No.7777 Re: 認知症の方への対応

あなたが、慣れない場所に行き『する事が無い』『何をしたらよいか解らない』といった立場に置かれ、目の前に食べた後の食器が置かれていたら・・・どうしますか？『それを片付ける』誰かが食器を洗っていれば、『食器洗いを手伝う』という行動に出ないでしょうか？特に、目の前の高齢者の方々は、戦中、戦後の混乱期、高度成長期を生き抜いた方々です、じっとしている事が嫌い、『やれる事はやらなければ・・』と働き者が多い傾向にあるようです。食器洗いの行動を前面的に否定するので無く、する事が無い・何をしたらよいか解らないから来る『不安』または何か手伝ってあげようという『やる気』を認めてあげては如何でしょう？食器洗いもその一部をお願いしたり、『危険だ』とおっしゃるのでしたら、『ここは、私達がやりますので、○○さんは、テーブルを拭いて頂けますか？』と違う作業をお願いしてもよいと思います。終わったら『○○さんのお陰で早く終わりました！ありがとうございました。』と褒めてあげて下さい。認知症だから○○だ・・・では無く『まだまだ出来る・やろうとする強さ』に目を向けて下さい。これをストレングス視点といいます。介護の鉄則ととして『残存機能の活用』という言葉もあります。これを静止する事は、御利用者のＱＯＬ（生活の質）の低下を招く事になり兼ねません。
脱走？徘徊についてですが、あなたは、何の目的も無く外に出ますか？外に出ようとしている方に、その理由を尋ねたことがありますか？食器あらいと同様に行動を否定するのではなく『そこまでに至った心』を認めて（受容と共感）あげて下さい。その行動に真正面から付き合い、少しずつ軌道修正します。言葉の言い換え等は、バリデーション（認知症の方々へのコミュニケーション技術）を活用すると良いと思います。目の前の御利用者は、認知症である前に一人の『人間』そして『人生の先輩』なのです、『説教』という言葉は、福祉の世界にはありえないと思います。

この内容はあなたにとって【参考】になりましたか？はい  掲示内容について通報する

発言一覧