No.10317 体が丈夫で認知症を認めない父。どうしたらいいか対応に困っています。

質問(相談内容)
■ Q :
実父65歳についての相談です。父は思えば4年ほど前から物の名前や、あまり会わない人の名前を忘れるなどの症状が始まっていたのですが、定年後もそれまでいた会社に残り、仕事をばりばりと続けていました。また趣味のゴルフも頻繁に行っていてたくさんの友人に囲まれ楽しそうに生活していたのですっかり家族もそのままにしてしまっていました。ただ父と母は不仲で、夫婦での会話、食事はなく家庭内別居状態が続いていました。子供は私も含めて全員実家を離れ独立しています。そんな状況もあり、父を病院へ責任もって連れていく状況にはありませんでした。ところが今年の年始に、父が愛用していた車が壊れたことがきっかけで物忘れの症状が、家族が思っていたよりも進んでいたことが分かりました。「車を買い替えたいが、印鑑証明が必要だというのだが印鑑証明って何だ?」「印鑑ってなんだ?」「市役所ってなんだ?」と母に詰め寄ってきたことから驚き、母がやっと父を病院へ連れていきました。最初の受診では認知症だと思うが一度では結果が出ず、来週また別の専門病院で
MRIの結果を見ながら最終的な診断を待つという状態です。受診の際、記憶についてはほぼだめで、物の名前、年月日も言えず、時計も分からずお手上げの状態だったそうです。ただ何故か数字については完璧で計算はできたようです。血液検査等の結果も悪くなく、体にとくに異常個所は見つからなかった。また何とCTの結果も悪くなく「年齢相応」とのことでした。長くなりましたが、とりあえず以上が状況で、ここからが相談内容です。今のところ体も丈夫で身体的に生活にも不自由していないため、頑に「自分はどこも悪くない。なのにどうして医者も家族も自分(父)が病気だと言うのか?」と言い、「車の運転をしたい」「車を買いたい」と大騒ぎの毎日だというのです。新車を買うためにディーラーへ毎日のように通ったり電話をいれては、「購入には印鑑証明が必要だ」と言われ、でも母に運転や車の購入を止められてはキレて、とうとう市役所へ行って印鑑証明の印鑑を変えて取ってきたりしてきてしまいました。(ディーラーには母が理由を話して車を買えないようにしてあります)認知症なのにどうしてそういう悪知恵を働かせるのか、が分かりません。受診時に医者に対しても暴言を吐いているようです。
どなたか教えてください・・
認知症の患者はこんなに行動的になれるものなのでしょうか?
(どの情報を見ても、ここまで悪知恵を働かせたり自ら動きまわるような
ことは書いてなくて・・・)
私は、父が「自分が認知症」だと少しでも納得してくれればもう少しおとなしくなるのかなと思うのですが、もうここまできたら病気を認めるなんて無理なのでしょうか。

・こんな状態の父に車の運転を諦めさせる方法ってあるのでしょうか?
(一般的な方法は情報収集済みです。でも医者の言うことも家族
言うことも一切聴かない勢いです)

65才という若年の域に入るためなのか、そして体が同年代の方に比べて丈夫なので、本当に困ってしまっています。来週の受診を前に大きく不安になってしまい投稿させていただきました。どなたかアドバイスをお願いいたします。

回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1:
我が家の姑はお金関係でしたが、認知症初期の頃はかなり攻撃的になり興奮していました。毎日銀行へ出向いては「通帳が盗まれた」と言い、「私の通帳盗んだの返せ」と騒ぎながら、近所巡りをしたりしていました。他にもあまりに困った行動をとるので市のケアマネに相談したところ「攻撃的になるのも認知症の初期症状なんですよ。特に自分の大切なものに関しては怖いくらいこだわります」と、言われました。春風さんのお父様にとって車はとても大事なものなのでしょうね。他のことは忘れても、それだけは忘れたくない宝物なのだと思います。でも車を使わせるには、認知症はあまりにリスクの大きい病気なんですよね。それを諦めてもらう方法はわかりませんが、我が家では病院から興奮しないようにお薬を処方していただきました。それから時間は多少かかりましたが姑の興奮はおさまりました。もしお薬に抵抗がないのでしたら病院でお薬の話をなされてみてはいかがでしょうか?

