No.48106 Re: 認知症祖母の胃ろうについて

介護士として働いていても、やはり自分の身内の事となると
冷静に分析しきれない事もあると思いますが、私なら胃ろうを選択します。

私自身、病院で勤務していますが、普段、自分でお食事となると
頑張っても1割、3割摂取がやっとで、水分も思うように取って頂けない
と言う患者さんがおりますが、認知症でもまだらぼけの多い、比較的
軽い認知の患者さんは、ご家族が来た場合の反応は全く異なりますよ。
水分も取ってと言えば取るし、食事もそれなりの量を召し上がって
下さいます。

認知症であっても軽度であれば、家族の手前は気丈に振舞って
出来るだけ心配かけないように、私は大丈夫と言わんばかりに行動に
移す高齢者は多いですから、りんさんの祖母も同じでしょう。

また、疾病等一切ない高齢者であっても、高齢になると味覚障害が
少なからず現れます。一般成人の平均の3分の1まで味覚は衰えてきて
しまうので、認知症やその他疾病により服薬等していれば、更に味覚は
衰えてきてしまうため、どうしても味の濃い食べ物を好むようになって
きてしまうのです。

だから食事は食べないけどお菓子は食べる！
病院の食事は食べないが、外食なら食べる！
自宅で作った料理は不味いと文句を言うが、スーパーで買ってきた
お惣菜であれば美味しいと言って食べる！と言う事が高齢者になると
多々あるのです。

また、嚥下機能に問題がないとなると尚更、胃ろうを薦められる事に
抵抗を感じたり、何故？と疑問に思う事もあると思いますが、
胃ろうについては、生きる為と考えるか、生かす為と考えるかで
意見は変わってくるものですが、食べられなくて胃ろうにするのではなく
これからも食べる為、食べ続ける為の胃ろうと考えてみては？と思います。

全く意思疎通も出来ず完全寝たきりの状態ならば、生かす為の延命だと
言われても仕方がありませんが、そうではないのですよね？
これからもご自分の好きな料理やお菓子を食べられるように、その為に
必要な処置だと思えば胃ろうも悪くはありませんよ。

まぁ、決断されるのはりんさんご家族ですから強要はしませんが、
ご家族に対する態度と、介護職員や看護師等に対する態度が同じとは
限りませんよね。それに高齢者にとって脱水の危険性がどれだけのものかは
りんさんも介護従事者ならお分かりのはずですから、客観的にみて判断
されると宜しいかと思いますよ。

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