞いてくれるはずもないと思います。障碍の有無とは関係のない部分、人と人との関係において、お母さん、ご主人と向き合ってください。問題の解決を急がないこと、無駄な意味のない話をいっぱいして、昔話や生い立ちを聞いて、世間話をして、一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に生きてこそ、こちらの思いが相手に伝わり、愛され、気遣われるのだと思います。あなたを気遣うことは、「おとなしくしよう」と思うことでもあります。  
 
◆Q :
丁寧な回答ありがとうございます。お母さんには「少しでも役に立とうとしてくれてるのはありがたいけど、私の留守中に(1人で留守番してるときに)するのはやめてほしい。もし、どうしてもしたいのならいっしょにしようよ」と話し合ったことがあります。「一緒にか・・・・」と黙り込まれました。私が一緒にいるときはおとなしくしていて、出かけると何かします。少しでも手伝ってあげようとおもってくれるのはありがたいのですが、留守中にされると出かけるたびに「何かしてるかな・・危ない事してるかな・・・」と不安になります。その旨もお母さんには伝えましたが、「わしは大丈夫だから・・・」しか言いません。これからどう接していったらいいかわかりません。毎朝一緒に犬の散歩をするときにいろんな話をします。そのときはもう少しがまんしてお母さんのしたいようにさせてあげようと思うのですが、留守にするときはどうしても一方的に「おとなしくしててね」と言ってしまいます。まだまだ私がお母さんのことを理解してあげてないのでしょうか?

◆A2 :
自分のことができるまでに回復され自宅で生活できるようになり、本当によかったですね。「幸せなことにここまでこれたのだもの、再び転倒、過労につながるようなことなく、心もゆったりとした生活を楽しみながら、だんだんに身体の状態を整えていくのが一番。」というようなこと何気なく日々の生活でお母さんと話し合われてはいかがでしょう。一緒に散歩をされているとか、とてもいいと思います。ウオーキングは脳梗塞後のリハビリに限らず適度な運動を自分で調節しながら行え、目標をだんだん上げていくこともできるので、自分に自信をつけるためにも、ひとりでもできるいい運動だと思います。じっとしていられない性格の人には「家の手伝いもいいけれど、自分の身体の回復を考え、あわてず、徐々に、身体を鍛えていついつまでも元気でいてほしいなぁ」といった気持ちを伝え自分ひとりの時には危険のない適度な運動で過ごすようもって行ってもいいとは思います。
うーんさんもいわれるようにお母さんの気持ちを聴き、時には言葉に表しにくい(例えば自分ひとりで何かをやって自信をつけたい。早くもとの身体に戻りたい。元の身体に近づいていることを認められたい。することがなく退屈、などいろいろ。)ことも相手の立場に立って耳を傾けると見えてくることもあるかと思います。
その上で、脳梗塞は再発も多いと聞きます。お医者さんに家庭での生活状況を相談しつつ、万一転倒されたとしても危険のないように環境を整えたり、本人にも階段掃除などのときに何かがあると危険なので掃除をしたい気持ちはわかるけれど、くれぐれもゆっくりと、心して行うように自覚を促されるといいと思います。それにはお医者さんなどから脳梗塞の再発を防ぐための生活、在宅生活で心がけることなどを話してもらい、家族がそれに協力するような姿勢が望ましいと思います。(家族が「危ない!」を強調すると反発を買って肝心の自分の身体の回復にどうかが抜け落ちることがあるので。)脳梗塞後の予後はまだ続くけれど適度に身体を動かし愉しい生活を続けるには何がベストか、をお母さんに考えてもらえるように配慮した言葉選びも必要かもしれないね。
総じて現在の貴女の対応はとてもいいと思いますが、一人のときにも何かをしたいというお母さんの気持ちの奥をもう少し汲み家族として協力できることはしたいというところがお母さんに伝われば、そしてお母さんも反発せず素直に自分の身体を考え行動できるようになるような言葉かけや、自覚を促す第三者からのアドバイス、すべてお母さんの現在の回復した状況から後退せず少しずつ回復していく道筋にある、という本人の自覚が育つよう。あせらず、いらだたず。
ご主人の「倒れたらそんときのこと」はやっぱりそうでしょう。貴女がそれで今から気をもむ必要はないよね。「そんとき」はご主人にも頑張ってもらいましょう。でもそうならないために今できることをあなたは考えようとしている。応援しています。

◆Q :
本当にありがとうございます。拝見していて涙が出てきました。確かにお母さんには体も心もゆったりとした生活をし、その中で少しずつリハビリをとりいれて徐々に回復してもらいたいと思ってます。しかしそれには私自身が何倍も広くてゆとりを持った心でいないといけないなと思いました。子供が小さいときはしっかりお母さんが面倒みてくれてましたし、子供の用事で家をあけるときは家事を快く引き受けてくれました。お母さんに何かあったときはしっかりお世話させてもらおうと思ってたころを思い出しました。お母さんや主人に対しての感謝の気持ちを忘れていました。今からもう一度気持ちを入れ替えて家族と一緒にゆったりと過ごしていこうと思います。本当にありがとうございました。

◆A1 :
どうして留守中に家事をされると嫌なのか、ご自身の気持ちも考えましょうね。不安になるから・・・実際に危険があるのでしょうか、その兆しや危ないと思ったことも?そして、あなたの心の内をお母さんはどう思っているでしょうね?自分のことを不安に思う、心もとない?信用されていない?現役ではないと引導をわたされた?念のためを言えば、心もとないと思っていない、信用していないわけではない、現役ではなくなったと思っていない。なんてことは言ってはいけませんよ。

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