◆Q :
ありがとうございました。田舎暮らしの父にとって、確かに車は自分の足のようなものです・・。男性だし、ステイタス?でもあったかもしれないし
自分にとってすごく大切なものなのかもしれません。来週の受診の際に、そういった興奮をしないようにする薬について相談してみます。薬で改善されるようなら頼ってみたいです。

◆A1:
認知症は本人も周囲も初期が精神的に一番キツイと思います。でも認知症が進行してしまい廃人のようになった我が家の姑を見ると、不思議と初期の頃の問題児だった頃が懐かしく思えます。その頃の姑は憎憎しく迷惑ながらも、一人の人間として物忘れの不安と戦っていたのだと思うと、一方的に責めてはいけなかったかな‥?と反省するときもあります。この病気はなかなか周囲の思うようにいきませんがどうか、ご家族皆さんで協力してお父様にあった方法を見つけてくださいね。

◆A2:
特に初期の認知症の場合、絶対認めないと思います。まだ65歳と、お若くて、それ以外の病気もないなら尚更、認めないと思います。その時、その時での行動は、身体が動く限り、可能なんです。そういう病気なんだと、私もやっと、
わかってきはじめたところですが・・・。私も別居の時は、少し、おかしいとは思ってましたが、年相応だと思っていましたし、同居となってからも、仕事でほとんど家にいない夫は、実父なのに、大したことないと、わかろうとしませんでした。(わかりたくなかった・・・かもしれませんが)もっと、認知症が進まない限り、振り回されるかもしれません。(表現は悪いですが、寝たきりとなるまで)
そして、覚えることが出来ないから、忘れてしまうから、ご自分の失敗は、全部他人のせいにされてしまうかも。お母様、一人では肉体的介護はなくても、
お父様への対応は、今までのお二人の関係から察すると、相当きついと思われます。春風さん以外の兄弟も交えて、しっかり話し合ってください。これからのフォローの仕方を・・・。金銭的なことから、具体的に話し合ってください。
家族が結束なさって、対処してください。(我が家は、義弟は逃げだし失敗しましたので、頑張って!)そうじゃないと、お母様が倒れるか、
春風さん自身の家庭崩壊にしかなりません。義父も病院(精神科)を拒否したため、最初、脳外科に連れていきました。アルツハイマーと言われ、アリセプトを処方されました。でも、結局は精神科に受診することになりました。もちろん、認知症をたくさん診ていらっしゃる先生なら、どんな科の先生でも、安定剤など処方してくださいますが。まずは、MRIの判断が出たところからですが、私は、困った時は紙に書いて書類のように印刷し、義父に見せてました。お役所からとなると、効き目があった時もありましたよ。(介護110番の相談にあった回答の応用です)
「お知らせ
今回の検査の結果、車の運転は許可できないと判断されました。
○○病院(もしくは○○警察署)」
などと、紙に書いて印刷し、お父様にみせて納得してもらうとか・・・
ただ、まだお若いのでこの方法が効くかどうかは???です。

◆A3:
認知症の場合、困るのは本人に病識が無い事です。認知症と診断されても「何でもない、間違いだ」などと否定したりします。また、失見当識障害がありますので、出来ない事を出来ると思い込んだり、混乱したり、認識自体ができないなど、こちらには理解に苦しむ症状が多数で周囲は振り回されてしまいます。また、老人認知症の場合、病気と闘うのは本人よりも家族介護者です。殆ど忍耐の日々です。人の手をかりて上手く介護しないと参ってしまいます。

◆A4:
どうでしょう、変な提案ですが、自動車教習所に行ってもらい、お父上の運転技術を測ってもらう様、誘導して見てはいかがででしょうか?。そこでご自分の運転能力を理解してもらえるのではないでしょうか。

◆Q : 春風
ご返信くださった皆様、すべて良く読ませていただき参考にさせていただきました。本当にありがとうございました。私は実家から離れたところに嫁いでいますが、今週火曜日のMRIの診断については、都合をつけて同席することとしました。心のどこかで、診断の結果認知症でないといいのに・・・と願っているところがありますが症状はまさに認知症なのでしょうね。これからどんどん悪くなってくるんでしょうね・・・。信じられない事態になってしまった、と途方にくれています。私は長女で、妹(既婚)と歳の離れた弟(未婚)がいますが、弟が頼りにならない、身勝手なので協力してもらえるか、それも悩みのたねです。でも、診断の結果によって、3きょうだいを集めて今後について具体的に相談したいと思います。

