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医療ミス繰り返す「リピーター医師」再教育へ/日本医師会が研修会実施へ
[読売新聞 /5月24日]

日本医師会(日医、植松治雄会長)は、医療ミスを繰り返す「リピーター医師」の再教育に向けた「医療事故防止研修会」の内容を公表した。初回研修会は8月上旬までに実施することになっており、対象は約120人。「過去3年で3回以上の有責の医事紛争」にかかわった医師等、リピーター医師のうち特に再教育が必要とされる者や管理責任を問われた病院の院長ら施設管理者らで、医師の職業倫理や患者と医師の関係、患者の安全などのテーマについて、2日間にわたって講義を受け、自己評価を行うという。

医療費抑制、都道府県ごとに伸び率管理/厚労省方針
[朝日新聞 /5月25日]

厚生労働省は、医療費の伸び率を抑えるための新たな管理指標について、都道府県ごとに数値目標を設定する方針を示した。地域ごとで経済規模や医療環境に差があるため全国一律ではなく、都道府県ごとに伸び率を管理することで、実効性を持たせたい考えだ。各地域の医療費を分析して「医療費適正化計画」を策定し、給付費の抑制につながる項目について数値目標を設定。都道府県ごとで達成を目指すよう求め、指導や助言も行う予定で、国全体で給付費総額の1割程度の抑制を目指す。

病院HP情報、NPOが審査/性格なら「適マーク」
[読売新聞 /5月30日]

医療機関を選ぶ際の情報源となる病院のホームページ(HP)を、第三者機関が評価する初めての試みが始まった。実施機関はNPO法人「日本技術者連盟」内の「医療健康情報認証機構」。同機構が養成したスタッフが、手術件数や方法、治療効果など55項目について審査を行い、内容の正確さが証明されれば「適マーク」(認証シール)を付ける。費用は約30万円、1年ごとの更新制。また、情報の信頼性の担保として、データ作成者の名前も明記させる。

末期がん患者の蘇生措置、断念も/厚労省研究班報告書
[共同通信 /5月30日]

末期がん患者の蘇生措置は、必ずしも行わないでよい−。尊厳死の一部容認にも取れる報告書を、終末期医療の在り方を検討する厚生労働省の研究班(主任研究者・林謙治国立保健医療科学院次長)が5月29日までにまとめた。報告書では、末期のがん患者が心臓停止や呼吸停止状態になった場合、本人や家族の同意があれば、蘇生措置を無理に行わなくてもよいとしている。ただし、既に装着している生命維持装置の停止を医師らに求めるのは、現状では困難とした。

出生率111万人、合計特殊出生率1.289、ともに過去最低を更新/2004年人口動態統計
[読売新聞 /6月2日]

厚生労働省が発表した2004年の人口動態統計(概数)によると、出生数は約111万1000人で前年の112万4000人をさらに下回り、過去最低を更新。4年連続の減少となった。平均初婚年齢は男性29.6歳、女性27.8歳で、いずれも前年より0.2歳上昇。合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供)は1.29だが、小数点3位までの比較では、前年の1.291を下回る1.289で、過去最低更新となった。死亡数は102万9000人で過去2番目(戦後)に多く、死因はがん(32万人)、心疾患、脳血管疾患の順番。

信頼感を強める「オキシトシン」、スイス・チューリヒ大らが確認
[読売新聞 /6月4日]

スイスのチューリヒ大学などの研究チームが、脳内で作られるホルモン「オキシトシン」に、信頼感を強める働きのあることを確認した。実験は男子学生58人に対し、受託人(他人)にお金を預ける投資ゲームを実施。どのくらい預けるかを比較した。オキシトシンを鼻に噴射したグループは45%が、もっとも高い投資額を選んで受託人に預け、最も低い額を投資したのは21%だった。これに対し、偽薬を受けたグループはそれぞれ21%、45%と反対の結果が出た。受託人がコンピューターになると、両者に差は出なかった。

80%の人が「年をとることに不安」/国立長寿医療センター調査
[日経新聞 /6月4日]

同調査によると、全世代を通じ、8割の人が「年をとることに不安」と回答、理由として認知症介護への不安、病気などを上げた。調査対象は20-70代。「長生きしたい」人は20-30代で50%台に留まった。「不安」と回答したのは、女性(85%)が男性(81%)を上回り、また75歳以上(69%)より40-54歳(88%)、20-39歳(87%)が高かった。

ケアマネの報酬引き上げ厚労省、質の向上条件に
[共同通信 /6月6日]

厚生労働省は来年度の介護報酬改定で、介護支援専門員(ケアマネジャー)の報酬単価を引き上げる方針を固めた。ただし、計画作成時の関係者との協議など仕事の質の向上が条件で、基準に満たない場合は報酬を減額し、格差をつける。この措置によりケアマネの独立性を高め、結果として過剰サービスを減らしていきたい考え。ケアマネの多くは訪問介護などの事業者に所属しており、事業者の意向に沿ったサービス計画をつくるよう圧力を受けやすいなどの指摘がこれまであった。

日医が新案、給付費の2割を高齢者負担へ/高齢者医療制度
[朝日新聞 /6月7日]

日本医師会は、新たな高齢者医療制度について、給付費の2割を高齢者負担でまかない、残り8割は公費(税財源)や現役世代で負担する案を発表した。9割を公費で、高齢者負担は1割という従来の主張を転換した。方針転換の理由について、松原謙二・日医常任理事は「今後の高齢化を考えると、公費だけではまかなえないと判断」と説明。政府案は、公費負担を5割、残りを高齢者の保険料や患者の自己負担、各健康保険組合や国民健康保険から拠出する「社会連帯保険料」(仮称)でまかなうとしており、今後調整が本格化する。

がん医療、患者・家族ら8割が不満/がん関係者アンケート
[読売新聞 /6月8日]

「がん関係者アンケート」は、東京大の近藤正晃ジェームス特任助教授らが今年4月から全国の患者会などに呼びかけて実施。このほど1031人分を中間集計した結果、がん患者・家族の8割が日本のがん医療に不満を抱いていた。原因は「治療薬の承認の遅れ」92%、「治療だけでなく総合的に相談できる専門家がいない」86%、「治療費の水準」81%など。情報不足については「専門医リスト」82%、「病院の疾病別の治療成績」63%、「医師ごとの治療成績」60%と続いた。また93%が「がん患者の声は現在どの程度医療政策に反映されていない」としていた。

医療ミス防止/安全指針、歯科・薬局も義務付け
[産経新聞 /6月9日]

厚労省の医療安全対策検討会議で、病院だけでなく歯科医院や薬局などにも安全管理指針の策定を義務付けるとするワーキンググループの医療安全対策が報告、了承された。医師や看護師の安全研修にあたっては、医療事故の被害者から直接の声を聞く機会を設けることも提案。国が進めるべき当面の対策として、病院と有床診療所に義務付けている安全管理指針の策定や事故報告を、すべての医療機関や薬局などに義務付ける必要性を示した。また、医療ミスを繰り返す「リピーター医師」を減らす取り組みとして、行政処分を受けた医師の再教育制度の検討が必要とした。

昨年の医療事故届け出、最多更新
[日経新聞 /5月18日]

警察庁のまとめによると、昨年1年間に全国の警察に届け出があった医療事故・事件は前年より5件多い255件だった。3年連続で過去最多を更新。警察が刑事事件として立件したのは届け出全体の約3割で、医療過誤の捜査の難しさをうかがわせた。 統計を取り始めた1997年に21件だった医療事故・事件の届け出件数は、2000年に3124件へと急増。02年以降、最多記録を更新し続けており、7年で12.1倍に増加した。


野菜や果物たくさん摂っても大腸がん防止につながらず/厚生労働省研究班調査で判明
[読売新聞 /5月10日]

調査は厚生労働省研究班の坪野吉孝・東北大教授(疫学)らによるもの。1990年以来、全国の40?69歳男女約9万人を対象に食事、喫煙習慣などの生活習慣アンケートを実施し、10年間追跡。705人が大腸がんになったが、野菜や果物の摂取量別で分けた4グループのうち最もよく食べるグループと、少ないグループの大腸がん発生率に差はなかった。直腸がんについても差はなかった。ただし、胃がんでは野菜や果物の予防効果が認められているため、野菜や果物の摂取は引き続き奨励される。


医療費抑制に「給付総額1割減」目標/厚生労働省が新指標作成へ
[朝日新聞 /5月7日]

厚生労働省は急増する医療給付費の伸び率を管理する、新たな指標を設ける方針を固めた。同省の推計では、医療給付費04年度の26兆円から、25年に59兆円に膨らむ見通し。そこで糖尿病などの生活習慣病対策や入院日数短縮など、自己負担増などの抑制策を盛り込んだ5カ年計画を作ることで、推計医療費を1割程度圧縮したい考えだ。小泉首相からの検討指示を受けたものだが、政府の経済財政諮問会議からは一層の抑制を求められる可能性も。また、与党などの反発も予想される。


セラピー犬が心身障害者のリハビリに一役/顔の表情、身体機能が改善
[毎日新聞 /5月5日]

精神科医らで作る「リハビリ犬を研究する会」(事務局・富山市)によると、セラピー犬の普及活動を行っているボランティア団体「セラピー犬富山」が01年12月から定期的に活動している県内の病院や施設約8カ所の患者約260人中60人の顔の表情、身体機能が著しく改善。セラピー犬にリハビリ効果があることが分かった。セラピー犬は、訓練などによって人に安心感を与える力を身につけた犬。犬と向きあおうとすることで身体活動が活発になり、ストレス減少にもつながるという。欧米では動物介在療法として医療にも導入されているが、日本では公的認定基準はない。


正しい「アンチエイジング」に専門医制度発足/日本抗加齢医学会
[朝日新聞 /5月3日]

「アンチエイジング(抗加齢)」において科学的根拠に基づく医療(EBM)を提供するため、日本抗加齢医学会が専門医の認定制度を発足させる。アンチエイジングをキ?ワードにした商品や施術が増加している一方、効果が実証されないもの、副作用の可能性のあるサプリメントなども出回っていることから、正しいアンチエイジング医療・情報提供を目的としている。6月に第1回認定試験を実施。対象は他の学会の専門医や認定医資格を持つ医師や歯科医師で、加齢による心身の変化の仕組み、予防や治療法など、基礎的な知識を問う。


岩手県、中国人医師受け入れ/小児科・産婦人科医不足対策に
[毎日新聞 /4月29日]

岩手県が深刻化する小児科医と産婦人科医不足対策として、中国医科大学(中国・瀋陽市)から医師を岩手医大に受け入れる方向で準備を進めていることがわかった。日本語の会話力などの基準を満たした外国人医師を研修目的で受け入れる「臨床修練制度」を活用する。受け入れは今秋からの予定で、今年度は2?3人を見込んでいる。岩手医大の医師数を増やすことで、医大から県内の病院に医師を派遣できるようにする狙い。


リウマチ原因遺伝子、新たに発見/理化学研究所・遺伝子多型研究センター
[朝日新聞 /4月18日]

理化学研究所の山田亮・遺伝子多型研究センター上級研究員らのグループが、関節リウマチなど自己免疫疾患(体内に入った最近などの異物を攻撃する免疫システムが、逆に自分の体を攻撃して起こる病気)を引き起こす遺伝子の一つを新たに見つけた。研究は関節リウマチの患者830人と健康な658人の遺伝子レベルの個人差を調べたもの。その結果、FCRL3という遺伝子が発症に関係し、症状が出やすいタイプと出にくいタイプに分かれることを突き止めた。自己免疫疾患が起こる仕組みの解明や治療法の開発につながる。


「医療心理師」と「臨床心理士」、どちらを選ぶ?/2つの心理カウンセラー国家資格誕生か
[毎日新聞 /4月16日]

心理カウンセラーの必要性が高まってきたことから、5月中に「医療心理師法案」「臨床心理士法案」がそれぞれ衆院厚生労働委員会、文部科学委員会に提出される模様。前者は医療スタッフの一員とみなす資格、後者は医療に限定しない資格になる。よく知られる臨床心理士は民間資格のため、法的な守秘義務がないことなどが問題視されていた。今回の法案が両方通った場合、内容はほぼ同じながら「医療心理師」「臨床心理士」と異なる国家資格が誕生するため、利用者側が混乱することになる。一本化に向けた議論がなされる見込み。


医療費「包括払い」方式で入院日数短縮、効率化/中医協調査
[朝日新聞 /4月16日]

調査は中央社会保険医療協議会の分科会が、病気の種類ごとに医療費を定め、1日あたりの入院治療費を定額制にする「包括払い」(DPC=診断群分類別包括評価)方式を導入した病院を対象に実施。結果は患者の平均入院日数が、導入前の21.22日(02年)から04年で19.11日と短くなっていた。また、6割以上が患者の臨床検査数を減らす、外来で検査するなど、医療の効率化を進めていた。DPC方式はむだな投薬や検査が減ると期待され、03年4月に大学病院などが導入。民間病院での試行も含めると04年時点で144病院が導入している。


うつ、ノイローゼなど心の病抱える社員「増加」5割/労務行政研究所「社員のメンタルヘルス(心の健康)対策」アンケート
[朝日新聞 /4月15日]

調査は財団法人「労務行政研究所」が今年1?2月に上場企業など全国3952社にアンケートを郵送、2765社の人事・労務担当から回答を得た。その結果、この3年間でうつやノイローゼなど心の病を抱える社員が「増加している」と答えた企業が52%。従業員1千人以上の大企業では7割が「増加」と答えた。1カ月以上の休職者がいる企業も50.9%を占めた。しかしその対策として、相談窓口など体制を整えている企業は4割。休職後の職場復帰手順が定められた企業は25%と、対策の遅れが露わになった。


日本の資格持つ外国人看護師・医師の就労期間制限緩和へ
[朝日新聞 /4月4日]

日本の看護師や医師の資格を持つ外国人は「医療」資格で日本での就労が認められるが、看護師が「研修目的で4年間まで」、医師も同様に6年までと制限されており、海外から閉鎖的であると批判が多かった。法務省はこの制限を撤廃または緩和する方針。2005年度中に、どの程度かを具体的に決める。フィリピン人の看護師受け入れについては、一定数の看護師候補者を「特定活動」などの資格で在留させ、資格取得後は就労期間の制限なく働けるようにすることを決めており、日本の資格を持つ外国人の就労制限緩和を医療分野で広げる見通し。


厚生労働省、「医療行為」範囲拡大へ/爪切り、検温など、ヘルパーに解禁
[朝日新聞 /3月31日]

厚生労働省はこれまで医師や看護師、例外的に患者家族にしかできなかった、爪切りや検温などの「医療行為」範囲を見直すことを決めた。医療行為はヘルパーなどには行えないため、患者の要望に添えないと見直しが求められていた。今後は軟膏塗布、座薬挿入、浣腸、血圧測定などが医療行為から外され、軽い切り傷、擦り傷、やけどなどのガーゼ交換もできるようになる見通し。ただし2月にヘルパーに対して条件付で解禁されたたん吸引や、養護学校教員によるチューブ栄養の実施は引き続き医療行為とする。


ネットで臨床心理士が指導/名古屋市総合リハビリテーションセンター
[日経新聞 /3月28日]

名古屋市大などは、高次脳機能障害者がインターネットで病院にいる臨床心理士とやりとりし、在宅で機能回復訓練ができるシステムを開発した。患者はパソコン画面で、表示される足し算や引き算などを練習し、その情報を心理士も共有できる。中程度の患者に対し、週2回、計12回のリハビリを実施したところ、入院・通院とほぼ同じ効果が得られた。


三位一体改革、国と地方の対立鮮明に
[日経新聞 /3月26日]

05年度予算成立を受け、国と地方の税財政改革の議論が動き出す。義務教育や生活保護、公共事業など国からの補助金をどう削るか、地方交付税など自治体の歳出をどうスリム化するかが焦点。権限を温存したい国と、財源不足を避けたい地方の対立が鮮明になっている。


35都道府県で人口減、自然減は24都道府県と戦後最多/総務省
[朝日新聞 /3月14日]

データは2月下旬に発表された2004年10月1日現在の人口推計(1億2768万7000人)を地域別・年代別に分析したもの。自然増減に、転入者から転出者を引いた「社会増減」を加えた人口の純増減でみると、人口増は12都県、人口減は35道府県。このうち出生児数から死亡者数を引いた「自然増減」がマイナスになった自治体は、戦後最多の24道県に達した。また90歳以上の人口は初めて100万人を突破した。


