No.24415 アリセプト服用で妄想・暴力が増していく母。薬の副作用では?

質問(相談内容)
■ Q:
一人ではどうして言いのかわからなくなってしまったので相談させてください。母は70過ぎですが、60代前半から物忘れが激しくなり、父の浮気を妄想するようになりました。認知症かと思い医者にかかるようにすすめたのですが、母は「自分を狂っていると思わせて病院に入れて、父は浮気相手と再婚しようとしている」と 疑い、医者に行こうとはしませんでした。 しかし昨年、膠原病で通っているお医者さんの勧めで、 物忘れ外来にかかったところ、軽い認知症との認定を受けました。 膠原病の医者に父が相談し、アリセプトを処方してもらいました。最初は、3mgを服用したところ 死んだ祖母が生きていると言い出したり、家に居るのに、家に帰りたいと言い出すようになりました。 心配していたのですが、2ヶ月後に5mgに変更され、最近になって 非常に攻撃的になり、 一日中父の浮気(妄想です…)を詰り、攻撃的になってしまいました。 母は、父の浮気相手が家に入り込んで、自分の身体をつねったり殴ったりすると主張します。もちろんそんなことは、一切ありません。父は、自分が疑われているので声を荒げて怒り、母も怒り、で堂々巡りです。 母はひとしきり激昂したあとは涙を流し、 「もう私を苦しめるのはやめて欲しい」と言います。 あまりにも酷いので心療内科に連れて行ったのですが、 お医者様は「アリセプトは関係ないので、飲み続けるように。精神安定剤を出しておきます」とおっしゃいました。 確かに安定剤を飲ませると、2時間ほどおとなしくしているのですが、 少したてばまた声を荒げて「私への嫌がらせはやめて」と父に怒り続けます。 父は怒りっぽい性格で、母に優しく接することが出来ません。 それもつらいです。 先日は止めた私も母に殴られました。 酷いときは浮気相手を殺す、と叫びます。本当にアリセプトは関係ないのでしょうか。 やめてはいけないのですか? 私たち家族は耐えるしか方法がないのでしょうか。 なんだかヘンな相談になってしまいましたが、 もしご存知の方がいらっしゃったらご助言お願いします…。

回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1:
父がアリセプトを使用し始めるとき、医師から詳しい説明がありました。 通常3mgから開始して、5mgに移行していくけれど、症状を観察して アリセプトの微調整も必要。半量からはじめる医師もいます。 もちろん、問題なく、長期服用されている方もいますが、観察は大事。 認知症の種類によっても、ご本人の状態によっても調整は必要だと思います。 主な副作用にも攻撃性、不穏、涎、硬直、無反応、いろいろあります。処方されるときに、パンフレットももらいました。父のときはアリセプトでしたが、今アリセプトDというのも出ています。 膠原病医師ではなく、精神科、神経内科に受診される方がいいかと思いますが。 健康診断とか理由をつけて、とにかく外来までいけば、スタッフが対処してくれます。その前に家族だけで相談なさるのもいいと思います。

◆A2:
物忘れ外来医師ともっと話合ってみてはいかがですか。心療内科に受診したのは医師の勧めですか。物忘れ外来医師は精神科の医師ですから、あなたの質問にはすべて答えられると思います。早めの対応を勧めます。皆さん後手後手に回って苦労しています。お気をしっかりお持ちになってください。

◆Q :
父が昨日話してくれた内容によると、膠原病の先生は物忘れ外来の先生から言われて(指示されて?) アリセプトを出してくれたらしいのです。 その際パンフレットなどはもらうことはなかったのですが、「僕も専門じゃないので、もし何か不都合があったら飲むのをやめて欲しい」と言っていたらしいです。 本当はもっと父と話し合わなければ…とは思うのですが、 私と父が少しでもこそこそ話をしていると 「私を精神病院に入れる相談をしている」と母のきもちが高ぶってしまって、なかなか時間が取れない状況です。 あまり酷いので今日は飲ませませんでした。 とりあえず、数日飲ませないで様子を見るつもりです。 今日物忘れ外来に電話して聞いてみたところ、「そんな状況(暴言、暴力)ではこちらは対応できない。直接精神科に行ってもらいたい」と断られてしまいました。 心療内科に行ったのはかかりつけの薬屋さん(近所なので母の状況もよくわかっています)に勧められたからです。 なんだかもう、どうすればいいのか自分でもよくわからなくて…正直へとへとです。 父はもっとへとへとなので、私がしっかりしなければ…。

