No.52025 介護老人福祉施設（特別養護老人ホーム）の長期入所について

　入所の対象は、身体機能の低下や認知症により、常時介護が必要で、在宅介護が困難な方となっています。よって、制度上は要介護１以上の方が入所可能とはなっていますが、施設の主旨から、実際は要介護３以上の方が入所可能になると思われます。

　入所の手続きは、直接施設へ行なって下さい。その際、「入所を検討しており、施設へ申し込みに関しては、担当のケアマネジャーも承知している」をお伝え下さい。介護状況の詳細に関しても、施設からケアマネジャーへ問い合わせてもらって結構です。

　申し込みの手続きは、施設によっても若干手順が違いますので、まずは電話で直接確認して下さい。施設が依頼のあったケースの介護状況（介護度／年齢／介護内容／認知症の有無／介護者の有無やその状況／介護保険の利用量／介護年数 etc… ）を確認し、入所判定会議により、優先順位が決定する　という仕組みはどこも同じです。

　入所待機期間中に、申請をした時点と大きく介護状況が変わった（介護内容が重くなった・介護者の疾病により介護が困難になった etc… ）場合は、その旨を施設に報告し、再度の状況確認を申し出て下さい。あくまでも情報修正なので、この申請で順番が繰り下がるようなことはありません。

　空床が出て、入所の順番がきた場合も、その時点で「まだ在宅介護が続けられる」のであれば、「その時点での」入所を辞退する事は可能です。再申請の必要はありません。但し、次に声が掛かるのは、他の入所対象となっている待機者に、一通り問い合わせがされた後になります。

　施設の新しさ・設備・個室の多さが、そのまま介護の質に繋がるとは限りません。
● ケースによっては、個室よりも二人部屋や四人部屋が良い事もあります。
● 入所後に家族が通う事も考えれば、車での距離や交通機関の利便性も重要です。
● 入所順番が回ってくるまで、ショートステイの継続利用ができる施設もあります。

　介護状況を勘案した上で、入所の優先順位が決まるので、一刻を争う必要はありません。上記項目などを念頭に置いて、申し込み前の施設見学をお勧めします。

　慌てて申し込みをする必要はありませんが、申し込みをしてから入所までの期間は、平均二年です。二年後に在宅介護が続けられているかを考えて、入所を検討してください。

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