No.18249 身体拘束

No.18249は質問(相談内容)です。

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No.18249:身体拘束[ハワイ]ID:??? 2008/10/14 22:01
どこまでが身体拘束なのかわかりません
車椅子に座っていると体がずってしまうのでキルティングで安全ベルトみたいな物を作って使っています。また歩行をすると突然座ってしまい危険な状態なのでスタッフが足りないときは安全ベルトして座っていただいてますがこれも拘束ですか。

発言一覧

以下、No.18249の質問に対する回答です。

 18249: 身体拘束 [ハワイ] ID:??? 2008/10/14 22:01
 ├◇18251: Re: 身体拘束 [レッド] ID:??? 2008/10/14 22:34 評価
 └◇18262: 身体拘束の定義 [ケアマネ・ストロンガー] ID:??? 2008/10/15 00:56 評価
  └◇38361: これって身体拘束? [がんこおばさん] ID:xR3gEDa1 2010/12/25 15:06 評価
   └◇38406: 拘束かどうかを判断するのは結局は世間です。 [ケアマネ・ストロンガー] ID:a1IcCPSp 2010/12/28 17:11 評価

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No.18251:Re: 身体拘束[レッド]ID:??? 2008/10/14 22:34
グループホーム管理者の経験者です。
結論から言いますと拘束です。
定義は何かと言いますとご利用者の自由を奪うことです。
つまり、車いすベルトやベッドの4本柵、つなぎ服、電子錠などです。
1 徘徊しないように、車椅子や椅子、ベッドに体を縛り付ける。
2 転落しないように、ベッドに体を縛り付ける。
3 自分で降りられないように、ベッドを柵で囲む。
4 経管栄養のチューブを抜かないように手を縛る。
5 手指の機能を制限するミトン型の手袋を使用する。
6 車椅子から落ちないようにベルト等をつける。
7 立ち上がりを妨げるような椅子を使用する。
8 おむつはずしを制限するために介護服を着せる。
9 他人への迷惑行為を防ぐため縛る。
10 行動を制限するために精神薬を過剰に投与する。
11 自分の意思で開けることの出来ない居室等に隔離する。

こんな感じですね。(厚生労働省)

それに加えて、「ちょっと待ってください」などのいわゆる『スピーチロック』です。

結構奥の深い話ですので、良い機会と思い勉強されてはと思います。身体拘束ゼロ作戦と検索すれば、いろんな取り組みをされている事業所や団体にたどり着きます。

ちなみに我々のホームページも見てくださいね。
『老人ホームのネタ帳サイト くすくら』

悩み相談も受け付けますよ。

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No.18262:身体拘束の定義[ケアマネ・ストロンガー]ID:??? 2008/10/15 00:56
※ 以前拘束について読んだ事のある意見です。なるほど!と思ったので、その日から僕の意見にしました。内容は次のとおりです。

 安全確保の手段が、「利用者の自由意志に基づくあらゆる行動を制限している」のであれば、それは身体拘束に該当すると理解されても仕方ありません。ここで大切になるのは次の点です。
 身体拘束と安全確保について、安全確保を拡大解釈しない事。名目上は“安全確保”実際は“拘束”という事になってしまうからです。
 安全確保の為に「自由意志に基づく行動を制限」するしか方法がない時には、利用者又は家族とその旨をしっかりと話し合い、その結果を記録すると供に、拘束に同意する旨の文書の取り交わす。さらに拘束をした方法や時間帯などの記録をしっかりと残しておく。こうする事で「已むを得ない場合に許されている拘束」の条件を充たすことができます。
 拘束の定義は上記の通りです。そして行っている行為が“拘束に該当するか否かの判断には事業所は立ち入れない”と考える事が必要です。利用者やその家族、さらには第三者がそれをどう判断するかが決め手になると考えています。とても難しい問題です。理想を追いかけると現実はついてきてはくれません。だからといって拘束を矮小化していけばそれはそれで又問題となります。私はいつも『拘束をゼロにすることは限りなく難しいことだ。しかし正当に拘束をして、その事に対する批判は甘んじて受けていこう』と考えています。

・・・以上です。


 具体的な考え方の手順としては、まず事故の原因となるものを、箇条書きに上げてみることでしょうか。

◆身体能力低下
◆判断力低下
◆低下した能力でも安全に活動できる設備(手摺など)が整っていない
◆職員が介助していない時間(瞬間)がある
◆重力が1Gもある
◆転倒した時にぶつかる床などが、外傷を負うのに十分な固さがある etc...

 それぞれのケースで 何が原因となっているのか・どの原因なら解消できるのか を考えていく事だと思います。
 この時に一番重要なのは、精神論に走らない事。「良く目を行き届かせて」などは、論外。そうでなくても、人は必ず失敗します。それを前提の話し合いでなくては、何の解決にもなりません。

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No.38361:これって身体拘束?[がんこおばさん]ID:xR3gEDa1 2010/12/25 15:06
小規模デイサービスです。要介護5の女性利用者についてです。アルツハイマー型認知症がずいぶん進行し、現在では自分の意思を発することは不可能です。(意味不明の発語はありますが)両脇を支えれば歩行はできますが、自力での立位不可です。
ショートステイ利用後の当施設利用時や排便がしばらく見られない
時に特に身体の傾斜や、身体全体の硬直が見られます。
この硬直なのですが、椅子に座る時、人の体は股関節と膝関節が曲がり椅子に沿った姿勢をとりますよね。座った時は座位がとれているのですが
あっという間に股関節・膝関節が伸びて一直線様になり、イスからずり落ちてしまいそうになります。そのため送迎時や職員がつくことが出来ない場合はスイング車椅子で角度をつけ、重力によってずり落ちを防止して
います。食事は全介助です。さて、この食事の時なのですが、硬直様になり上向きな姿勢になってしまうので、片方の足首を椅子の足に手拭いでくくり、膝関節の角度を確保し、足の裏を床につけてもらうことで上向き姿勢防止と、前傾気味の姿勢をとってもらうことにより誤嚥を防ぐことができるかという事を試してみましたところ、うまく座位をとることができ、また前傾気味で食事をすることができました。この方法が一番有効ならば実施させていただこうと思うのですが、この行為は拘束にあたるのでしょうか?

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No.38406:拘束かどうかを判断するのは結局は世間です。[ケアマネ・ストロンガー]ID:a1IcCPSp 2010/12/28 17:11
 
 本人の自由意思を阻害してさえいなければ、拘束に当たりません。お話のケースでは該当しないとは思います。

 もし、ご相談のケースが、自由意思を阻害しているとされた場合。なぜそのような方法が必要なのかを説明できるようにしておく必要はあります(相談内容で事情は分かります)。判断は世間に任せるしかないです。