◆A1:
できるなら精神科に早めに家族だけで相談に行かれるといいと思います。 精神科といっても実は病院によって、認知症の専門医はいないところもあります。はっきり対応できないといってくれるならいいのですが、できれば 認知症専門医のいるところを探されることを勧めます。アリセプトは薬が体から抜けるのに1週間くらい(ひとによって違うけれど)かかるかもしれません。飲まなくても問題ないので(ただし、次に始めるときは、また始めから効力でるまでに すこし時間がかかる)止めてみて、医師にその違いを伝えるといいと思います。 お母様もほんとうは疲れていると思います。 環境をすこしリラックスできるように、お花や、香りで整えてあげてください。 お父様にもいいと思います。

◆A2:
認知症には、アルツハイマー型と脳血管障害型の2種類があるそうです。私の母は脳血管障害認知症です。私の祖母(故人)は昔のことでよくわかりませんが、症状から言ってアルツハイマー型だったように思われます。アリセプトアルツハイマー型認知症の薬のはずです。私の母はサアミオンを服用しています。あなたのお母様はアルツハイマー型だと確認されたうえで、アリセプトを投与されているのでしょうか?確認されたほうがよいように思います。
 でも、いずれにしても認知症への対応では、日常生活で「興奮させない」ことが第一のように思います。そのためには「否定しない」、「強制しない」が重要です。「・・・してはだめ」、「・・・しなければいけない」は禁句です。妄想についても、「そんなことはない」と否定しないほうがよいです。まず、こちらが落ち着いて、「・・・しなくても大丈夫よ」、「・・・してみましょうか」、「そうかしら?でもいまはもう大丈夫よ」というような言い方がよいです。
 あまりにしつこくて、自分自身が冷静でいられないときには、私は耳栓をすることもあります。 そんなにいつも冷静ではいられないと思われるかもしれませんが、言い換えたり、黙って聞き流すようにするだけで、認知症の人が落ち着き、こちらが楽になれるのです。 認知症の人は、「私のことをわかってくれる」、「いやなことをさせられたりしない」と思うと、子供のように素直になります。 逆に、自分にとっていやなことを言われると、元の性格が穏やかな人でも鬼のようになり、手がつけられなくなります。 これは母と祖母の介護体験から言えることです。個人差が大きいようで、あまり断定的には言えないのですが、試してみてください。

◆Q :
やはり母は精神科にかかったほうがいいのですね。私が子供の頃、県内の精神病院にて入院患者への虐待が問題になったことがあり、 本人も拒否しているし、そういう場所に連れて行くのは可哀想…とつい敬遠しがちでした。でももう、専門のお医者様にかからないでいるのは限界のような気がします。 とりあえずアリセプトはこの3日間飲ませていません。昨日は少し酷かったのですが、今日は少しだけ穏やかでした。 まだまだ薬が抜けるまでに時間はかかりそうですが、 今月に入ってから私も介護ノートをつけるようにしているので、 様子を見ながらお医者様に相談してみようかと思います。
お花は考え付きませんでした! 母は百合が好きでした…明日出かける余裕が出来たら、花屋をのぞいてみます! 認知症に種類があることは知っていましたが、お医者様は、母はどの型だとか詳しいお話はされていませんでした。確認してみようかと思います。
母は疑い深く、妄想もかなり酷いようです。 部屋にいながら父が浮気相手(と、疑っているひと)の家に行って、靴を履かせているのが見える、と主張します。 しかもそれが、おかしいこととはまるで考え付かないのです…。父を罵るときの母は本当に鬼のような形相で、あの優しい母が…と、本当に毎日泣きたい気持ちで一杯です。 極力興奮させないようにしていますが、以前は気にもしなかった小さな事で、いきなり怒り出します。私や父も先月までは話をそらしたり、テレビや映画を見るよう促して怒りをそらしていたのですが、 ここ数日は集中力が持続しないのか、10分するとまた同じことを思い出し怒り、優しく接しても「私をばかにして!」と怒り、あまり効果がなく、その急激な変化に私も父もついていけません。 自分でもだめな娘だなと思います…。もっとしっかりしろ!と自分を鼓舞していますが、なかなか難しいですね。 とりあえず柔らかな口調をこころがけ、明日もがんばります。 レス、ありがとうございました。