寝たきりでも電気刺激で筋肉量9割維持/長期入院、手術後のリハビリに朗報/大阪大病院高度救命救急センター
[朝日新聞 /3月25日]

病気や大けがで寝たきり状態になると急速に筋肉が衰える。そのため回復後も長期のリハビリを必要としたり、車いす生活になることが問題視されていたが、大阪大病院高度救命救急センターの研究で、寝たきりの脚を電気で刺激することで筋肉量が維持されることが分かった。同センターは意識不明に陥った患者4人に対し、緊急救命治療が一段落した発病7日後から電気刺激を開始。その結果、入院後7日で90%に減った筋肉の断面積は、刺激を始めるとそのまま90%前後を維持。比較のため電気刺激をしなかった人は、断面積が平均65%に減った。


「専門医」不正行為・ミス続出、認定機構が実態調査へ
[読売新聞 /3月22日]
2001年の東京女子医大カルテ改ざん事件、02年の東京慈恵会医科大青戸病院事件など「専門医」が関わる医療事故や不正の多発を受け、国内の医療系主要52学会が加盟する「日本専門医認定制機構」が、初の実態調査に乗り出す。専門医が関係した事故や不正事例の収集を各学会に要請し、背景や原因を分析して再発防止に役立てる。さらに処分規定の統一基準案も作成、各学会で資格停止などの処分や再教育を行うよう提案する。05年度中をめどに基準を決定する方針。学会全体で厳しいルールを設けることで、専門医制度立て直しを目指す。

絵画や彫刻で認知症を予防、注目集める「芸術療法」
[埼玉新聞 /3月21日]
芸術療法は絵画や彫刻など芸術造形作業を通して右脳を刺激し、認知症(痴呆)のリハビリや予防に役立てようというもの。埼玉県北足立郡の木村クリニック(木村伸院長)は同療法を実践し、これまでに受講した200人以上のうち7割に感情が穏やかになる、症状の進行をくい止めるなどの効果があった。同療法に注目が集まっており、埼玉県蓮田市は認知症(痴呆)予防事業として芸術療法を活用しようと、新年度予算案に二百万円を盛り込み、指導者育成や予防教室を行う方針。芸術療法に自治体が取り組むのは県内では初となる。

重大な医療事故、月100件程度/分析結果、改善策を4月に公表/日本医療機能評価機構
[日経新聞 /3月17日]
厚労省は昨年10月から、患者が死亡する、障害が残るなど重大な医療事故の報告を、大学病院や国立病院など一部の病院に義務付けている。2月末現在で対象機関と自主的参加を含めた521医療機関が登録しており、寄せられた件数は452件。月に100件前後あり、治療・処置に関わる事故が29.9%、治療上の世話が22.6%、薬剤は5.8%だった。情報の収集・分析を担当する財団法人「日本医療機能評価機構」(東京)は4月中旬をめどに、詳しい分析結果や改善策をまとめた1回目の報告書を公表。報告をもとに認定継続の是非を決める仕組み。

人工内耳買い替え、大分市が全国初の助成/難聴者に朗報
[大分合同新聞 /3月16日]
難聴者が使用する人工内耳は、手術で耳の後ろに埋め込む体内装置と、スピーチプロセッサー(音声信号処理装置)などの体外装置で構成されている。埋込手術には健康保険が適用されるが、体外装置の買い替えや電池代は全額自己負担のため、全国の人口内耳使用者で作る「人工内耳友の会ACITA」(事務局・神奈川県)が全国の自治体に助成を要望していた。大分市は大分市民を対象に、体外装置買い替えに上限20万円、電池代は一人年間2万4000円を助成する方針。自治体の助成は全国初で、人工内耳利用者から「大きな一歩」と期待されている。

病院選びに正しい情報を/医療機関のHP内容にガイドライン作成へ/厚生労働省
[産経新聞 /3月15日]
医療機関の広告は虚偽・誇大広告を防ぐため、医療法で掲載項目が決められ、診療科や手術件数など客観的情報のみとされる。一方インターネットのホームページ(HP)は対象外とされ「必ず治る」など主観的な言葉や内容も掲載できる。このため厚生労働省は、患者の正しい病院選びの手助けになるよう、HPの内容について初のガイドラインを作成する方針を決めた。正しい情報提供が狙いで、虚偽情報などは法規制も検討する。専門家や関連団体、患者代表らで構成する検討会を発足させる予定。

オストメイト支援、広島県が条例見直し/対応トイレの整備拡大へ
[中國新聞 /3月15日]
広島県は県内に約3300人いるオストメイト(人工肛門、人工膀胱利用者)の社会参加を支援するため、県福祉のまちづくり条例の整備基準見直しを決めた。条例に沿った「優しい施設」として適合証を出す際の整備基準の中で、共同便所の項目に、オストメイト対応の要項を付け加える。具体的には腹部に付ける排せつ物処理の専用袋(パウチ)を洗える温水シャワー付き流し台の設置などで、公共施設や不特定多数の人が利用する場所を対象に、対応トイレの拡大を目指している。

理化学研究所、アルツハイマー病原因物質観察手法を開発/診断、早期治療の手がかりに
[朝日新聞 /3月14日]
年齢を重ねる間に、脳内にはベータアミロイドという物質が蓄積され、過剰になるとアルツハイマー病を発症するとされている。この物質が脳に蓄積しているかどうかを観察する手法を、理化学研究所・脳科学研究センターの西道隆臣チームリーダーらが開発した。ベータアミロイドとよく結合し、磁気共鳴断層撮影装置(MRI)で観察が可能なフッ素を含む化合物を合成し、マウスに注入。これをMRIで観察すると、ベータアミロイドの蓄積量がわかる仕組み。人に応用できれば、発症前診断や蓄積を抑える新薬、早期治療につながると期待される。

がんを早期発見できるPET施設、全国設立へ/産医連携で資金・導入負担を軽減
[日経新聞 /3月9日]
がんを早期発見できるPET(陽電子放射断層撮影装置)は病院単独では導入負担が大きいため、企業、病院と大学がPETを備えた施設を全国に共同設立する計画が始まった。国立がんセンターの市川平三郎名誉会長が理事長を務めるNPO「プロジェクトBC」が中心となり、医療や金融関係企業、大学、病院などに参加を呼びかける。企業が資金調達や施設運営の方法、病院と大学は人材を提供し、施設運営は既存の医療法人が担う見通し。連携によって専門医育成、利用者負担軽減が実現する。2年以内に首都圏5カ所で、複数の病院で共同利用できる施設の着工を目指している。

医療事故「隠さない」、国立大病院長会議が指針
[朝日新聞 /3月4日]
国立大学付属病院会議(42病院)の常置委員会は3日、医療事故公表基準についての指針をまとめた。過失があり、死亡または重篤な場合や重大な過失は発生後速やかに記者会見などで公表、重篤だったが回復した場合は調査後ホームページで(重大な過失の場合は記者発表など)、予期していなかった合併症などの場合は年度としてなど、公表方法と基準を決定。従来は公表されなかった例も報告する姿勢を打ち出した。4月から適用される。

「混合診療」拡大へ/厚生労働省が対象技術を増やす具体策
[日経新聞 /3月3日]
現医療制度では、保険診療と保険外診療を併用する「混合診療」は原則禁止。両方を同時に施した場合、患者は保険がきく範囲も含めて全額負担となるが、心臓移植のような一部の高度先進医療などでは混合診療を認める制度がある。厚労省が2日にまとめた、混合診療の拡大に向け対象となる医療技術を増やす具体策によると、今夏にも学識者で構成する「先進医療専門家会議(仮)」を設置。まだ保険が適用されていない先進医療について、その医療技術ごとに必要要件を決め、医療機関の申請に基づいて会議が併用医療の可否を判定する。要件を満たす医療機関は、届け出だけで混合診療ができるようになる。

「便失禁」専門外来/北海道・旭川のくにもと病院で診療開始
[北海道新聞 /2月26日]
「便失禁」は高齢者や出産時に筋肉が傷ついた女性に多いとされるが、患者が恥ずかしがるために実態把握が進んでいない。北海道旭川市のくにもと病院(国本正雄院長)は、介護現場などでも大きな問題となっている便失禁に対応する、全国でも珍しい「便失禁専門外来」を新設。3月7日から診療を開始する。問診のほか触診や、直腸肛門内圧計で肛門の筋力を測定、超音波検査測定器で筋肉の断裂などを検査。症状があれば筋力を回復させるためのリハビリなども行い、治療法の標準化を目指す。

手軽な器具でも体力改善/北海道調査、高価なマシンでも効果は同じ
[毎日新聞 /2月26日]
この調査は北海道が、介護を必要とする原則65歳以上の高齢者を対象に、2003年8月から3カ月間実施したもの。37人は高価なマシン、41人はダンベルやゴムバンドなど手軽な器具をそれぞれ使い、1回90分で週2回、腕や背中などを鍛えてもらった。結果は両方とも10メートルの移動時間が1秒減少するなど脚力が向上するなど、ほぼ同じ改善状況を示した。このことから、高価なマシンではなくても体力改善に効果があることが判明。道は分析結果を厚生労働省に報告、福祉行政に生かしてもらう狙い。

厚生労働省/「新予防給付」導入に2年の猶予期間
[日経新聞 /2月19日]
「新予防給付」は要介護の度合いが軽い高齢者を対象に筋力強化や栄養改善指導などを行い、要介護度の悪化を防ぐことで給付費の高騰を食い止めることが目的で、介護保険改革の柱とされている。今国会に提出中の介護保険改革法案では新予防給付を2006年4月に実施開始としているが、厚生労働省は2月18日、地方自治体に導入の猶予期間を2年間認める方針を伝えた。導入準備が整わない自治体は、2007年度末まで延期できる。

抗がん剤の専門医制度、内科系と外科系で混乱/2学会それぞれ今秋に試験予定
[朝日新聞 /2月6日]
内科系の日本臨床腫瘍学会と外科系の日本癌治療学会の2学会が別々に専門医制度を作り、今秋に初の認定試験を予定する。歩み寄りの兆しはなく、患者にまで混乱が及びそうだ。臨床腫瘍学会は腫瘍内科医が4000人程度必要、「薬物治療に精通した医師を育てること」を目的とする。一方、癌治療学会は外科医の水準向上を目的に2万人の専門医養成を目指す。が、日本外科学会は「『がん治療専門医』の必然性を感じない。外科医の仕事から薬物療法を切り離すよう働きかけるべき」と癌治療学会の動きに反対する。

「医療心理師」新設/今国会、成立へ 自公民合意
[読売新聞 /2月4日]
自民、公明、民主の3党は、医療機関で臨床心理業務をする国家資格新設の法案を、今国会に超党派の議員立法で提出することに合意、国会会期中の成立を目指す。うつ病患者の急増などに対応し、専門職の質を高め人数を増やすことが目的。新設の国家資格は「医療心理師」(仮称)。大学で心理学の基礎と医療・保健関係の科目を履修した人に受験資格を与え、資格取得後も実務研修を課す方向。心理療法など患者に重大な影響を及ぼす可能性のある業務を医療行為とし、医師の指示のもとで業務に携わる。

高齢者医療費2割負担、8月から基準引き上げ/課税所得145万円以上に
[日経新聞 /2月1日]
厚生労働省は、高齢者のうち医療費の自己負担が2割になる高所得者の所得基準を、今年8月から、課税所得年124万円以上から145万円以上に引き上げる。現在72歳以上の人の医療費自己負担は原則1割だが、所得が現役世代の平均所得以上の高所得者は2割負担となる。2005年度からは市町村民税で配偶者特別控除廃止の影響が出て現役世代の平均課税所得が上がるため、2割負担となる高齢者の所得基準も上げる。新基準を適用しても2割負担の対象者は約90万人と変わらない見通し。

在宅治療を支援/家族の負担を軽減へ
[福島民報 /1月31日]
福島県は新年度から、がんなど患者の在宅治療やケアの支援体制を整えるため、拠点病院や診療所、薬局、民間ボランティアなどが連携した新たな仕組みを構築する。在宅治療を希望する患者が増えているが、拠点病院の患者集中や、家族の負担大などの課題も指摘されるため、地域で連携する必要性が出てきた。まず福島市などをモデル地区とし、検討会を設置して全県に普及させる。例えば、拠点病院に代わって訪問看護ステーションや地域の診療所が薬剤を投与したり、家族の負担軽減のため民間ボランティアが患者の身辺介護をするなどを想定。

病状説明、本人の同意が必要/個人情報保護法4月から/厚労省指針
[共同通信 /1月31日]
厚生労働省は、4月の個人情報保護法全面施行に伴い、病院などで家族に病状を説明する場合も患者本人の同意が必要とした医療、介護関係者向けの指針をまとめた。個人情報保護法は、個人データを第三者に提供する場合、本人の同意が求められる。同省の指針でも家族など第三者に病状を説明する場合は、事前に本人に対し、誰に何を説明するのかの同意を得る必要があるとした。保護法は個人情報が5000件を超えるデータを持つ事業者が対象。医師は過去5年間のカルテ保存義務などがあるため、かなりの数が対象になる。

厚労省/保険適用外の国内未承認薬、適用薬と併用しやすく制度見直し/混合診療を意識
[日経新聞 /1月22日]
厚労省は、治験に限り併用を認められている保険適用外の「未承認薬」について、保険適用薬と併用しやすくなるよう治験・審査制度を見直す。現在、保険対象外の薬剤を使うと保険診療分まで全額自己負担になるが、厚労省は今後の混合診療拡充に向けて薬の取り扱いも見直す方向。今回、3つの抗がん剤について製薬企業に治験申請を促したほか、治験後の審査期間1〜2年も「安全性確認試験」として併用可能に改める方針を決めた。

レセプト開示を医療機関に義務づけ/2005年4月から
[日経新聞 /1月22日]
個人情報保護法の施行に合わせて2005年4月から、患者の求めに応じたレセプト開示が医療機関に義務づけられる。対象は、大企業向けの健保組合、中小企業の従業員らが加入する政府管掌保険、国民健康保険などすべての公的医療保険。これまでは医師の裁量で開示を拒否できたが、制度変更後は拒否できなくなる。患者自身が診療費用の適切さをチェックすることで医療費全体の抑制が見込めることから、政府は被保険者に周知を図る。

厚生労働省と経済産業省/健康診断、臨床検査に統一基準の導入を検討
[日経新聞 /1月18日]
厚労省は自治体、学校、企業など実施主体ごとに決めている健康診断の基準を統一する方針で、2006年にも新ガイドラインを作成する。また経済産業省とともに、病院によって異なる血液・尿検査など臨床検査の手法統一に着手する。今春から一部病院で共通の手法を使った臨床検査を試行。これらの取り組みにより患者は検査・健診データを継続的に活用でき、病院を変えた場合でも再検査が必要なくなる。臨床検査にかかる年間コスト約3兆円のうち、1兆円程度とみられる重複検査のコスト圧縮にもつながる。

鉄や亜鉛が高齢者合併症の予防/床擦れにも効果
[毎日新聞 /1月17日]
鉄や亜鉛など微量元素の摂取は、高齢者の床擦れや、湿しんなど皮膚トラブル、貧血に効果があるという。高齢者は食べる量が少なく、管理栄養士が計算した病院食でも微量元素は不足しがち。亜鉛が不足すると、味覚障害、皮膚炎や免疫力の低下する。味覚障害が起こると食欲がなくなり、と悪循環を起こす。また銅の不足は貧血に。長期間治らなかった床擦れが、流動食に亜鉛を加えると3カ月半で完治した例もあるという。京浜会京浜病院(東京都大田区)志越(しこし)顕は、微量元素の摂取「さまざまな合併症の予防や治療の促進につながる」と話す。

日常生活動作の低下で血中D-dimer高値
[サイトからの情報 /1月11日]
高齢者の日常生活動作(ADL)の低下で、血中D-dimer値が上昇すると、東京医科大学老年病科の乙黒源英氏が発表した。東京医大を受診した高齢患者185例(平均81歳)を対象に、血中D-dimer値とADLとの関連性を調査。血中D-dimer非高値群(1μg/mL未満)では自立歩行群の患者が92%、高値群(1μg/mL以上)45%。半介助は、非高値群8%、高値群47%で、全介助は、非高値群0%、高値群7%と、高値群がいずれも高い。また高値群には慢性心不全や脳血管障害の患者が多い傾向もみられた。

