No.51356 車いすでの長時間座位をさせるには

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No.51402:Re: 車いすでの長時間座位をさせるには[(´・ω・｀)]ID:d5cQGm07 2012/11/16 15:39
現在、ご使用中の車椅子は標準型の車椅子でしょうか？

私たちが普段、何気に椅子に座って何らかの作業をしているとします。
カフェでコーヒーを飲むのに椅子に座り、友達とお喋りする。
PCの前に座ってインターネットを楽しんだり、ソファに座ってテレビを
見たり、” 座る ”と言う事をあえて意識して座っている人はいないと
思いますが、健康な人であれば、無意識のうちに自分が座りやすい体勢を
維持する為に、身体を動かして安楽な姿勢を取る工夫をしています。

腰を動かしてみたり、お尻をちょっと浮かせてみたり、足を組んでみたり
背もたれに寄りかかってみたりと、身体を上下左右自在に操る事で
長時間でも椅子に座っている事が出来るのですが、四肢まひがあり自分で
修正は出来ない方の場合、長時間車椅子で座位で過ごす事は不可能です。
ただし、周りの職員が声をかけて座り方を何度も修正してあげるのであれば
ある程度の時間、座っている事は出来ますが、最初から数時間座らせると
言う事は本人に苦痛を与えるだけになるので、徐々に座位を取る回数、
時間を増やし、本人の体調を見ながら調節するようにしてあげて下さい。

※ベッドで寝てばかりいると寝たきりになると思ってしまいがちですが
長時間、無理やり車椅子で座位を取らせる事は、寝たきりに拍車をかけ、四肢の拘縮を助長させるだけとなってしまいます。苦痛な表情が見られる
のであれば、無理に座らせるのではなくベッドで休ませる。車椅子は
あくまでも歩行・移動を補助する為の用具であって、座って休む為の道具
ではありません。

それとお使いの車椅子がどのタイプなのかが分かりませんが、標準型の
車椅子の場合、座面が緩やかにしなっているので、硬めのクッションを
敷いた上に普通の座布団等を置く。フットレストに必ずしも足を乗せる
必要はないので、ご本人が安心していられる高さになるよう足置きを用意
したり、両腕も楽な体勢を取れるようテーブルを置く等して工夫をして
上げる事です。また表情を確認しながら、座り直す（徐圧をする）ように
してあげて下さい。

ちなみにリハビリは長い時間やればやるだけ回復すると言う物でも無く
本人の気持ちと無理のないペースで取り組む事が重要なので、ご家族の
立場としてのお気持ちが分からないわけではありませんが、無理強いは
絶対にしないようにして下さいね。例え短時間でも積み重ねて行く事が
大切ですから、長い目で見守ってあげて下さいませ。

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No.51411:Re: 車いすでの長時間座位をさせるには[ロッキーラクーン]ID:Qbop1y4X 2012/11/17 09:13
(´・ω・｀)さん、アドバイスありがとうございます。

なるほど、全く思っていなかった回答でとても参考になります。

確かに修正できない条件ならば長時間はむずかしいですね。
ただし、車いすはオーダーメイドの座位保持機能付きなので
クッション性も高くある程度は可能と思います。
しかし、参考にさせていただき検討してみます。

ご指摘のなかで、下記についてもう少し知りたいのですが、

※ベッドで寝てばかりいると寝たきりになると思ってしまいがちですが
長時間、無理やり車椅子で座位を取らせる事は、寝たきりに拍車をかけ、四肢の拘縮を助長させるだけとなってしまいます。苦痛な表情が見られる
のであれば、無理に座らせるのではなくベッドで休ませる。車椅子は
あくまでも歩行・移動を補助する為の用具であって、座って休む為の道具
ではありません。

寝たきりに拍車をかけ、四肢拘縮を助長とありますが、どういった理由
でそのようなことになるのか教えてください。
専門の方から座るだけでもリハビリ効果があると聞いたことと相反することのように思えてよく理解できないものですから。

車いすがティルトタイプであれば、条件は変わりますか？
よろしくお願いいたします。

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No.51416:Re: 車いすでの長時間座位をさせるには[(´・ω・｀)]ID:d5cQGm07 2012/11/17 20:00
確かに座るだけでもリハビリにはなります。それは間違いありません。
ただし、苦痛を伴うリハビリは返って逆効果になります。

一番分かりやすく説明するなら、肩コリです。

例えば長時間同じ姿勢で身体に負担をかけたり、精神的なストレスにより
身体が緊張し、首や肩の周辺の筋肉が硬くなる事があります。寒い場所に
いる事で身体全体に自然に力が入り、体温を逃がさないよう毛細血管が
反応して体温を逃がさないよう反応して働きかけますが、これら全ては
自律神経系の乱れによるもので、筋肉を緊張させてしまいます。
よって、肩がこる、肩周辺の筋肉がカチコチに硬くなッてしまうわけです。

拘縮も肩コリと同じで、苦痛を伴うと筋の短縮や血流阻害により拘縮を
助長するようになります。身体的な苦痛だけじゃなく、精神的な苦痛も
含め、それらの情報が脳に送られる事で筋肉が緊張し、次第に硬くなって
きてしまうのです。なのでリハビリはご本人にとってストレスに感じない
よう続ける事が大切です。ストレスと感じてしまえばリハビリそのものが
苦痛になるので、動こうとしない、動きたくない、完全に寝たきりと
いった悪循環を招いてしまうのです。

最初にありましたが、
＞＊介護スタッフだとリハビリのようにはうまく動いてくれない
とありましたが、同じように移乗介助を行っていたとしても、やはり
上手い・下手はあります。少しでも不安があったり、恐怖心があるのなら
うまく動かないのは仕方がない事です。
（可能なら実際にご自分で移乗介助を試してみて頂くと、違いが分かると
思います。）

それと車椅子ですが、良い車椅子をお使いですね♪
ティルトより断然良いです。ただ、オーダーメイドの車椅子であっても
徐圧は必要なので、時折座り直させてあげて下さいね。
（四肢まひがある分、重力によって少しずつ身体の位置が下がって来て
しまいます。また血流が悪くなる。浮腫等の原因にも繋がる。）

実際ご自分で試してみると分かりますが、微動だにせず1時間なら1時間
同じ姿勢で座り続けてみてください。 瞬きと呼吸はして良いですが、
ぴくとも動かず同じ姿勢で座り続けるのは、かなり辛いです。

以上、ご参考まで。

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No.51437:Re: 車いすでの長時間座位をさせるには[ロッキーラクーン]ID:Qbop1y4X 2012/11/19 18:45
(´・ω・｀)さん、ご回答いただきありがとうございました。

なるほど、全く認識しておりませんでしたが、ごもっともですね。
オーダーメイドの車いすだからこそ気付きにくいでしたが、
一般的な車いすだと痛みがあるようで辛そうにしてました。

今後はそこらを注視しながら徐圧してあげれるように
意識して取り組んでいこうと思います。

自ら体験することで理解できますね。