◆A2:
とても気をつけてお母様に接していらっしゃるのですね。えらそうなことを書いてごめんなさい。 どうぞ専門のお医者様に見ていただいてください。そうすればきっと、良い方法が見つかると思います。

◆Q :
いえ、私も分かっている…と思いつつ、出来ていないことも多いので、 文字にしてもらえると助かります。かえってすみません。治らないにしても、お医者さんにかかって 、なんとか母の気分を和らげるようがんばってみます。

●A3:
認知症の方の介護をしています。第三者の僕が偉そうなことを言っていたらごめんなさい。うちの施設でも、同じような症状の方がいます。その方が妄想がひどくなり興奮する時は、声をかけずにそっと見守っています。声をかければ、もっとパニックになってしまうので。2時間程で機嫌がよくなるので、その時に対応するようにしています。攻撃的な場合は、その場を離れるか、担当を替えています。落ち着くまで待つことが多いです。
ただ、自分が家族なら苦しいと思います。交代で支援しているので、精神面のケアも自分でできますが、変わりがいないと本当にしんどいです。 でも、家族さんが、「最初施設は、姥捨て山や介護放棄したという自責の念で苦しかったけど、施設に入れて親の生活と自分の生活を区別し、自分の生活をエンジョイでき、本人も施設で笑顔になってくれた。本当に有難う。」といわれたりするので、この仕事をがんばれています。
認知症の方のサービスも増えています。認知症キャラバンという地域の応援団もできたり、地域包括支援センターという相談場所もあります。ショートステイデイサービスを利用して、家族さんが落ち着く時間も必要ではないかと思います。グループホームでの入所も考えられます。当然症状がひどければ、医療が必要なので入院となりますが、まずはお近くのケアマネージャー等専門家に相談してみてはいかがですか。介護がんばりすぎて、大好きな親を憎んでいく家族さんも多く見てきました。だから、あなたがゆっくりできる環境をつくって、親を嫌いになるまでがんばらないでほしいと思います。近くにたくさんの味方や応援者がいますので、相談してみてください。

◆Q :
介護のお仕事なんですね。偉そうなんてとんでもないです!今日の夕方から夜にかけて、母がまた興奮してしまい、今はもうへとへとです。 父もあまりにも辛いので自殺したい、と言い出したりして、冷たい言い方ですがあっちもこっちも勘弁して、という気持ちです。施設に入れたいのはやまやまなのですが、 「父(母にとっては夫ですね)が女をつくって私を追い出そうとしている!」妄想にとらわれており 「家を空ける」ことに相当抵抗があるので、とても無理そうです…。おととい医者に行って先生とお話をしたのですが、母の妄想が10年以上続いていることを告げると「それは認知ではなく、精神的な病気かもしれません」といわれました。確かに認知症にしてはあまりにも…と思っていたところだったので、腑に落ちるというか、ヘンな言い方なのですが納得できました。一応県で認知について相談してくれるところもあるにはあるのですが、 先日電話をしたら「とにかく病院に連れて行ってください」で終わってしまって…。 でもこのまま放っておいても事態は悪くなる一方だと思いますし、気持ちを切り替えて今度は精神保健センターのほうに電話して、相談してみようかと思います。 父はあまり家庭を顧みない人だったので、わたしはとても母親っ子でした。憎みたくはありませんが、最近の母はもう気鬱の種でしかありません。それもとても悲しいです。あんなに可愛がってもらったのに、ひどい娘だと自分でも思います…。これ以上母を嫌いにならないでいたいので、相談出来るところを探して根気強くがんばります。なんだか愚痴ばかりになってしまいましたが、お声かけてくださってありがとうございました。がんばります。

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