2006年度の診療報酬改定/療養病床は看護量に連動する報酬体系に変更
[日経新聞 /1月8日]
慢性患者向けの療養病床については、病室面積など施設内容で決まる現行制度を2006年度から改め、より個々の患者の状態に即した制度に切り替わる。まず必要な措置や看護量に応じて段階別に患者を分け、区分ごとに決められた定額報酬を病院が受け取る仕組み。看護の必要性が低い患者の報酬は低くなり、いわゆる社会的入院の解消が期待される。

「指標の公表」賛成5割/専門職の配置が課題
[日経新聞 /1月5日]
医療の質を示す指標の公表に賛成する病院は5割を超えることが、日大医学部の梅里良正助教授らの調査で分かった。一方、指標について定期的に調査し把握している病院は3割だった。理由は分析を行う担当者がいない、分析に必要な情報を記録していないなど。ただし、電子カルテ導入済みの病院では44%に達した。調査は日本医療機能評価機構のホームページに掲載された病院のうち273施設から回答を得た。梅里教授は「診療情報管理専門職が少ない」と指摘。また「指標を公表し積極的な病院への報酬など、国家レベルでの対策が必要」と話す。

混合診療の全面解禁と中医協の抜本見直し/厚生労働省は猛反発
[読売新聞 /12月7日]
規制改革・民間開放推進会議がまとめた、小泉首相に提出する答申原案の主な内容は、(1)一定水準以上の病院では2004年度中に混合診療を全面解禁する、(2)中央社会保険医療協議会は2004年度、厚生労働省の所管外への「解体的再配置」を含め、組織・機能を抜本的に見直す、(3)社会保険庁の業務・組織を2005年度、抜本的に見直し、市場化テストの対象とする―など。しかし厚生労働省は、「根拠の乏しい治療が横行する」と猛反発、既存の特定療養費制度の対象拡大にとどめるよう主張しており、調整は難航が予想される。

下あごのエックス線写真により、骨粗鬆症を早期発見/9割近い確立で発見、寝たきりの原因となる骨折の予防に/広島大学病院歯科放射線科の成果
[読売新聞 /12月4日]
通常の骨粗鬆症の早期発見には、腰つい、大たい骨などの骨密度の測定、体重の変化などから骨粗鬆症の可能性を割り出す予備検査がある。しかし、自覚症状がないのに診断を受けることは少ない。田口講師らは、歯科治療の際に歯とともに顎(あご)骨全体を撮影するパノラマX線写真に着目。広島大は閉経後の女性159人を対象に調査、骨粗鬆症と診断された患者は38人おり、そのうちの33人(87%)で歯槽骨の基底にある下顎皮質骨がスカスカになったり、断裂したりする形態変化が見られた。成果は、米レントゲン学会誌最新号に掲載された。X線写真を使えば、歯科医が歯の治療の際に画像を見て、客観的に骨粗鬆症の可能性を患者に伝え、専門医での受診をアドバイスできるメリットがあるが、田口講師は「歯科医が骨粗鬆症の可能性を指摘することに議論があるかも知れないが、患者予備軍が早期に生活習慣を見直す契機になる」と話している。

10万人あたりの救急医数、最大3.35人、最小0.447人と格差7.5倍/救命率に地域格差が生じている可能性あり/東京大学医学部の調査
[読売新聞 /11月17日]
東大医学部は、昨年7月現在の日本救急医学会資料などを基に、各都道府県別の同学会専門医数を計算。その結果、救急専門医数が最も多かったのは岩手県で、最少は新潟県、平均の専門医数は1.82人だった。最少の新潟県では、救急医に限らず医師不足が問題。2位以下は、奈良、大阪、東京、沖縄と続き、ワースト2位以下は、三重、青森、群馬、静岡の順。東京都や近畿地方など大都市に専門医が集中する傾向があるものの、医師全体の人口比が必ずしも大都市ほど多いとは限らない。ただ都会に比べて、地方では救急専門医が育たず、医療の専門化が遅れていると見られる。東大医学部は、国や学会による地域格差の是正を図る取り組みが必要、と話す。

調剤コンピュータシステムをすり抜ける誤処方/3割の病院が医師の指示ミスをチェックできず
[日経新聞 /11月16日]
日本医療機能評価機構の認定病院でつくる「患者安全推進協会」は、医師の投薬指示を調剤部門に伝えるコンピュータシステムを導入している病院を対象に調査を行ったところ、誤った処方の入力を発見できない病院が3割に及ぶことが分かった。また病院側がチェック機能を解除している場合もあることも判明。過剰投与や併用禁止薬の投与がすり抜ける恐れが大きいことから、医療システム関連の業界団体は2006年度中に事故防止検討会を設置して対策に乗り出す。

国立がんセンター、総合的ながん検診を開始/がん発見30人に1人/最新の検査機器や熟練の医師による診断のため、発見率高い
[朝日新聞 /11月13日]
同センター内に新設の「がん予防・検診研究センター」が2月から、男性50歳以上、女性40歳以上を対象に総合がん検診を開始。9月までに約3000人が受診し、内視鏡、超音波、コンピューター断層撮影(CT)、乳房X線撮影(マンモグラフィー)、陽電子放射断層撮影(PET)などで検査をした。受診者のうちの0.9%が胃がん、0.7%が大腸がん、0.5%が肺がんで、全体では3.3%にがんが見つかった。従来の検診より高い発見率の理由に、受診者の中に喫煙など、特にがんへの懸念のある人が多いことが考えられる。PETを含めた総合検診の料金は、男性が18万9000円、女性が22万5750円。

2002年度までの5年間に、処分を受けた医師の7割80人が現場復帰/厚生労働省、05年度から再教育制度を試験的に実施
[読売新聞 /11月11日]
現行制度では医療事故や不正行為で業務停止の行政処分を受けても、処分期間が過ぎれば、医師は再教育を受けることなく、そのまま医療現場に復帰できる。このため、医療事故の多発や、ミス・不正を繰り返す「リピーター医師」が問題となっている。厚労省の調べでは、処分を受けた114人のうち、医療事故を起こして業務上過失致死・傷害罪が確定した13人中の12人が病院や診療所などの現場に復帰。また、わいせつ罪が確定した13人全員が、覚せい剤取締法違反の7人中6人が医師として再び働いていた。

特養の「病院化」が深刻、介護職員が医療行為を担う/厚生労働省は「医療行為」を明確に
[読売新聞 /11月9日]
昨年、国が特養の入所ルールで、要介護度が重いなど緊急性の高い人を優先としたため、医療行為を必要とする高齢の入所者が増加。また、特養での常勤看護師は2人のみで、夜間はいない。このような理由から、介護職員が医療行為をせざるを得ない状況にある。厚生労働省は、医師や看護師らの医療職以外が医療行為を行うことを禁じ、また医療行為を「医師の判断、技術がなければ人体に危害を及ぼすおそれ」がある行為と定義。しかし、具体的に医療行為を示していないため、介護現場では、つめ切りや点眼、軟こうの塗布なども含まれると解釈されている。国が施設でのターミナル(終末期)ケアを重視していく考えならば、医療行為を明確にしてこそ、最期を委ねるにふさわしいケアが提供される。

厚生労働省/病院のベッド数をニーズに合った計画に変更する方針
[朝日新聞 /11月9日]
厚生労働省は、地域ごとに人口や年齢構成から機械的にベッド数を決めるだけの「医療計画」を、病気別の患者数などニーズに合った計画に変更する方針を固めた。病院の役割分担を明確にし、病院間の連携を図る。しかし、私立病院や診療所なども含めた機能再編のため、医師会などとの調整が必要。今回の見直しでは、「脳卒中が多い」「小児救急が足りない」など地域に特徴的な病気の傾向や医療態勢の不備を分析し、総ベッド数は抑えつつ、優先的に充実させる医療分野を選んで、各病院の役割分担を決める。

臓器提供意思表示カード、県民の4人に1人が所持/所持者の半数以上、臓器提供の意思あり/10歳代から80歳代の501人を対象、鳥取県臓器バンクが調査
[日本海新聞 /11月8日]
調査では、カードの存在を知っている人は80.9%で、25.8%の人が「所持している」と回答。所持者のうち、33.1%の人が「脳死および心停止後の臓器提供」の意思があり、「脳死後のみに提供」は16.5%、「心停止後のみ」は12.6%という結果だった。一方、「提供しない」とした人は8.7%。また、移植医療に対しては、15歳以下の臓器提供意思表示を可能とする声や、日本での子どもの臓器移植を求める声がカード所持者からあった。これに対しカード無所持者からは、臓器移植に反対、臓器移植についてよく分からない、家族の反対により持つことができないといった意見があった。このため、臓器移植やドナーカードの意義について理解を深めてもらうよう、同バンクは取り組む。

心筋梗塞のカテーテル治療法/再狭窄を防ぐ、薬剤溶出冠動脈ステントを厚生労働省が薬事承認/再狭窄の発生率を大幅に下げ、5%程度
[中日新聞 /11月5日]
「ステント」というのは、心臓の血管(冠動脈)に体外から細い管のカテーテルを入れ、狭くなった部分を押し広げる「経皮的冠動脈治療術」に使われる器具。手術の際に傷つけられた血管の内膜を、元に戻そうと細胞が増殖するために、従来のステントでは再狭窄(きょうさく)が起きることがあった。しかし、今回承認されたステントの表面には薬剤が塗布されており、徐々にその薬剤が溶け出すことで再狭窄を防ぐ。局部麻酔ですみ、入院期間も短いことから、急速に普及。国内の年間約16万件を超える虚血性心疾患の約7割の治療がこの方法で行われてあり、臨床現場で効果を挙げている。

臨床検査を手掛けるメデカジャパン/韓国・ヘルスピアと共同で、携帯で血糖値が測定できるシステムを開発/2005年8月のサービス開始目指す
[日経新聞 /11月4日]
新サービスは、携帯電話の接続端子に差し込み自分で測定できる血糖測定器と専用サイトの組み合わせ。測定器内にはソフトが組み込んであり、測定データはデータ通信網経由で収集・分析される。顧客は専用の携帯サイト上で血糖値の変化グラフなどを閲覧でき、データを基に、医師による食事や運動などの生活指導も提供する。国内に約1600万人いる糖尿病患者や予備軍の自己管理に役立てる。

緩みにくい人工関節を開発/課題の長寿命化を実現
[産経新聞 /11月1日]
使用を続けるうちに緩みが生じやすい人工関節に新素材を使うことで、長寿命化を実現することに、東京大学医学部整形外科と同大学院工学系研究科、医療材料メーカーの日本メディカルマテリアル(大阪市)が共同で成功し、英科学誌ネイチャーマテリアルズ(電子版)に発表した。高齢化を背景に、国内でも人工関節手術は増加しているが、通常は10〜15年で緩みが起きる。再手術には高度な技術が必要で、高齢で手術に耐えられない患者も多いため、長寿命化は大きな課題だった。

患者へカルテを原則開示/厚生労働省検討会が指針案
[共同通信 /10月27日]
患者のカルテや介護サービス記録など、医療、介護分野で個人情報保護のあり方を議論する厚生労働省の検討会が開かれ、病院や介護事業者などが情報を適切に取得・管理したうえで、患者らへ原則開示することを柱とする指針案がまとまった。必ず守るべき義務は、(1)患者や遺族、一定の代理人へ原則的に開示する、(2)病院などは個人情報を本人らから適切に取得し、漏えいしない措置をとる、(3)保険会社、職場や学校などへの情報提供は本人の同意を必要とする、(4)情報量が膨大な場合、患者が望む情報を得やすいように配慮する―など。

高血圧の原因遺伝子群を約80種類特定/愛媛大をはじめ14大学・医療機関のプロジェクトチーム
[日経新聞 /10月25日]
高血圧の原因とされている遺伝子はこれまでの研究や予測で、中核的なものが、8〜16種、補助的なものを含めると約300種類にのぼるとされていた。共同チームは日本各地で高血圧の人と健康な人、それぞれ1100人の血液から、わずかな遺伝子の個人差を測定。その結果、中核的に働く遺伝子を10種、補助的な遺伝子約70種を確認した。高血圧を起こす原因の遺伝子をこれだけ一気に特定できたのは、世界でも珍しい。一人ひとりの体質にあった治療や新薬の開発に役立つと期待されている。

最先端がん検診診療所、オープン相次ぐ/研究用から一般向けに
[日経産業新聞 /10月22日]
がんの早期発見に有効な機器、陽電子放射断層撮影装置(PET)をがん検診で導入する施設が、全国で続々とオープンしている。PETはがん細胞が、正常な細胞よりも活発にぶどう糖を摂取する性質を利用したもので、小さながん細胞まで発見できる。医療法人松特会(大阪市東天満)では、PET中心の検診を10万5000円で始めた。初年度は、1日20人あまりの受診者を受け入れる予定。医療法人聖授会(大阪市OCAT内)もPETとMRI(磁器共鳴画像装置)などで診断する総合的な検診コースを18万7000円で行う。

特殊光照射で、1mm以下のがん細胞を発見する装置を開発/理化学研究所、田代英夫主任らの研究グループ
[日経新聞 /10月20日]
装置は、レーザー光をがん細胞に当てたときにわずかに発生する「ラマン散乱光」を測定すると、分子レベルでがん細胞を発見できるというもの。内視鏡に組み入れると、直径1mm以下の早期がん細胞も発見できる可能性がある。従来では、がん細胞の疑いがあっても、一部を切り取って調べ、検査結果が出るまでに一週間程度を要したが、実現すれば、その場で判断できるようになる。研究グループは今後、動物実験などで光の特徴をデータベース化し、3年後をめどに試作する考え。実用化には、内視鏡メーカーの町田製作所、光学機器メーカーの相馬光学、東北大学の工学部と医学部が参加する。

脳障害の救命率向上により、意識障害患者急増、患者に支援の手を/「全国遷延性意識障害・家族の会」発足
[日経新聞 /10月19日]
脳卒中や交通事故で脳に障害を負い、長期間寝たきりで何も認識できないように見える、遷延性意識障害または植物症という病気がある。こういった意識障害の患者は、現時点で4万人超とみられる。しかし、一般の病院は、ケアの中心はたんの吸引や感染予防であるため手間はかかるが収入になりにくく、意識障害の長期入院を避けている。また、意識障害の専門病院などもほとんどなく、患者の多くは病院漂流を経て在宅療養に入る。意識障害患者の多くはたんを自力で排出できず、たんの吸引が在宅療養での大きな課題。ALS(筋萎縮性測索硬化症)患者のたんの吸引行為はヘルパーにも認められたが、意識障害患者では医師や家族以外に認められていない。こういった現状から、「全国遷延性意識障害・家族の会」が近く発足され、患者の総数を把握するための全国実態調査やヘルパーによるたんの吸引などを求める要望書を、来月1日に厚労省に提出する。

福岡県、1人当たりの老人医療費平均90万円と最多/厚生労働省のまとめ
[日経新聞 /10月19日]
老人医療費とは、原則75歳以上の高齢者にかかる医療費で、2002年度の老人医療費の全国平均は前年度に比べ2.7%減り、73万6512円であった。今回の減額という結果は、診療報酬の引き下げや自己負担割合の原則1割の徹底が影響を及ぼしたと考えられる。また、老人医療費が最も多かったのは福岡県で90万4564円、最も少なかったのは長野県で59万6480円であり、1人当たりの医療費の差が最大で1.52倍となった。病床数の差などの関係により、老人医療費は全国的に「西高東低」の傾向がある。

適量の赤ワイン飲酒で白内障予防に効果/サントリーがドイツの学会で発表
[日経新聞 /10月19日]
サントリーは金沢医科大学、国立アイスランド大学医学部の共同研究で、赤ワインを月一回以上飲酒する習慣のある人は、飲酒しない人に比べ白内障の発症率が約半分にとどまると発表した。調査は紫外線被曝量が少ないアイスランドのレイキャビック市で行った結果。飲酒の有無では違いがみられなかたものの、赤ワイン飲用の有無では大きく差が出、予防に有意であると報告した。

厚生労働省はたん吸引などの医療行為を全国の盲・ろう・養護学校の教員にも認めることを決定/児童の保護者負担の軽減などを目的としている
[読売新聞 /10月19日]
医療の発達により重い障害を持って生まれた子どもの生存率が高まり、全公立の盲・ろう・養護学校には日常的に医療ケアを必要とする児童は約5300人(昨年5月)いる。学校には看護師の配置が義務づけられていないので、保護者が同伴し医療行為を行うケースが多かった。今回教員に認められた医療行為は病気や障害の種類にかかわらず、管によるたんの吸引、経管栄養(鼻などに管を通して栄養分のある液体を流し込む)、導尿(管を使って尿を体外に排出する)で、保護者の負担軽減につながると考えられる。いずれの行為も安全性確保のために、「咽頭(いんとう)より手前の吸引」などの範囲としている。さらに教員への研修の実施や、保護者と主治医の同意、看護師との連携などの条件も設けている。国が医師や看護師、家族以外に医療行為を認めたのは、昨年7月、在宅のALS(筋委縮性側索硬化症)患者のたんの吸引をヘルパーに解禁したのに続き2例目。同様に高齢者や障害者の介護における日常的な医療行為をヘルパーらにも解禁されるものとして注目される。

