No.3888 Re: 認知症が出た時の財産管理は？

　おきくさんの場合、娘さんとの関係が良好なようですので、判断能力が低下した場合に備えて、娘さんとの間で任意後見契約を結ぶのがよいと思いますよ。

任意後見制度とは、契約締結能力があるうちに、契約によって、あらかじめ任意後見人と代理権の範囲を定めておき、判断能力が低下した段階で後見をスタートさせるものです。手続き方法は、娘さん同伴で公証人役場へ行き、決められた様式の公正証書による契約を結びます。

任意後見契約を上手に利用するためには判断能力が低下する前から、代理人と本人とがお互いの信頼関係を大切にし、意思疎通を図っておくことが重要になります。そして、どういう状態になったときに能力が低下したと考え、だれが家庭裁判所に後見監督人の選任を申し立てるのかということも話し合っておきましょう。とくに親族だけではなく専門家が後見候補者になった場合には、任意後見契約を結んだ時点で、必要な委任契約も結んでお互いの意思疎通が図れるようにしておくことが大切です。

この内容はあなたにとって【参考】になりましたか？はい  掲示内容について通報する

発言一覧