◆A5:
春風さんの言葉の中で これからは 姉妹でお話するとされていました。
 私も 父の介護で 大変でした。途中は 省略しますが、私の場合は 父の介護で 姉妹の縁は なくなりました。 大半の介護をしてますと 互いに 姉妹で 遠慮することもありますし わがままになる場合もあります。その時に やはりどこかで だれかに集中するのです。また 中心にしている方が 私が やっていると思うようになっていくのです。もうひとつは 介護の 3原則を知っておくことです。
手を出さず 言葉を出さず お金だけは出す。というものがあります。いいですか。 現実派 シビアです。 最初が肝心です。大変になってから 話をするのではなく、最初から かかった費用は すべて 姉妹で 3分割にすることです。手伝う場合も 均等にして 割り振り分担をきめることです。そうすることで 誰が中心でなく、 互いの時間を尊重することで 春風さんの時間も大切にすることが出来ます。これからお父様が もっともっと 大変になると思います。でも それよりも 介護される方の 精神面の軽減と 金銭面については 負担ないようにして下さい。私の場合は 金銭面で 父がなくなる3ヶ月前には お金が底をついて 妻に借金するたげでは足りず 会社だけでは 駄目なので 夜間アルバイトもしていました。当然妻も 日中 小さい子供を保育園に預けて パートしていたのです。
だから 申し訳ないと思いますが、 父には 早く天国に逝ってほしいと思っていたのです。また私たち家族で 自殺しようとおもったこともしばしばです。
だから 精神面と金銭面については 負担なく 介護して下さい。

◆A6:
はじめまして。まずは比較的初期の段階で診断に入られたことに対し、賛辞をお送りしたいと思います。難しいことです。車の運転、昨今の報道を見るまでもなく、端から見ていると不安ですよね。相手はベテランドライバー(?)だけに、なかなか自覚してくれません。しかし、これは決定的な観察の場でもあります。お薦めは各都道府県の公安委員会(つまり試験場)にある「適正検査室」に相談することです。現在では高齢者認知症の専門担当者がいると思いますので、「この人がいいと言ったら運転して!」と検査機に掛かって貰いましょう。
予め相談しておけば、認知症が苦手とするシチュエーションをセッティングしてくれると思います。まず100%アウトです。ついでにどんな操作をしてしまうかを見ておき、医師に報告してしまいましょう。出来れば時間外のコースでバックの車庫入れ・縦列駐車を実際にやって貰うとベストです。慣れない車では、操作もおぼつかず、どっちにハンドルを回してどっちに進めば車がどう向くか、混乱するはずです。最後に係官に説得されるでしょう。弟さんには、将来の財産分与のことなど多少キツいことを言ってでも、協力して貰いましょう。女房娘には耳を貸さなくても、息子の言うことには多少違ってきます。末っ子の長男である私はこう言いました。「そうやって医者行かないで薬も飲まないでいると、目の前に居るのがセガレだってことも解らなくなるぞ!今度会うときに俺だと解ってくれるか?それが出来なければ、今日で俺たちお別れって事になるぞ!それでいいんだな!」実際、出先で私が待ち伏せしていて、バッタリ会ったシチュエーションを作って、相手が私だという認識に結構な時間がかかるという実体験をして貰い、最終的には、私がその専門医にかかっている事にして、挨拶がてら会って貰うことになった訳ですが、その後、薬は素直に飲んでます。途方に暮れている場合ではありません。本当に娘を認識できなくなる日が、かなりの確率でやってくる可能性が高いのです。必ず専門医の診断を仰ぎ、ケアのプロに知恵を借り、そしてご家族全員で、少しでも多く、お父さんの記憶に残って下さい。

◆Q :
しばらくこちらを訪れていない間にさらにレスをいただきありがとうございました。運転のことは大変参考になりました。またきょうだい3人で話し合いをもち、支援の分担についても具体的に話しました。あてにならないと思っていた弟が、想像していたよりはしっかりしていたので少し安心しましたが・・・。問題は父の不仲の配偶者である、母のことだということが分かってきました。ともかく、皆様の意見本当にありがとうございました。

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