早期肺がんの再発・転移を防ぐ/抗がん剤の長期投与、標準治療へ/日本肺癌学会の決定
[日経新聞 /10月18日]
東京医科大学の教授らが、肺がんで最も多い腺(せん)がんの初期患者約1000人を対象に臨床試験を実施。その試験は手術後の患者を、毎日2年間抗がん剤「テガフール・ウラシル(商品名UFT)」を飲み続けるグループと、飲まずにほかの治療もしないグループに分けて比較。死亡する危険度を見てみると、服用によって危険度は約3割減少し、早期がんの中でもがんの大きさが3cm以上の1B期の患者に限ると、5割強減少という結果であった。この結果からUFTの肺がん術後治療の有用性が立証されたために、肺がんの標準療法に組み入れることを日本肺癌学会が決定。UFTを服用すると、患者によっては食欲不振や吐き気を起こす場合もあるが、ほかの抗がん剤に比べて副作用は少なく、効き目は穏やか。肺がんは早期発見し病巣を切除しても5年生存率(術後5年間生存している割合)は、1B期で65%程度にとどまっているが、この新治療が広まると約10ポイント改善する見通しである。

株式会社の病院経営を地域限定で認める構造改革特区、「病院特区」の自治体の申請ゼロ/規制の緩和期待できず
[朝日新聞 /10月18日]
株式会社の参入により病院経営の効率化やサービスの多様化につながるとされ、03年2月に病院特区を創設してこの特区の適用を希望する自治体を募っていたが、応募はなかった。病院特区について、厚生労働省や日本医師会の反対を押し切る形で首相が設置を決めたものの、「お金がない患者に公平な医療を提供できなくなる」という同省の主張で、脊髄(せきずい)を損傷した患者に対する再生医療や、肺がん患者らへの遺伝子治療など5分野に参入が限定された。株式会社病院が提供できるこれら5分野の医療は保険対象外であり、期待できる規制緩和の効果が少ないという理由から今回の応募結果に至ったと考えられる。民間人で構成されている政府の「特区評価委員会」は条件の妥当性を改めて検証したうえで、基準を緩めて参入分野を拡大させたい考え。

ネット上に患者情報流出、診療室の声筒抜けなど個人情報漏えい目立つ、早期に対策を/2005年4月、個人情報保護法全面施行
[日経新聞 /10月17日]
医療機関での個人情報の漏えいが目立つ中、東京都杉並の河北総合病院は、1992年から始めたエイズ患者の診療をきっかけにプライバシー保護を徹底し、昨年6月に個人情報の適切な保護措置を講じる事業者に与える「プライバシーマーク」を医療機関で初めて取得し、続いて大阪市の城東中央病院も取得。また、個人情報の適正な取扱いを義務づけた個人情報保護法の来年4月の全面施行を前に、厚生労働省は医療・介護関連事業の個人情報の取扱いに関する指針を作成中。対象となるのは、カルテや処方せん、手術記録、紹介状、エックス線写真などで、法令上の義務を負わない小規模な診療所にも対策をとるよう迫っている。さらに素案では個人情報を第三者機関に提供する場合は本人の同意を得ること、患者本人がカルテなどの開示を求めた場合は原則開示することを明記し、IDやパスワードを使った個人データ管理なども求めている。

年金・医療・福祉の社会保障給付費が100年後は506兆円に達する見込み/三菱総合研究所の試算結果
[毎日新聞 /10月15日]
同研究所は、約100年後の2100年段階で社会保障給付費が506兆4000億円で、うち医療費が270兆5000億円と全体の53%に達すると発表。同じように税負担と財政赤字分(04年度水準)を加えた額は国民所得の62.7%を占めると推計した。これに加えて年金給付額が抑制される年金改正に伴い2033年を境に医療費が年金を上回ることもあり、社会保障制度の持続可能性が疑問視され医療費抑制に向けた早急な議論開始が求められる。

精密機器開発の原田電子工業/運動中でも心電図を測定できる小型機器を開発/札幌医科大学とソフト開発のアニー・デザインオフィスが来年度から実証実験を開始
[日経新聞 /10月13日]
この計測器は電池で稼働し、親指大で重量20ゥとコンパクトなもので胸に張り付けて使用。1時間に1度、計測した心電図のデータは無線で携帯式受信機に送信されて、受信機に接続した携帯電話からデータセンターに転送される。もし転送されたデータに異常があれば医師の連絡が入る仕組みである。心臓は負荷を与えて反応を見ることが大切だが、従来の計測器では運動中に測定するとノイズが入っていたのを、今回開発した計測器はノイズが入らないようにした。原田電子工業はこの計測器の開発により健康管理ビジネスの可能性を探っていく。

日本薬剤師会/第三者による薬局の評価制度を2007年に導入/年内に試行予定
[読売新聞 /10月13日]
評価制度は、第三者機関が約250項目の条件について評価し、認定を受けた薬局を公表することにより、患者に薬局選びの判断基準にしてもらう考え。評価項目には、調剤方法やミス防止策、ミス発生時の対応方法、各患者に合わせた調剤や指導などの基本から、患者対応や休日の処方箋受付、地域福祉との連携などのサービス面もチェックする。薬局の基準を明確化することにより、全体の質の向上につなげるねらい。同会は全国で約4万9000ある薬局のうち、約5000に対し年内に試行を開始する。2007年に評価制度をスタートさせる予定である。

日本高血圧学会が新治療指針を発表/65歳以上の治療目標血圧を従来の上収縮期)160〜170から140へ/脳卒中や腎障害などの予防を促す
[日経新聞 /10月10日]
今回の指針は最新の研究成果や調査結果などをもとに改定もので、食事など生活習慣の見直しで効果が得られない場合の投薬開始時期も早め、かつ1日の食塩摂取量も7ゥ未満から6ゥ未満に下げた。また今回初めて、降圧効果のあるカリウムを豊富に含む野菜や果物の積極的な摂取を勧めている。国内の高血圧患者3千万人のうち適切な治療を受けているのは2〜3割程度で、この指針により適切な治療が施されて脳卒中などの予防につながることを期待している。

臓器提供「意思表示カード」の記載漏れや不備があっても、提供意志がくみ取れれば「有効」/厚生労働省・臓器移植委員会の見解
[朝日新聞 /10月4日]
こらまで臓器提供の「意思表示カード」に記載漏れや不備があるため、提供に至らないことが多かった。記載不備の具体的なものは、カードの脳死判定と臓器提供を受け入れるかどうかの番号欄は無印であるが提供臓器欄のみ○印がある例、番号欄には○があるが臓器欄には○がない例、番号も臓器も無印だがその他欄に「全部」と書き込んでい例、家族と本人の署名欄に間違えて記載した例、署名年月日の記載に不備がある例などである。厚生労働省の臓器移植委員会の作業班が調べたところ、97年の臓器移植法施行後これらの記載不備により105人の臓器提供が無効となり、カードを所持していた人の約13%を占める。脳死下での臓器提供は本人の書面での意思表示が法律で定められているが、このような結果から本人の提供意思がくみ取れれば有効と認める拡大解釈がなされるのは法施行後初めて。

安全性の高いアルツハイマー病のワクチンの研究開発進む/予防・治療への期待高まる
[日経産業新聞 /10月4日]
アルツハイマー病の治療に東京都神経科学研究所は注射ワクチン、国立長寿医療センターは飲むタイプのワクチンを開発している。これらのワクチンは、ベータアミロイド(アルツハイマー病の危険因子とされている)を作る遺伝子を体内に入れて免疫反応を起こし、脳内のベータアミロイドの増加を抑えるという遺伝子治療技術を応用したもの。今までに開発されたワクチンに比べ、動物実験段階ではあるが、穏やかな免疫反応による脳炎などの副作用の抑制、ベータアミロイドの減少が認められ、早期の臨床試験開始を目指している。

「回復期リハビリテーション病棟」急増、病院の質の格差大きく/病院選びのポイント、訓練時間の量と各専門職の連携
[日経新聞 /10月3日]
「回復期リハビリテーション(リハビリ)病棟」とは、脳卒中や脊髄(せきずい)損傷などで障害を負った患者が家庭や職場への復帰を目指して集中的に機能回復訓練を受ける病棟をさし、回復期リハビリ病棟を持つ病院数は、制度発足から4年で約470と急増している。急増のひずみによる病院の質の格差は大きいため、病院選びのポイントが重要になってくる。ポイントは次の通りである。家での生活に近い環境を病棟に作り、病棟でのリハビリが充実しているか。患者の状態や訓練の記録などの情報を共有化するなどして各専門職の連携は図られているか。脳卒中の後遺症はリハビリを休む日が多いと改善しにくいため、土日や祝日を含めた週7日の療法士のリハビリが受けられるか。1日の理学療法士および作業療法士のリハビリ時間数はどのくらいか(各40分が標準的)。障害とともに生きる現実を受け止められず、自信を失っている患者の心のサポートをする臨床心理士などがいるか。自宅復帰率が高いか(70%以上ならまずまず)。日本リハビリテーション医学会の専門医が1人以上いるか。厚生労働省が認定した「総合リハビリテーション施設」か。退院後のフォローとして在宅サービスがあるか。ホームページに治療成績をどの程度掲載しているか。

脳を鍛えて、物忘れや痴呆を防ぐ/人との交流、日記、運動を継続して行うことが効果的
[日経新聞 /10月3日]
痴呆になり始めたとき、物事を実行する順番を考える「計画力」、出来事を覚える「エピソード記憶」、同時に複数のことに気を配る「注意分割力」の3つの脳の働きが衰える。予防にはこれら3つの働きを保つことが大切で、意識して鍛錬することが重要である。例えば、「計画力」を鍛えるには旅行の計画を事前に練る、「エピソード記憶」では出来事などを思い出して日記に書く、「注意分割力」では複数の料理を同時進行で作る、といったことを行う。また、人との交流や新しいことへの挑戦、血流を良くするための運動習慣を身につけることも効果的である。鍛錬する際のポイントとしては、鍛錬目標を少し高めに設定し、毎日続けることである。さらに、血液をさらさらにする効果のあるドコサヘキサエン酸(DHA)や、エイコサペンタエン酸(EPA)が多く含まれているサンマなどの青魚や野菜、果物を食べることも良い。

医療モールの企画・運営を行うメディヴァンス/10月中旬より医療モールで24時間対応の患者向けコールサービスを開始
[MedWave /9月29日 ]
コールサービスが開始される医療モールは「メディカルポートクローバー橋」で、保健同人社と連携して24時間対応で患者の相談に応じる。このコールサービスの具体的な内容は医療モール内の診療所にかかってきた患者からの電話を保健同人社のコールセンターに転送し、医師や看護師などの医療従事者が膨大な健康医療情報のデータベースをもとに患者の相談に応じ、必要に応じてモール内の診療所の医師に連絡が入るという仕組みである。24時間対応のため患者は安心して診療時間外でも利用でるので、同社はこのコールセンターサービスを運営しているもう一つの医療モールにも装備していく考えである。

厚生労働省/保険診療と保険外診療併用の「混合診療」を年内にも解禁する方向で検討
[日経産業新聞 /9月29日]
今回の解禁により、混合診療保険で対象になっていない欧米の病院や日本の専門医が使用されていた薬が、保険診療を適用され原則どおりの3割負担になる。混合診療について、総合規制改革会議(現規制改革・民間開放推進会議)は交渉を続けてきたが、厚生労働省は医療技術の乱用を防止するために今まで認めていなかった。

コーヒーを飲む習慣があると、糖尿病やその一歩手前の「境界型」になるリスクが1〜4割程度低下する/九州大学の研究グループ調査
[日経新聞 /9月29日]
同グループは1997年から2002年の間に退職した、福岡県と熊本県の自衛官約3200人に協力を依頼し調査を行った。この調査結果は肥満度や喫煙、飲酒などの影響因子を差し引いて算出したもので、糖尿病を発症する危険度はコーヒーを飲まない人を1とすると、1日にコーヒーを1〜2杯飲む人は0.6、3〜4杯では0.7、5杯以上では0.8、また「境界型」になる危険度は1〜2杯で0.8、3杯以上では0.6となった。調査は生活習慣の似通う自衛官が対象であるため信頼性は高いが、コーヒーが糖尿病の発症に及ぼす効果について詳しいことは解明はされていない。

厚生労働省/保険薬局の人件費や調剤にかかる費用などを年内にも調査すると表明/国民医療費の抑制に役立てる考え
[共同通信 /9月28日]
厚生労働省は、中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)分科会に具体的な調査案を示した。その案によると、人件費など施設運営コストの調査対象となる保険薬局は約1100、調剤コストの調査対象となる保険薬局は約20である。これらのコストについて回答を求める調査票を各保険薬局に送り、来年3月上旬、得られた調査結果を中医協に報告する。患者の介護保険の移行や診療報酬の引き下げなどの影響で、薬剤費が下がったとはいえ、国民医療費に占める割合は27.6%(医科の03年実績)とまだまだ高く、この調査により薬剤費の抑制につなげたいとしている。

生活習慣の改善や体調管理などで、老化を治療する、アンチエイジング医療(抗加齢)広がる/その治療法、予防法に疑問の声も
[日経新聞 /9月27日]
アンチエイジング医療として、満尾クリニック(東京・赤坂)は、合成アミノ酸の輸液により、血管の老化を抑え心臓病や脳血管障害などを未然に防ぐ治療法、キレーションを行う。また、高輪メディカルクリニック(東京・港区)は、長寿の人が持つミトコンドリア内の遺伝子の有無、血液成分や免疫の働き、ホルモンバランスなど95項目について検査し、その検査結果をもとに運動面や栄養面からきめ細かく指導する、「健康寿命ドック」を実施。これらアンチエイジング医療の治療法や予防法を統合的に検証するため、昨年4月に日本抗加齢医学会が発足。発足とともに、多くの抗加齢商品に力を入れる企業が、トレーニングウエアや化粧品、サプリメントなどを発売。しかし、市場には効果が検証されていない健康機器や健康食品が多く出回り、注意が必要。こういった現状から、医学会はアンチエイジング医療に基づく健康管理を担う専門医・指導士の認定試験を来年6月から実施する予定。

癌研究会・癌研究所、抗がん剤の副作用を引き起こす遺伝子を特定/京都大学、抗がん剤の副作用を軽減する新薬候補物質開発
[日経新聞 /9月27日]
今回特定されたものは、肺がん患者では1種類、乳がん患者では2種類の遺伝子(肺がんのものとは別)が関与し、3種類ともに遺伝子中の塩基配列が異なっていた。これらの塩基配列の変異を手掛かりに、投薬量や薬剤の種類を変えるなどして患者の体質に合わせた治療、「テーラーメード医療」が可能になる。また、京都大学理学研究科では、がんの増殖や転移に関わる遺伝子本体のDNA(デオキシリボ核酸)に結合し、その働きを妨げる新薬候補物質を開発。その新物質は、「ピロール」と「イミダゾール」という有機化合物の分子を鎖状につなげて合成し、安価に生産でき医薬品として有望。同大学は製薬会社らと組んで、正常細胞の遺伝子を傷つけず、副作用の少ない抗がん剤を開発し実用化の道を探る。しかし、専門家の中には、抗がん剤の効き目は数十種類の遺伝子により発揮されるので、がんの治療成績を特定の遺伝子だけで決めることはできないという意見もある。

九州大学と日立製作所らの研究グループ/わずかな血液からたんぱく質を高感度に検出できる装置を開発、2年後をめどに実用化/病気の早期発見につながる
[日経新聞 /9月24日]
今回開発した装置は20〜40種類のたんぱく質について1ミリリットルの血液があれば、その中に含まれる数ピコ(ピコは1兆分の1)グラムといった微量でさえも検出でき、従来機器に比べて感度が約100倍高く性能が良いものである。がんなどの病気にかかると血液中に特定のたんぱく質が増加するが、この機器によってどの種類のたんぱく質が少ないかでも分かれば、それらの病気の早期発見につながり、またアレルギーや関節リウマチなど免疫疾患に関係するたんぱく質は微量すぎて従来の機器では検出が難しかったが、この機器では検出できるようになる。

日本酒に換算して1日平均3合以上飲む人の医療費は2合以下の人に比べて最大で6割以上多い/滋賀医大調査
[朝日新聞 /9月22日]
この調査は滋賀県内で89年と90年に地域の健康診断に訪れた40〜69歳の国民健康保険加入者に問診し、健康で飲酒習慣があると答えた男女計1913人について10年間にわたって追跡調査し、診療報酬点数をもとに医療費を計算したものである。その結果によると調査期間中に1人当たり1カ月にかかった平均医療費は、酒を「ときどき飲む」人から「毎日2合まで飲む」人にはほとんど差はなかったが、「毎日3合以上」の人は1万57円と、2合以下の人に比べ25〜40%割高の2000〜2800円程度多くかかっている。また10年間のあいだに酒をやめるなど、飲酒習慣が変わってしまう人も多いので、開始から5年間のデータを解析してみると、3合以上の人の医療費は3合未満の人よりも55.6〜63.7%割高。このような医療費と飲酒の関係について調査したものは珍しく、また統計学的にも信頼性が高い。

日本専門医認定制機構/知識や技術を重視した厳格な統一基準を設け専門医を認定/医師選びの重要情報に
[読売新聞 /9月10日]
昨年11月現在で、専門医制度などを設けている学会は計123学会あり、医師の約6割が専門医資格を持っている。しかし専門医の経験や能力不足、誤診、不誠実な対応などが原因で医療事故が多発しており、国内の主要52医学会を統括する「日本専門医認定制機構」は、各学会によって異なる専門医認定基準を統一する方針を決定。同機構は治療実績を重視しているか、資格取得に必要な研修カリキュラムの質は一定水準を超えているか、適切な試験内容かなど、各学会の認定基準につい審査し公表する。治療実績数が「不足」と判断された学会に改善勧告を行い認定の根拠について説明を求める。また改善が認められない場合は罰則の適用も検討。将来、同機構が専門医制度を持つ全学会が加盟した第三機関になることを目指す。

カレーの黄色成分であるウコンに含まれる「クルクミン」がアルツハイマー病 発症の原因とされている「アミロイドベータ(Aβ)」の生成を抑制/金沢大学教授らの研究
[読売新聞 /9月8日]
アルツハイマー病は脳内で毒性を持つ線維化したAβが、周辺の神経細胞を死滅に追いやるために発症するとされているが、今回の研究でクルクミンがこのAβの線維化を大幅に抑制・線維化したものを分解する働きがあることがわかった。また、研究チームは赤ワインに含まれるポリフェノールやハーブの一種のローズマリーでも同様の効果を示すこと、クルクミンを混ぜた餌を与えて育てたマウスは、アルツハイマー病を発症しにくいということが分かった。現在のところアルツハイマー病の進行をくい止める決定的な治療法はないが、カレーをよく食べるインド人のアルツハイマー病の発症率は米国人4分の1という結果もあり、クルクミンの効果は新たな治療薬の開発や痴呆予防に期待できる。>

厚生労働省の研究班の中間報告/全国6病院調査で“有害診療”の発生率1割超す
[読売新聞 /9月8日]
無作為に選ばれた全国の30病院が調査対象で、このうち調査に同意したのは18病院で、調査を終了したのは6病院(特定機能病院が3、その他の病院が3)である。調査方法は、250冊の診療(カルテ)の提出および各項目に該当するケースの有無を、2度にわたって看護師・医師がチェックするというものである。調査を終えた6病院での有害診療の10.5〜12.2%、その他の病院が11.1〜12.8%とほぼ同じだった。これらの病院は、プライバシー保護の観点から倫理委員会の承認を得られなかったなどの理由で、回答を拒否し態度を保留している。わが国では現在、医療事故の報告制度がないために、有害な診療に対する実情を把握していなかったが、これからも同様の調査を行いその結果をもとに事故防止策などを考える。>

医療の信頼回復目指し、医療ミスを犯した医師の再教育制度を来年度にも試験的に導入/厚生労働省と日本医師会の取り組み
[読売新聞 /9月8日]
医療ミス(刑事罰が確定したもの)、医療行為以外での重大犯罪、診療報酬の不正請求により、免許取り消しや業務停止の行政処分を受けた医師は年間60〜70人。業務停止処分を受けた医師は停止期間が終了すると、以前と同様に医療活動を行うことができる。こういった医師の再教育を行うために厚生労働省は医師や法学者、医療事故の被害者家族からなる検討会を設置した。検討会では、医療ミスを起こした医師には安全対策の徹底、医療行為以外の重大事件を起こした医師には道徳教育など、医療内容に応じた再教育を実際行政処分を受けた医師に任意で来年度より行う。さらに、現在の医師免許は取り消されない限り生涯にわたって有効であるが、免許の更新制度の導入についても検討。また日本医師会もミスを繰り返す「リピーター医師」の再教育制度を創設し、法律家や市民代表らによる講習などを来年度から開始、受講拒否や改善が見られない医師には氏名の公表や除名の処分を行う。国と医師会が手を取り医療の信頼回復を目指す。

気軽に主治医以外の第2の診断を/「セカンドオピニオン・ネットワーク(SOP)」が協力医師のリストをホームページで公開(東京都)
[日経新聞 /9月2日]
患者中心の医療の実現をめざす同ネットワークが主治医以外の診断を受けられるようにと、約150人の医師のリストをホームページ上で無料公開している。現在、対象疾患は白血病や乳がんなどに限定されているが、他の疾患についても順次公表する予定だ。リストには医師の氏名、所属病院、連絡先、料金などが掲載されている。また、手引書「がんのセカンドオピニオンを上手にとるコツ」も作製、自由にダウンロードできるようにした。

日本ホスピス・在宅ケア研究会が医療・福祉の現場スタッフ向けの「退院後のがん患者と家族の支援ガイド」を発行/患者やその家族を支援
[神戸新聞 /9月1日]
同研究会が1995年に発行した「退院後のがん患者支援ガイド」を全面的に改訂したもので、医師や看護師が体験に基づいて具体的に記しており現場で役立つ内容となっている。95年当時よりもがん治療薬の増加や介護保険の導入などにより在宅療養の環境は良くなったものの、医療・福祉現場の受け入れや介護力の確保不足が原因で在宅療養のがん患者は増えていないという現状から今回の改訂版の発行に至った。新ガイドは、患者や家族とのコミュニケーション、痛みの緩和、在宅でみとるための家族へのアドバイスなど10テーマ、計67項目からなり各項目ごとに質問・回答形式で構成している。在宅療養への理解を広げるとともに患者および支えている家族の希望をかなえるために、家族をケアの対象に含めたのが大きな特徴である。プリメド社刊。2940円。

くも膜下出血のリスク、喫煙で約3倍増し/ニコチンが原因で脳卒中が引き起こされる/厚生労働省研究所の調査
[朝日新聞 /8月27日]
11年間の追跡調査で約4万人の男女のうち、喫煙者は禁煙者の3倍ほどの人に発症しやすい事がわかった。男性が3.6倍、女性が2.7倍で、一日に吸う本数が19本以下でも20本以上でも、ほぼ同様にリスクが高まった。脳梗塞を含む脳卒中全体を見ても、喫煙者の方が発症率が高く男性が1.3倍、女性が2倍で、女性の方が影響を受けやすい傾向にある。タバコの煙に含まれるニコチンが原因と考えられ、リスクを減らすには吸う本数に関わり無く、きっぱりやめる事だと研究員は語っている。

痴呆症検査機の実用化/開発した鳥取大学と日本光電工業が製造、販売権の実施特許契約を結ぶ
[山陰中央新報 /8月26日]
アルツハイマー痴呆症の早期発見が可能になる検査機器。タッチパネル式の機器は音声と映像による対話形式で、質問に答えながらパネルに触れ、ゲーム感覚で検査を行う。質問から検査結果を印刷するまで5分以内で、利用者の心身のストレスも少なく、病院以外でも簡単に行えるのが特徴。質問は言葉や日時、立方体の識別など計5問で、15点満点で12点以下なら専門医の受診を指導する。痴呆のある人と無い人に行った検査で、100%に近い高い信頼性を示した。検査機器は一式64万円。すでに全国販売開始されている。

心臓血管障害を起こす原因物質の増減解明、「PAI-1」/糖尿病で心臓_管障害の患者の治療に役立つ/産業技術総合研究所と帝京大学のグループ
[日経産業新聞 /8月17日]
糖尿病マウスを使い、心臓_管障害を起こす物質PAI-1が体内で増減する仕組みが解明された。心臓、肺、肝臓のPAI-1の働きと、血中量の調査結果。糖尿病だと心筋梗塞(こうそく)を起こしやすく、生来リズムと関連があり朝に発症する事が多い。_管を固まりやすくするPAI-1は生活リズムを制御する時計遺伝子によって体内で出来る量を調節し、睡眠など無活動の時に増えるなど、量の変化に周期性がある。この物質の量の変化に合わせて薬を最適なタイミングで飲むことが可能になれば、糖尿病で心臓血管障害の患者の治療に役立つという。

薬の副作用による疾患の診断、治療法の対応マニュアル作成/疾患別に整理し副作用の早期発見、重篤化を防ぐ/厚生労働省の方針
[朝日新聞 /8月16日]
肺がん用抗がん剤「イレッサ」の副作用で多数の死者を出した間質性肺炎などが対象で、2005年度から4年間で120疾患をマニュアル化する方針。医 師、薬剤師などによる「重篤副作用総合対策検討会」を設置し、対応を急ぐ疾患を毎年30疾患ずつマニュアルを作成、医薬品医療機器総合機構のホームペー ジに掲載する。患者向けの「自覚症状リスト」も作り、医療側、患者側双方からの早期発見を目指す。また、予防や安全性の高い新薬の開発にもつなげてゆく 意向。

プラスチック製のさびない、小回りのきく「浴室用車いす」、来年夏製品化/滋賀県工業技術総合センター(栗東市小野)考案、意匠登録出願中
[京都新聞 /8月3日]
同センターの山下誠児主任技師は、大阪市の工業デザイナー、平澤逸さんからの助言を受け、1998年から開発、製品化を目指してきた。車体をプラスッチックで成型した浴室用車いすは、ぬれてもさびず、すぐに水が拭き取れる。従来の車いすとは異なり、車体は一回り小さく、手元のハンドル操作で車輪を回転させ小回りが聞く設計。車いすのまま浴室に移動でき、入浴を容易にする。山下技師は、家庭内で気軽に使う車いすとして用途も広がる、と話している。

徳島大学病院で床ずれ症例相談ソフト開発、10月頃より試行/在宅患者にもインターネットを通じて専門医が無料相談
[徳島新聞 /7月16日]
森口博基教授らが治療方法が不明確な床ずれ処置の相談ソフトを開発。とくに褥瘡対策の未実施が減点対象となる病院や施設に比べ在宅患者のケアには格差があり、この遠隔医療システムを通じ大学病院の最新知識を提供していく。訪問介護事業所などから患部写真画像や全身疾患名などのデータを送信、形成外科医や栄養士らが治療法や食事メニューを電子メールで助言する。携帯電話からの画像送信も可能で治療経過を患者ごとに保存する。

特定分野のスペシャリスト、専門・認定看護師への注目度高まる/病院の受け入れ体制が制度定着の鍵
[日経新聞 /5月23日]
専門看護師、認定看護師は、特定分野の専門性が高い看護師を、日本看護協会が認定する資格。「専門」ではがん、精神など7分野、「認定」では救急、WOCなど14分野がある。例えばWOC認定看護師は、床ずれ、人工肛門、失禁などの専門家で、これまで医師任せだった人工肛門の位置なども、医師と患者の間に入って相談するなど、患者や家族と医師の架け橋として重要な役割を果たす。ただ、こうした専門性を活かせる体制を整備している病院は少なく、診療制度の中での看護の位置づけという問題が浮き彫りになっている。

国立病院、国立大学病院の独立法人化で患者サービス拡充/独自性と地域密着型サービスを軸に
[日経新聞 /5月16日]
国立病院や国立大学病院では独立法人化を機に、競争力を高めるため、食事メニューの多様化、院内コンビニ、健康相談窓口開設など、患者の目線と地域の実情に合わせた独自のサービスを打ち出している。宇多野病院(京都市)は、トップレベルの神経性難病治療で特色を出すとともに、住民向け健康セミナーで地域に開かれた病院を目指す。長崎医療センター(長崎県大村市)では、国立病院初のコンビニをテナントに入れた。自由裁量拡大で、このような独自の医療が行いやすくなった反面、補助金依存体質を改めてコスト削減に取り組めるかが課題。

腎臓検査、専門医への紹介は悪化が進んだ後/専門医と一般内科医への意識調査で判明/透析患者の増加を防ぐには早めの紹介が重要
[朝日新聞 /6月10日]
自治医科大総合診療部の丹波嘉一郎講師による意識調査で、一般内科医は、腎臓病の患者の状態がかなり悪くなってから専門医に送り込んでいることがわかった。調査は、日本腎臓学会が認定した専門医114人と、自治医大卒業生のうち腎臓以外の一般内科を診療している111人を対象に実施した。血中クレアチニン濃度は、0.6〜1.2が基準値とされ、一般的に8を超えると透析が検討される。専門医の78%は、腎機能が約3分の1に低下している「2以下」での紹介を求めたが、この段階で紹介すると答えた一般医は20%どまり。「4」「6」と答えた人が計70%を占めた。早期の専門療法で、透析せずにすんだり、透析開始時期を3〜5年ほど遅らせたりできる。人工透析患者は現在約23万人で、年に1万人以上増加。糖尿病患者が増えるに従い合併症の腎不全患者も増加し、1人当たり年間約500万円の医療費増大も社会的な課題になっている。

1日1合未満の飲酒で脳梗塞4割減/3合以上は脳卒中増
[朝日新聞 /6月8日]
習慣的に飲酒している人(週1〜2日から毎日まで)の場合、1日の平均飲酒量が1合未満の人は、時々飲む人(月1〜3回程度)に比べ、脳梗塞の発症率が4割少ないことが厚生労働省研究班の調査でわかった。同調査によると、がんなども含む全死亡率と飲酒の関係でも、1日平均1合未満の人の死亡率が低かったという。が、1日3合以上になると、出血性脳卒中の発症率が増える。研究班は「1日3合以上の飲酒は勧められないことがはっきりした。ほかの病気も考慮すれば1合未満が望ましい」と話す。

へき地医療の医師不足解消へ/厚労相「ドクターバンク」推進を検討
[朝日新聞 /6月7日]
離島や山間部などのへき地で医師が不足している問題で、坂口厚生労働相は、多くの医師を都道府県職員として採用し、へき地の公立診療所で欠員が出た場合に医師を派遣する「ドクターバンク制度」を各都道府県に導入するよう促す考えを示した。同様の制度はすでに、離島や過疎地域などで実施されているが、都市部にある公立病院とへき地の診療所との人事交流をさらに推進したい進めたい考えだ。

増え続ける医療ミス被害/自分や家族が被害にあったときの対処は?
[毎日新聞 /5月17日]
医療関係の訴訟はこの10年で10倍に増えているが、被害者側が勝訴するのは3〜4割という。法的な手続きによる解決を望む場合、日時や症状、医師の話などの記録、死亡の場合は解剖が必要になる。早めに弁護士や相談窓口のアドバイスを受け、病院側への感情的追求は避けることが大切。弁護士の調査費だけでも30万円程かかる裁判費用には、法律扶助制度も。ただ、「医療過誤原告の会」では「患者にとっては裁判よりリハビリが大切なこともある。何が一番大切なのかを考えて」とアドバイスしている。

血糖値の自己測定で数値が改善/国民健康保険中央会の調査で判明
[朝日新聞 /5月9日]
国民健康保険中央会の調査・研究によると、糖尿病患者や血糖値が正常より高い「予備軍」の人が、血糖値の自己測定を行なうことにより数値が改善することがわかった。調査はインスリン投与が不要な軽度患者と予備軍が対象。患者85人と予備軍100人は週3回、自宅で血糖値を自己測定し、自己測定しなかったグループと血糖値や体重の変化を2カ月後に比較した。その結果、自己測定した患者・予備軍は血糖レベルを示すヘモグロビンA1cの平均値、体重ともに減少、自己測定をしなかったグループはほとんど数値に変化が見られなかった。「自分で測って数値の変化を実感することで、食事や運動など自然に生活習慣を意識するようになったのではないか。自己測定が予防に役立つ可能性がある」と国保中央会は述べている。

差額ベッドを巡る料金トラブルが相次ぐ/「病院の説明が不十分」と市民団体は指摘
[日経新聞 /5月4日]
「差額ベッド」を巡っての料金トラブルが多発している。相談を受けている市民団体『ささえあい医療人権センターCOML』(大阪市)に昨年寄せられた相談件数は一昨年の倍の204件。医療費が3割負担になり、患者のコスト意識が高まる一方、診療報酬の伸び悩みから差額ベッド比率を高めている病院の姿勢が増加の背景にある。「差額ベッドは病院の裁量部分が大きく不透明な部分が多い」とCOMLの山口育子事務局長。消費生活アドバイザーの坂本憲江さんも「病院職員でさえ仕組みを十分理解しておらず、患者への情報提供も不十分」と指摘。

感染症『疥癬』対策マニュアル(東京都作成)が、福祉関係者で隠れたベストセラーに
[読売新聞 /5月4日]
疥癬は、ダニの一種『ヒゼンダニ』が皮膚にもぐり込むことで発症する病気で、発疹や強いかゆみが主な症状。近年は、在宅の高齢者やショートステイ施設を利用するお年寄り同士が接触する機会が増え、さらにヘルパーや入浴サービス業者などへの感染を通じて、別の施設に感染が飛び火するケースも目立ってきた。2001年8月、東京都多摩立川保健所の職員が地元の介護関係者らと共に、疥癬に感染した時の対応策などをまとめたのが『地域ケアにおける疥癬対応マニュアル』(A4判、17ページ、320円)。管轄地域の特別養護老人ホームで、入所者や職員ら100人以上の集団感染が起きたことが作成のきっかけとなった。都庁内で売り始めたところ、全国から注文が相次ぎ、増刷を重ねて今は「8刷」、すでに1万部が売れたという。

名古屋市大病院が医療事故の全事例の概要をネットHPで公開
[読売新聞 /5月1日]
昨年度、病院側の過失による医療事故が42件起きていたことが判明した名市大病院では、事故が発生した場合は、病院長、副病院長と、教授ら12人で構成する「医療事故防止等検討委員会」で重大性を判断。患者死亡(グレード3)、患者を死なせたり、重大な障害を与えたりする可能性がある(同2)、治療が必要(同1)、処置不要(同0)に分類し、今年度から3、2は速やかに、1、0の比較的軽微なものはまとめてネットで公表することにした。厚労省医療安全推進室は「大学病院などの特定機能病院に対し、重大事故は報告を義務化するが、現段階では、かなり先進的な取り組みだ」としている。

日本初の睡眠学講座が滋賀医大に誕生/分散する診療現場の情報の結びつけ、医師の研修や社会人向け講義にも取り組む
[朝日新聞 /4月25日]
社会問題化している不眠症や睡眠時無呼吸症候群。その睡眠を体系的に研究する『睡眠学講座』が滋賀医科大に誕生した。耳鼻科や精神科、子どもの場合は小児科と、睡眠に関係する診察は多くの科で行なわれるが、各科だけの対応では根本的治療につながらないケースもある。講座では、分散した現場の情報を結びつけるほか、医師の研修や社会人向け講義にも取り組み、睡眠の大切さを訴えていく。

「たばこ」なければ、国内毎年48万人のがん患者のうち9万人減少/厚生労働省研究班が喫煙とがんについての調査報告と試算結果発表
[朝日新聞 /4月23日]
同研究班は、1990年から約10年間、岩手、秋田、長野、沖縄など8県に住む40〜69歳の男女約9万人を対象に追跡調査。喫煙者のがんの発生率は、非喫煙者に比べ、男性で1.6倍、女性では1.5倍。禁煙している人のがん発生率も、男性は非喫煙者に比べ1.4倍で、過去の喫煙の影響が見られた。期間中がんにかかったのは、約5000人。男性で最も多かったのは胃がん(がん患者のうち26.3%)、次いで肺、結腸、肝臓。女性では乳がん(同17.7%)、胃、結腸、肺の順に多かった。禁煙しても、たばこの影響がなくなるのは10〜20年後。早めの禁煙が大切だという。

アサヒフードアンドヘルスケア(東京・墨田区)が、肥満症向け漢方薬『シノフェクト』と『ココット』を発売
[日経産業新聞 /4月19日]
『シノフェクト』(4850円税別)は18種の生薬成分を配合。基礎体力があり便秘がちな人向け。体重増による血圧上昇が気になる30歳代後半〜50歳代の男性が対象。『ココット』(3980円税別)は6種の生薬を配合し、主に同年代の女性が対象で、下半身のむくみや関節に痛みがある人向け。

てんかん防止する脳卒中後の抗けいれん薬/アレルギー反応あるため薬の種類や量の見極めが必要
[南日本新聞 /4月19日]
脳卒中(脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞)を起こすと、その15〜20%は発症2、3カ月以降に症候性てんかんが起きるといわれる。予防のために抗けいれん薬が投与され、けいれんのタイプによって、いろいろな種類のものが使われている。有用な薬だが、まれに発疹などアレルギー反応や肝機能障害などの副作用がある。多量だと眠気や集中力の低下などを引き起こし、リハビリを進める上で障害になることも。副作用は、薬の種類や量が一番問題となるが、ときに年齢や性別、個人の特性、併用する薬によって予測困難な反応を示すこともある。服用を始めたら、集中力の低下や眠気などによく注意し、それが強くなるようなら、主治医に血中濃度を測ってもらったり、別の薬剤に変えることを相談することが一番よい。

5年連続自殺者が3万人を超え、その背景にうつ病などの精神疾患が潜む/日本医師会が『自殺予防マニュアル』作成
[日経新聞 /4月19日]
日本の年間自殺者は1997年までの10年あまり、2万人台前半で推移した。しかし、98年には1万人近く増え、交通事故死者の3〜4倍に相当する3万2863人に跳ね上がり、それ以後も連続して3万人を超えている。4割が働き盛りの40〜50代の働き盛り。不眠、食欲不振、体重低下などをはじめ、全身に表れるさまざまな原因不明の症状が続く場合もうつ病を疑う必要がある。日本医では「自殺にもつながるうつ病の早期発見・治療には、精神科医だけでなく、医師全体で取り組む必要がある」と『自殺予防マニュアル』を作成、日本医師会雑誌の付録として全国の会員に配布した。一般向けに書店でも販売している。

インスリンを飲み薬にする基礎技術を開発/大分大と九州大の共同研究チーム
[日経産業新聞 /4月16日]
通常は注射で投与しており、毎日打つので皮膚が傷むなど患者の負担が重かった。新技術を実用化できれば、患者のQOL(生活の質)を改善できる。今後、動物実験を開始、治療効果などの研究を進める。

テルモ、血液が血管内部から漏れない人工血管を開発
[日経産業新聞 /4月15日]
従来は手術後に血管から漏れた血液を体外に出す処置が必要だったが、新しい人工血管を使えばこうした処置は不要で、手術後の回復を早められる。胸部や腹部にできた大動脈瘤(りゅう)の除去手術で血管を置き換えるのに用いる予定で今秋にも承認申請する。

米のサイバーキネティックス社がチップを脳に埋め込み脳内信号を外部コンピューターに伝える臨床試験実施を明らかに
[読売新聞 /4月15日]
装着された患者は考えるだけでコンピューターに単純な指令を出すことが可能になるといい、脳とコンピューターを直結させる技術にもつながるとして注目されている。同社はアカゲザルの脳細胞にこのチップを取り付け、コンピューターのカーソルを動かす実験に成功している。将来的には、脳からの指令でロボットアームを動かして機能を代行させたり、患者の筋肉に電気刺激を伝え、機能回復させることも可能という。

医師や看護師、理学療法士らが寝たきりになる原因の転倒、骨折を防ぐ「転倒予防医学研究会」を発足/予防法の普及・啓発のための市民講座や講習会を開催
[日経新聞 /4月14日]
同研究会(事務局・東京都中央区)では、建物や道路など環境に潜む転倒の原因も明らかにするため、転倒事故の事例を分析して公表する。代表世話人の武藤芳照東大教授は「転倒は老化、病気が原因となることもあるが、運動不足という要因も大きい。一種の生活習慣病であり、十分に予防できる」と研究の意義を強調した。

肺がん手術後の5年生存率、全国110病院で大きな格差/早期の『IB』期で9〜4割の違い/成績公開や格差を少なくするシステムづくりが課題
[毎日新聞 /4月4日]

個室など患者負担の『差額ベッド』は、東京と大阪の病院が全国の高額上位を独占
[日経新聞 /4月3日]
『差額ベッド』の1日当たり最高料金の平均は、東京が約4万3400円と飛び抜けて高く、全国平均の約2.5倍。また、全体の約6分の1が「差額ベッドを増やす予定」で、診療報酬が伸び悩む中、収入の安定を図る病院の思惑がみえる。差額ベッドは、保険が適用される入院費との差額を患者が負担して快適さを高めたベッドで、差額ベッド収入の割合が医業収入の2割を超す病院もある。

アイヌ民族伝承の薬草に抗がん作用、すでに49種に効き目を確認/北海道立衛生研究所と北海道大が研究、新抗がん剤の誕生に期待ふくらむ
[日経新聞 /4月3日]

診療行為によって死亡した可能性のある患者を届け出るべき/相次ぐ医療ミスを受け、日本内科学会など4学会が中立的専門機関創設を提案
[朝日新聞 /4月2日]
共同声明を発表したのは医師の半数近くを占める4学会、日本内科学会、日本外科学会、日本病理学会、日本法医学会。医師法で医師は、死体に異状がある場合は警察に届け出なければならないが、医療ミスや管理上のミスかはっきりしない時は、届けないことがある。専門機関は、弁護士など医師以外のメンバーも加えた構成を想定している。

4月より、主治医以外の医師に意見聞ける『セカンドオピニオン制度』/国立病院・療養所の独立行政法人化に伴い厚生労働省がサービス内容・コスト削減策を発表
[読売新聞 /3月31日]
新体制では、病院を取りまとめる中核組織『独立行政法人国立病院機構』が発足。各病院の院長には年俸制を導入する。また、クレジットカードやキャッシュカードを使った医療費の支払いが可能に。コスト面では今後5年間、建物や医療機器などの投資額を過去5年間の半分となる約1900億円に削減。技能職員ら約700人を削減する。病院付属の看護師などの養成校も現在の80校から49校に減らす。

副作用の少ない医薬品は薬剤師不在でも販売可能に/薬剤師がいない時も薬を売っている店舗など、法の規定と実態との食い違いを改める
[読売新聞 /3月31日]

日経新聞社の総合調査で13病院が最高ランクの評価受ける
[日経新聞 /3月29日]
総合評価は、全国のベッド数200以上の約1900病院を対象に「患者にやさしい」「安全重視」「医療の質重視度」「経営充実度」の4調査の回答病院に対して実施。総得点で最高だった聖隷浜松病院(静岡)など計13病院が最高ランクの「AAAA」に入った。うち「患者にやさしい」で上位20位に入ったのは8病院、「医療の質重視度」では6病院が入るなど、患者本位の質の高い医療を目指す病院が高評価となった。

就寝中に指の脈測り熟睡できているか睡眠の質を評価/(社)人間生活工学研究センターが開発
[朝日新聞 /3月21日]
新システムでは脳波をとらなくとも、指輪状センサーを指にはめ、無線データ送信機を手首に装着して寝ることで、家庭で睡眠状態をチェックできる。同センターでは、脈拍数の変動から覚醒、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の4段階に睡眠状態を分類できるソフトを開発。寝入るまでの時間と4段階の睡眠状態の割合を自動的に検出し、9段階評価につなげた。脳波が示す睡眠状態と実際との一致度が7割と改善の余地があるため、今後、センサーの小型化と精度向上を進め、商品化につなげたいとの意向。

日本医療機能評価機構が重大な医療事故を起こした病院に報告求める/医療事故への安全対策が不十分な病院の認定は取り消す方針
[日経新聞 /3月20日]
同機構は1995年に厚生省(現厚生労働省)や日本医師会などの出資で設立され、全国約9200病院のうち1200近くが認定を受けている。認定病院が重大な医療事故を起こした場合、発生から45日以内に事故の経過や原因などの報告を求め、内容を審査する。一定期間内に改善できなければ、認定から外す「条件付き認定」の措置もある。医療事故が相次ぐ中、認定制度への信頼低下を防ぐ目的で、6月に正式決定後実施する方針。

入院患者の1割超に医療事故、うち半数は防げた可能性あり/厚生労働省の研究班による調査結果
[朝日新聞 /3月19日]
大学病院や中規模の病院など7施設から、入院患者100人ずつのカルテを無作為抽出した調査の中間報告によると、昨年度に入院した700人中、医療事故で死期が早まったり、入院延長された患者は76人で10.9%に達していた。うち半数は治療方針や院内体制の変更で防げた可能性があるという。「高い割合で防げた可能性がある」は23.7%、「可能性は低いが防げたかもしれない」が26.3%だった。残り50%は「予防は事実上不可能」だった。

診療実績をふまえた「専門医」の認定制度の導入へ/「日本専門医認定制機構」が検討
[日経新聞 /3月10日]
同機構の理事会が承認した「専門医に関する基本的事項」によると診療実績として、外科系は手術数などで技術を評価、内科系は扱った症例の多さなど診療経験を評価する。現在は学会参加や論文発表を重視、診療実績が十分でない“専門医”もいるため、同機構は「患者が医師を選ぶ基準にになるような専門医認定制度にしたい」としている。

定額払い民間病院でも来年度より導入/医療効率化促す
[日経新聞 /2月14日]
病気ごとに決めた一定の報酬を病院に支払う定額払い(包括払い)制が民間病院でも始まることが中央社会保健医療協議会(中医協)で決まった。現在は医療行為が増えれば報酬も増える出来高払いが原則で、大学病院と一部の国立病院の全82病院の入院に適用している。来年度からは入院治療に関するデータの整備などの面で一定条件を満たしている民間病院が参加する。参加可能とみられているのは92病院で、このうち希望する病院が2年にわたり試行する。普及に時間はかかりそうだが、普及すれば、同じ種類の病院の患者の入院日数や治療成績などデータを病院ごとに比較することも容易になり、医療の効率化が進む可能性がある。

厚生労働省が2004年度の診療報酬改正案まとめ/4月改訂/初診料40〜50円上げ、薬代や検査料など引き下げ、診療報酬全体で1%引き下げ
[日経産業新聞 /2月13日]
厚生労働省は2月13日、2004年度の診療報酬改正案をまとめた。肺がん手術など約100種類の難度の高い手術について、実施件数などの条件を満たした病院は報酬を加算、医師不足が深刻な小児科の報酬は引き上げ、薬代や検査料は引き下げ、診療報酬全体では1%引き下げとなり、4月から実施する。初診料は現在、ベッド数20床以上の病院では2500円、20床未満の診療所は2700円。これをそれぞれ50円、40円ずつ引き上げる。再診料では歯科を400円から450円に上げる。前回2002年度改訂で、難度の高い手術についての件数や医師の基準を満たしていない病院について報酬を3割減額する制度を取り入れたため、地域によっては緊急対応できる病院がなくなると批判があった。このため、改訂後は医師の経験年数を満たせば実施件数が足りなくても減額しないことにし、件数と医師の両方の基準を満たせば報酬を5%加算する。ただし手術件数を病院内に掲示して患者にわかるようにしないと、報酬はこれまで通り3割減額とする。患者が病院を評価する情報は少なかったため、手術件数の開示が進めば病院選びの重要な指標となりそうだ。

信州大の医師・研究者、『信州ASI研究会』を発足/心筋梗塞や脳梗塞などの発症予防に
[日経産業新聞 /2月13日]
同研究会を発足したのは、信州大学大学院医学研究科の橋爪潔志教授ら5人の医師・研究者で、心筋梗塞や脳梗塞などの発症予見と予防につなげるのが狙い。オサチ(長野県岡谷市)が開発したデジタル血圧計と動脈硬化度指数「ASI」の普及を目指し、より多くの患者についてASI指数、糖尿病歴、高血圧の度合い、心筋梗塞の発症事例などのデータを収集し統計を作成する。検査結果から生活習慣の改善などのアドバイスを行う。

介護を必要とする人の1日の動きを把握するシステムを電子応用機械技術研究所と介護老人保健施設・清雅苑が共同開発/効率良いリハビリへの期待高まる
[熊本日日新聞 /2月3日]
システムは『A−MES(エイメス)』といい、腹と大腿部に付けたセンサー(約2cm角)で、要介護者の姿勢や動きを0.2秒ごとに、最長24時間連続で測定。センサーと連動したデータ蓄積装置(約200g)に記録する。このデータをもとに、パソコン画面上で・横になる・座る・立つ・歩く・車いすで移動する、の5項目について、総時間や最長連続時間、回数が表示され、寝返りの回数も分かる仕組み。3月末に大学病院など向けに発売する予定。

アルツハイマーの原因物質『ベータアミロイド』の沈着を除去する仕組みが人間の脳内に存在/東京都精神医学総合研究所の秋山治彦研究部門長らが脳の免疫細胞『ミクログリア』の働きを確認
[読売新聞 /2月2日]
研究グループは、亡くなった70歳代の男性アルツハイマー病患者の脳の一部で、沈着しているはずのベータアミロイドが消えているのを発見。この場所では、血管の一部が詰まった影響で、死んだ細胞などを片付ける脳の免疫細胞『ミクログリア』の働きが活発化しており、ミクログリアによって沈着が取り除かれたと思われる。ワクチンなどでこの免疫細胞の活性を高めることで、アルツハイマー病治療への効果が期待されている。

医師や看護師など医療専門職の派遣スタート/医療機関の求人体制強化へ
[日経新聞 /1月24日]
3月の改正労働者派遣法施行に伴い、医療専門職の派遣が解禁となり、派遣期間後の採用を前提とした『紹介予定派遣』も認められる。医療専門の紹介会社メディカル・コンシェルジュでは、登録者が採血などを練習できる施設を設置、教育体制を強化し、東京や大阪に続き今後地方都市にも拠点展開し登録者の増員・増強を図る。看護師紹介のスーパーナースは派遣子会社として『スーパーナース・スタッフィング』を新設。今後は大手派遣会社も医療分野への参入を予定し、人材が不足している医療機関の求人需要を見込む。

人材サービス会社による、医師や看護師など医療専門職の派遣が3月から条件付きで解禁/医師や看護師不足に悩む医療機関の求人需要を取り込む
[日経新聞 /1月24日]
医療専門職の派遣は認められていないが、3月の改正労働者派遣法施工で、派遣期間後の採用を前提とした『紹介予定派遣』が可能に。特に看護師は地方の医療機関で不足しており、潜在需要は大きいとの見方

男性は、体力の目安とされる『有酸素能力』が高いほど、糖尿病になる危険低いことが判明/東京ガス健康開発センターが、1985年に運動負荷テストを受けた20〜40歳の約4700人の男性を1999年まで追跡調査した結果
[読売新聞 /1月20日]

特定非営利活動法人の日本技術者連盟がインターネットのホームページ上の医療情報を監査する『医療健康情報認証機構』を4月より運用/医療情報の正確さ、患者の個人情報保護などの管理体制をチェック
日経新聞 /1月13日
[日経新聞 /1月13日]
現在、医療や健康に関する情報を提供するホームページは日本語のもので約200万件。うち医療機関による提供は1万6000件ほど。同機構では、年内に100機関を監査する予定。監査料は1回60万円程度を想定している。

2004年より、公的医療機関の済生会が病院や介護施設など300以上の関連施設で共同購入を開始/民間企業を見習ったコスト削減策で、インターネットの共同購入支援システムを活用
[日経新聞 /1月8日]

がんの痛みの緩和ケア、米国では「医師は患者の痛みに責任を持つ」との共通認識が水準を向上させ、治療の選択肢を増やしている
[毎日新聞 /12月29日]
この25年〜30年で薬理学は進歩し、オピオイド(麻薬性)鎮痛剤も種類が増えた。痛みのメカニズムの研究も進み、痛みのアセスメントの質も格段に向上したという。また、テクノロジーが発展し、体内埋め込み式のPCEAポンプという装置で、患者の脊髄に直接モルヒネを送り込むことができるようになった。経口で1日300グラム必要だったものが、1ミリグラムで同等の効果が得られるようになったという。今後の目標は副作用のないケアの確立である。

がん診療の中核病院、地方でも手術実績や治療成績に格差大/手術件数が多い病院ほど5年生存率が高く、手術に伴う死亡率は低い
[読売新聞 /12月24日]
『全国がん(成人病)センター協議会』の加盟病院30を調査したところによると、胃がん手術は、最多の国立がんセンター中央病院の659件に比べ、最少は45件と約15倍の開き。肺がんは最大17倍の格差となった。食道がんは、年間10件に満たない病院が6施設、1件しか実施していない病院も。がんの部位によっては手術件数が極めて少ない病院もあり、技術や治療成績の格差につながっていると思われる。

2004年3月、臨床試験(治験)支援大手のアイロムが京都市内のショッピングセンター内に複数の診療科を備える医療施設メディカルモールを開設/内科、眼科、歯科、薬局などのほか、気功や針きゅう治療も
[日経新聞 /12月17日]

医療ベンチャーのエムイーネットが訪問看護事業に参入/医療制度改革の影響で在宅リハビリを望む患者の増加を受け、都内2カ所に拠点を開設
[日経産業新聞 /12月17日]
開設した拠点は練馬区と中野区の『あすなろ訪問看護ステーション』。投資額は1カ所につき2000万円程度となる。看護に対応できる体制を整え、在宅医療の普及を後押しする方針。

インフルエンザの予防接種で高齢者の発病が約45%、死亡を約80%減らせる/接種後に免疫力つくまで2週間、予防接種はできるだけ早く
[日経新聞 /12月16日]
インフルエンザ流行のピークは1月〜2月。症状のよく似たSARS対策の一環として、厚生労働省は今シーズン、ワクチンを前年の4割増しの1480万本確保したが、12月12日の時点で36都道府県からワクチン不足の報告があった。インフルエンザの症状がでた場合、ウイルスの増殖を防ぐ特効薬も登場しているため、すくに医師の診断を受けるのが望ましい。

004年10月の開所を目指し、サンリバティーが藤沢市周辺に、医療面でのケアが必要な高齢者を対象とした有料老人ホームを開設/看護師が24時間常駐し、緊急の医療対応を実現
[日経産業新聞 /12月12日]

2004年10月予定、西松建設グループが大阪・東天満にがんの早期発見に有効な最先端機器完備の大規模がん検診センターを開設
[日経新聞 /12月6日]
複数の陽電子放射断層撮影装置(PET)を3台、磁気共鳴画像装置(MRI)2台、コンピュータ断層撮影装置(CT)を備え、総合的にがんの検診を受けられる。また、総合検診の所要時間は3時間半と通常の人間ドックより短い。センターの規模は地上8階建て、4350平方メートル。

症状の悪化に悩む患者多い『リンパ浮腫』に理学療法が効果あり/皮膚を清潔に、早めの相談が大切
[日経新聞 /12月2日]
乳がんや子宮がん、前立腺がんなどの手術でリンパ節を切除して手足がむくむ『リンパ浮腫』は女性や高齢者に多い。病院で症状を訴えても軽視されがちだが、近大堺病院の大熊守也教授が、理学療養機器で患部の腕や足を刺激する方法で効果を上げている。マッサージや弾性ストッキングの着用、運動療法なども有効で治療を指導する医療機関も増えた。また、細菌による急性炎症を防ぐため、皮膚を清潔に保つことも大切。

各病院に広がる「栄養管理チーム(NST)」/医師や看護師、栄養士の混成チームが入院患者の栄養状態を改善、治療効果上げる
[日経新聞 /12月1日]
現在、約130病院が導入。回診前にカルテなどを見て患者一人ひとりの治療や症状を把握、回診で患者の食事に対する要望を聞き、回診後に再度集まって、栄養バランスや薬との相性などを詳細に検討してメニューを決定する。尾鷲総合病院では導入前に比べ、平均入院日数が約5日短縮され約16日に、床ずれも70歳以上の入院患者で約5分の1に、院内感染の発生件数は約3割に減少した。

関節リウマチの発症メカニズムが初めて解明される/酵素『シノビオリン』が過剰に働くことが原因/聖マリアンナ医科大難病治療研究センターの中島利博助教授らのチームが突き止める
[読売新聞 /11月25日]
関節リウマチは、関節を包む「滑膜」という薄い膜に生理活性物質のサイトカインが働いて炎症が起きると考えられていたが、サイトカインを抑える薬は、患者の約3割には効果がなかった。中島助教授らは、関節リウマチ患者の滑膜を詳細に分析してシノビオリンが活発に働いていることを発見。今後、リウマチの新たな治療法につながる成果として注目を集めている。

新たな糖尿病治療/血糖調節に不可欠なインスリンを分泌する膵島組織を点滴で移植/肉体負担軽く、膵臓移植に匹敵する効果
[日経新聞 /11月23日]
膵島はインスリン分泌細胞を含む細胞の固まりで、0.1〜0.3mm程度の大きさで膵臓の中に点々と散らばっており、成人で約100万個。血糖値が上がると反応してインスリンを分泌し、血糖値を下げる重要な働きを担う。インスリンをつくれないタイプの糖尿病患者はインスリンの注射が欠かせないが、膵島移植は重症の糖尿病患者の新たな根治療法として期待されている。大がかりな開腹手術が必要な膵臓移植に比べ、膵島移植は点滴なので患者の負担が軽い。改良が重ねられ、海外ではすでに600件以上も実施されている。移植後1年でも膵島が機能し、インスリン注射から解放される患者の割合は膵臓移植並みの8割に達している。

気管支や肺胞が炎症を起こして呼吸困難になる慢性閉塞性肺疾患(COPD)広がる/喫煙引き金にじわりと進行/日本の患者数22万人、潜在患者は530万人
[日経新聞 /11月18日]
COPDは呼吸器系の病気で、慢性気管支炎と肺気腫を合わせた病態を総称。気管支の壁が厚くなって肺胞の壁が壊れたり、弾力性がなくなって咳や痰が増え息切れが起き、進行すると呼吸不全に陥る。ゆっくりと進行するため初期症状が現れず、心臓の病気と間違える人が多い。WHOによると、世界で約6億人がCOPDであり、毎年274万人が亡くなっている。原因として多いのが喫煙で、喫煙者の約2割がCOPDになるといわれている。いったん壊れた肺は元に戻らない。COPD治療の基本は早期発見し、適切な治療やリハビリを行うこと。

病院の診療体制を審査する日本医療機能評価機構の認定を受けた病院が1000をこえる/同機構が評価結果を出版
[日経新聞 /11月17日]
評価機構は1995年に厚生労働省、日本医師会、建国保険組合連合会などが出資して設立。97年から評価を開始し、設立8年目の2003年10月には認定病院が1049施設となった。申請率が全国的に増加しているのは、病院にとって利点があるから。昨年より緩和ケア病棟などで診療報酬の加算を受ける際の要件になり、病院広告の規制緩和で「認定病院」であることを宣伝できるようになった。評価機構は患者向けの情報提供もはじめ、10月下旬には認定病院の評価結果をまとめた本を出版している。

胃がんやくも膜下出血など11種類の病気について、手術件数が多い病院ほど低い患者の死亡率/厚生労働省の研究班による調査結果
[日経新聞 /11月17日]
手術件数と「医療の質」の関係を統計的に検証した本格的な研究は日本では初。調査では「ロジスティック回帰分析」という厳密な統計手法で患者の年齢や症状の進行度による影響を排除。その結果、胃、食道、結腸、肝臓など9種類のがんで手術件数が多いほど患者の死亡率が低くなることがわかった。心筋こうそくなどの虚血性心疾患、くも膜下出血の手術でも同様の傾向が見られた。

重症患者の容体や治療内容を音声入力で記録できるシステムを神戸大などが開発/同大病院に導入/略語なども9割の正確さでカルテに記載
[読売新聞 /11月17日]
「電子救急記録システム」は、同病院救急部の中村雅彦助手が、東京のコンピューターソフト会社などと共同開発。医師が話す患者の病状や処置内容を、看護師がマイクに向かって復唱すると、パソコンが文字に変換、時刻と共に記録する。コンピューターにはあらかじめ、病名や医薬品名、専門用語約5万語と、その略語などが登録されている。

患者が自らの病気について理解するスペース「患者情報室」が国立病院大阪医療センターにオープン/医学書やインターネットで情報提供
[毎日新聞 /11月7日]
「患者情報室」は、患者情報室の重要性を訴えながら、同病院でがんで亡くなったコムル元理事の家族が1000万円の寄付を病院に申し出たことから具体化。医療系出版社や医師の寄贈などで、一般の人にも理解しやすい医学書や医療関係のノンフィクションなど約8000冊が集まった。貸し出しはできないものの、コピー機(有料)を用意し、ビデオデッキやパソコンも備えており、コムルのスタッフ1名とボランティアが常駐。医療相談は受け付けないが、病院へつないでくれる。使用料は無料。

厚生労働省が医療法に基づき全国の病院に立ち入り検査/2002年度は25.0%の病院で医師数が法定人員を満たさず
[日経新聞 /11月7日]
医療法は入院患者16人に対して医師1人などの「人員配置基準」を定めている。2002年度の立ち入り検査では病院総数の94.3%にあたる8656病院で医療従事者の数など病院の管理状態を調べた。調査結果は前年度より2.4ポイント改善したものの、4分の1で標準の配置基準を欠いた。特に北海道・東北では48.0%の病院で下回り、医師不足が顕著。医療従事者で医師に次いで適合率が低かったのは薬剤師で、標準数を満たしていたのは84.1%と前年度より1.3ポイント減少していた。

厚生労働省が近く、病院の兼業規制を大幅に緩和/2000病院が「特別医療法人」へ移行可能に
[日経新聞 /10月25日]
現在、約3割が赤字とされる病院経営の安定化が狙いで、がんや小児疾病などの病気の専門治療設備を持つことや、同族が病院経営を支配していないなどの条件を満たせば都道府県知事の認可を受けて「特別医療法人」となれる。現在、特別医療法人は全国に約30しかないが、この規制緩和で2000以上の病院が同法人に移行できるようになる。医療関係に限定している収益事業の内容も原則として自由になり、金融、不動産売買業などを除きどんな業務も可能とする予定。現在、認められている医薬品や介護用具の販売、医療福祉に関する出版や医療に関する情報サービス業など12種の他に医系進学のための学習塾やソフトウェア開発などの情報産業にも参入できるようになる。「収入の2割まで」との規制は残すが、厚生労働省は「病院は非営利」と株式会社の病院経営参入を拒否している。

厚生労働省が投薬ミス防止対策/品名や外観をデータベース化
[大阪日日新聞 /10月23日]
厚生労働省は、国内で流通している医薬品の品名と外観をデータベース化し、類似品が出回らないよう監視を強化し、品名や包装がよく似た医薬品を取り違えるミスを防ぐため、2004年度中にインターネット上にデータベースを公表する予定。製薬会社にも紛らわしい命名を避け、デザイン変更などをしないよう指導。品名データベースは医薬品として認定を受けた2万品目以上を、品名の主要部分で約7000種類に整理。文字の数や配列から「類似度」を点数ではじき出せるようにする。製薬会社が新薬の品名候補を入力すれば類似した既存商品を一覧できる。取り違えの多い注射薬を中心に整備していく。厚生労働省が全国の「ヒヤリハット事例」を分析した結果、約4割が調剤や処方時の薬剤に関するミスだった。

自宅で健康診断ができる自己検診が広がる/コンビニで申込み、血液などを郵送して検査/結果通知後は、看護士などの資格を持つスタッフが電話でアドバイス
[日経新聞 /10月20日]
コンビニなどで申込み、数滴の血液をろ紙や保存液に採取、少量の便や尿を専用の容器で郵送。医療機関で検査後、郵送や電子メールで結果が返送される。費用は2000〜5000円。病院と提携する企業や検査設備を持つ団体が手掛け、検査対象は胃がん、前立腺がんなど20種類以上。10月からは睡眠時無呼吸も診断、異常があれば全国約4700病院を紹介する。財団法人日本予防医学協会は7月から在宅診断サービス「Myドクター」の受付をスポーツクラブ、ティップネスで開始した。臨床検査に詳しい神奈川県立衛生短期大学学長・伊藤機一氏は「予防意識の高まりもあり便利なシステム。だが、自己検診は健康維持のための補足的な手段として医療機関での検査と併用するのが理想」と話す。

米食品医薬品局(FDA)がアルツハイマー型痴呆症の治療薬、塩酸メマンチン(一般名)を認可/症状が比較的進んだ中等度から高度の患者向け
[日経新聞 /10月18日]
症状が進んだ患者向けの薬は初めてで、すでに欧州では認可され、日本でも臨床試験中。メマンチンは認可前から注目され、インターネットで入手する患者が増えていたが、米国内では来年早々にも市販される予定。アルツハイマー型痴呆症の発症に関与している脳内の情報伝達物質の働きを抑制し、神経細胞を保護して痴呆症状の進行を遅らせる作用がある。

セコム損害保険(東京・千代田区)が近く、新型のがん保険「メディコム」を発売/健康保険などの有無にかかわらず、がんの治療費をすべて補償
[日経新聞 /10月12日]
最先端がん手術や未承認の抗がん剤による自由診療など、公的保険が使えない治療費を補償する国内唯一の保険商品で、11月以降は、公的保険が適用できる治療時の自己負担分3割と高度先端医療の技術料まで補償対象に加える予定。

携帯電話を長期間使用しても現行の法定電波強度なら、脳しゅようの発生につながらない/研究結果を総務省が発表
[日経新聞 /10月11日]
同省が設置した「生体電磁環境研究研究推進委員会」による実験では、発がん性物質を投与した親から生まれ、脳しゅようが発生しやすい状態にあるラット雌雄200匹ずつの脳に携帯電話の電波を2年間にわたって1日1時間半、週5日間照射し続けたが、電波の有無、強弱による脳しゅようの発生に違いはなかった。

厚生労働省のまとめによると全国病院ベッドの3割が長期入院患者のため/効率的な治療を目指して入院ベッドの用途を明確化
[日経新聞 /10月3日]
全国の病院の入院ベッドが主に高齢者対象の長期入院用か、一般の病気・けが用か──厚生労働省のまとめによると、全体の約126万のベッドのうち27.3%が長期入院用、残りが一般用だった。従来は明確な区分けがなく、長期入院で介護が必要な高齢者と手術や集中的な治療が必要な患者が病院内で混在することもあった。入院ベッドの性格を明確にすることで患者ごとに効率的な治療が可能になる。

女性の結腸がん死、「ストレスが多い」と感じている人は「ストレスを感じていない人」の1.7倍死亡率が高いことが判明
[朝日新聞 /9月20日]
名古屋市立大学や名古屋大、藤田保健衛生大などの研究グループによる、約8万人を対象にした疫学調査調査で、「ストレスが多い」と感じている女性が大腸がんの一種の結腸がんで死亡するリスクはストレスを感じていない女性の1.7倍という結果が明らかとなった。ストレスを感じた女性は飲酒や喫煙の割合が高く、睡眠時間が短く、便秘気味という傾向がみられるという。逆に「生活を楽しんでいる」と回答した女性は、結腸がん・直腸がんともに死亡リスクが低い傾向がみられた。日本では大腸がん患者が増加の傾向にある。

厚生労働省が『院内感染地域支援ネットワーク』制度を創設する
[読売新聞 /9月18日]
院内感染事故が後を絶たないという現状を受け、病院内で患者や職員らが細菌やウイルスに感染する『院内感染』対策に、国や大学が取り組み始めた。厚生労働省は、院内感染が発生した場合に、専門家の助言を受けることができる『院内感染地域支援ネットワーク』制度の創設を決定。年内に全国で試験的に設置し、将来は各都道府県に広げる。また、行政がかかわると病院側が指導や処分を恐れ、感染被害を隠す可能性があるため、原則として民間主体で運営する。

心筋梗塞後も禁煙することで冠動脈機能が比較的短期間に改善/動脈硬化が進んだ人にも効果的/徳島赤十字病院循環器科の細川忍副部長らが解明
[読売新聞 /9月16日]

厚生労働省が、訴訟前提を明記せずカルテ開示の初指針をまとめた
[朝日新聞 /9月13日]
厚生労働省は「患者や遺族から求められた場合に医療機関は原則としてカルテを開示しなければならない」と、カルテ開示の初指針をまとめた。訴訟前提の開示が焦点となっていたが、明記しなかった。指針は、遺族にも原則開示するよう定めたほか、改ざんを防ぐために記録の訂正は訂正者・内容・日時がわかるようにする。日本医師会は独自の指針で「訴訟前提の請求は開示原則の対象外」としており、国の指針はこれを明確に否定するものにはならなかった。指針自体に法的な強制力はないと、開示請求を拒める余地が残った。

日赤、被災者の心のケア体制を全国規模で整備/指導員100人を養成
[日経産業新聞 /9月12日]
日本赤十字社(東京都港区)は被災者など、心の傷をケアできる体制を全国規模で整備。「災害現場で目に見える傷だけでなく、心も手当てできる体制を整える」(企画広報室)ため、2004年度末までに100人の指導員を養成。指導員が全国の赤十字病院などに配置されている救護班スタッフやボランティアを教育する。日赤の医師、看護師、臨床心理士を対象に、指導員養成のための講習会を全国で開催。12月に山梨県で英国やフィリピンから講師を招き開催するのに続き、2004年度中にも2回開く予定。

精神科病院、入院患者の1割が退院可能な「社会的入院」
[日経新聞 /9月11日]
日本精神科病院協会(日精協)が初めて行った実態調査によると、精神科病院に入院する患者の1割強が「退院可能」と診断されながらも、居住先や支援がないために退院できない「社会的入院」であることがわかった。「半年以内に退院可能」とされる患者も4割強。受け入れ先の拡充や家族などの支援対策が急がれている。日精協に加盟する民間精神科病院は約1200。今回の調査は加盟病院の半数ほか、精神科病棟を持つ国立病院や大学病院など約1000施設を対象として行われ、うち約4割から回答を得られた。

日医大が医師らに心肺蘇生訓練/将来は市民にも受講を
[日経新聞 /9月10日]
医療従事者向けの高度心肺蘇生処置(ACLS)を全職員に精通させるため、日本医科大学(東京都文京区)は、トレーニングコースを開設した。将来は職員に加え、心臓病患者の家族や地域の医療従事者にも受講してもらう予定で、心肺停止患者を救うための幅広い体制作りを目指す。講習では、ベッドに寝かされた人形を囲み、病室の巡回で意識のない患者を見つけたという想定で、呼吸の有無などを確認、心電図を見守りながら、心臓マッサージを行い、除細動器で電気ショックを与える(1回講習)など、「治療して正常に戻すまでを身体が自然に動くまで覚え込ませる」(コースディレクターの高山守正・循環器内科講師)と言う。

理化学研究所がそううつ病発症の仕組みを遺伝子レベルで解明した/世界で初めての成功、新しい治療法開発へ
[毎日新聞 /9月1日]
そううつ病は自殺の主な原因といわれるが、複数の遺伝子がかかわるため解明が困難だった。研究グループはほぼ同じ遺伝子をもつ一卵性双生児に着目、1人だけそううつ病になった2組の一卵性双生児で遺伝子の働きを比べた。その結果、そううつ患者は細胞内のたんぱく質を修復する『XBP1』の働きが極端に低かった。現在3種類ある治療薬の1つにこの遺伝子の働きを改善するものがあり、研究所のリーダー加藤忠史氏は「有効な薬が特定でき、さらに効果的な薬の開発につながる」と語った。

セコムグループが日本医療情報システムを買収/同社の、予防医療に関するデータベースやノウハウ、人材を活かし、今秋から開始する一般家庭向け会員医療サービス「メディカルクラブ」をはじめ、さらなる医療事業の拡充を目指す/日本医療情報システムの全株式は、子会社のセコム医療システムが取得
[日経新聞 /8月31日]

早大教授-録音されたいびきのパターンで無呼吸症候群を見つける新手法開発
[日経新聞 /8月30日]
東邦大医学部の研究チームと共同で、この新手法を開発した早稲田大の小野隆彦客員教授(音響学)は、自らも睡眠時無呼吸症候群(SAS)。SASの特徴である不規則ないびきと通常のいびきでは音の周波数分布が異なることに着目し、いびきの音の波形をコンピュータ処理することで、人間の耳ではとらえにくいわずかな呼吸変化をつかむことに成功した。現在、国内のSAS患者は推定で200万人近く。同教授は、慢性的な眠気に悩む人に自宅でいびきを録音してもらい、それを解析するというベンチャー企業の設立を構想している。

大日薬、アベンティスに痴ほう治療薬開発権を供与
[日経新聞 /8月28日]
大日本製薬が、開発中の痴ほう治療『AC-3933』の開発販売権を、仏製薬大手のアベンティスに供与することを発表。『AC-3933』は、記憶障害の改善に優れた効果を発揮する。世界的な開発販売網を持つアベンティスに権利を移すことで早期の市場投入を目指すとのこと。

大阪大学大学院・医学系研究科と医学部教官ら中心にNPO『臨床試験・教育支援センター』を設立する/医学、薬学、医工学の研究者や研究組織を支援し、10月の設立認可を目指す
[毎日新聞 /8月27日]
社会人対象の医学教育、臨床試験の支援などが設立の目的だ。財源は会員からの入会金や年会費でまかなう考えで、医薬品メーカーなど数百社に入会を呼びかけている。設立後、社会人医学教育、臨床試験推進、生体材料保存提供、監察病理、医工連携研究、バイオビジネスセンターの6部門を設ける。副代表理事に就任する予定の倉智嘉久教授は「将来は全国の関係者を巻き込んだNPOに」と話した。

ディスカウントのドン・キホーテ、深夜の緊急時に限り薬を無料提供/「薬事法に触れる」との警告によりテレビ電話による薬の販売はストップしたが、「困っている人を救うのは当然」と新サービスに踏み切る
[日経産業新聞 /8月20日]
ディスカウントの大手ストア、ドン・キホーテが8月からテレビ電話による一般医薬品の販売を行っていたが、薬事法に触れる恐れがあると厚労省から指摘を受けたことなどもあり、8月末で急きょ中止した。しかし、9月からは深夜の緊急時に限り薬の無料提供を実施しており、こちらも法律に触れるのではと早くも警告を受けているようだ。しかし、ドン・キホーテ側では「困っている人に無料で提供することは違法ではない」との考えを示しており、今後の動向に注目が集まっている。

病院に対する患者の満足度を調査/市場調査会社・オリコンが約6万人から得た回答を元にランキングにし公表/「利用した人の評価を知りたい」という市場ニーズに対応
[朝日新聞 /8月20日]

がんや心疾患をわずか30分で簡易診断できる小型分析装置が開発された/東京大学と神奈川技術アカデミー研究チーム
[日経新聞 /8月8日]
がん・心疾患・アレルギーなどの疾病にかかると血液中にそれらの病気の目印となる微量たんぱく質が増える。開発された小型血液分析装置は免疫反応を利用してそのたんぱく質の量を測定し、さらに詳しい検査が必要かどうかを診断する物だ。30分程度の時間で一度に32人分まで測れる。免疫反応を利用した従来の装置は1台が数千万円〜1億円かかったが、この装置は構造の簡素化で数分の1〜数十分の1に抑えられるとみられる。

2004年度から薬の小売店などに『販売体制評価制度』導入/薬の服薬指導や薬剤師の配置などを評価し、結果はネット公表/消費者に選択時の目安にしてもらう考え
[日経産業新聞 /8月15日]
「消費者に薬の販売店を選ぶ際の目安にしてもらおう」と厚生労働省は2004年度から薬局など薬の販売店に対し評価制度を導入することを明らかにした。医薬品の販売と医師の処方により薬の調剤を行う薬局と医薬品の販売のみの小売店を合わせ、その数は全国で約7万6000あるが、まず薬局を対象に評価制度を導入し、徐々に小売店にも移行していく考えだ。薬の副作用などを消費者に説明しているか、薬剤師の配置状況、調剤技術はどうかなどを評価し、結果についてはインターネットで公表するとしている。これにより増加傾向にある薬の副作用事故の減少も見込んでいる。

糖尿病疑いがある人でも4割が治療受けず1割弱は中断/厚労省発表の『糖尿病実態調査』で判明
[日経新聞 /8月7日]
人間ドックや職場健診を受けて糖尿病の強い疑いがある人で4割、健診をまったく受けていない人は9割が治療を受けていない。糖尿病は自覚症状がない場合が多いが、神経障害や失明、腎不全など合併症が怖い。さらに食生活の改善や運動療法など生活指導が必要なので、専門医だけではきめ細やかなケアが難しい。そこで2000年度から日本糖尿病療養指導士認定機構が『指導士』の認定事業を始め、専門医の高い評価を得ている。

手先の細かい動きが可能なロボットを通信総合研究所が開発/家庭用介護ロボットへ応用を期待
[日経新聞 /8月1日]
マイクやボールをつかめるなど、手先の細かい動きができるロボットが開発された。操作する人が位置センサーをつけた手袋をはめ手指を動かすとロボットも同じ動作を行う。人間が片手でつかめる物はまず大丈夫で、握りつぶさないよう力加減できる工夫もしてある。高齢の家族と別居している人が、自宅にいながら遠隔介護できるロボットへ応用を考えている。

筑波大学が血栓を事前に予測できる携帯型モニター装置を開発/心筋梗塞や脳梗塞の発症防ぐ
[日経新聞 /8月1日]
この装置は心筋梗塞・脳梗塞を引き起こす大きな血栓ができる30分〜1時間前にその前兆をつかめる。その時間内に血栓を溶かす薬を飲めば発症を防ぐことができる。皮膚の表面から血管に赤外線レーザーを当てて血栓の有無を測定する部分と、そのデータを処理して警報を発する部分がある。測定部は腕時計や指輪のような形態で付け、警報部は鞄などで持ち運べるというものだ。

“ドクターハラスメント”名付けた医師がドクハラを見破る10カ条をまとめた/強引な治療の『脅し型』、絶望させる『告知型』など7つに分類
[日経新聞 /7月26日]
“ドクハラ”命名者の東京都の医師、土屋繁裕さんが約400件の事例をもとにまとめたもの。病院の利益を優先する『エゴ型』、患者の心を傷つける『人間失格型』などもある。「一生残る心の傷を負っても泣き寝入りしてしまう」体験者が多く、土屋医師は「患者がドクハラに対し声を上げることが大切」と対策を訴える。

厚生労働省は『高度先進医療制度』を活用できる病院の基準を緩和する/入院ベッド数の制限を撤廃、小規模の病院でも本制度を活用可能に
[日経新聞 /7月4日]
『高度先進医療制度』では保険診療と保険外診療を併用することができる。通常は一連の治療の中に保険が適用できない部分があると、すべてで保険が適用されなくなる。現在『高度先進医療』を実施できる病院としての基準は、ベッド数が300以上であるほか、外科、内科、小児科、高度先進医療の担当科のすべてで担当医が夜間の当直体制をとる必要がある。基準緩和により、ベッド数の制限をなくし、当直体制は原則として先進医療の担当科の医師が1人いればよいこととなった。

医療分野の人材派遣が来春解禁、医療界の規制緩和始まる/地方の医師不足解決への期待、チーム医療の乱れを懸念する意見などさまざま
[朝日新聞 /7月3日]
医療スタッフの連携不足が危惧されるこの制度だが、慢性的人手不足に悩む地方病院では歓迎の声があがる。解禁に向け派遣・紹介業者は市場の拡大を目指している。紹介予定派遣では医師と派遣業者が雇用関係にあり、派遣された医師と病院側で合意があれば正職員や契約職員として雇用される。しかし単発的、代理的な雇用を求める病院では使いにくいとの意見も。さらに、中央指向が強い医師が多い中、根本的な地方病院の人手不足解決につながるかどうかも疑問だという。特に問題なのは医療過誤などの事故が起こった場合で、派遣先の責任はどこまでなのかを明確にする必要が。しかし患者側からみれば、派遣でも正職員でも同じ“医師”であり、質の高い医療サービスの提供が望まれている。

うつ病克服へ精神科医や心理カウンセラーらが『日本うつ病学会』の設立を目指し研究会を立ち上げ/来夏にも正式に学会へと移行させる予定
[日経新聞 /7月1日]
うつ病は、6人に1人が経験するともいわれ、国内の患者数は数百万人に上るとみられている。同研究会は、治療法・自殺防止策・職場への復帰支援まで幅広くテーマとして取り上げ、うつ病に関連する専門家たちの相互連携の強化を行う。患者や家族、企業関係者ら一般向けの情報発信も行っていく。研究会『うつ病アカデミー』には、精神科や心療内科の医師のほか、企業で社員の健康チェックにあたる産業医、カウンセリングなどを行う臨床心理士、保健師など、うつ病にかかわる幅広い分野の専門家が参加する予定。


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