No.56372 これが現実
こういうのをネコババという
大阪市西成区の高齢者向け賃貸住宅「ロイヤル花園」で従業員が入居者36人の預金口座から不正に計約770万円を引き出したなどとして、同市は24日、運営会社「はなぞの」(同区)に改善指導を行った。市によると、「徘徊(はいかい)の恐れがある」として部屋に閉じ込めたり、部屋を不衛生な状態のまま放置したりする虐待計13件も確認。同市では組織ぐるみで不正を行っていたとみている。
同住宅では24時間の介護サービスをうたい、生活保護受給者が多く入居していた。同市によると、同住宅は平成19年ごろから営業していたとみられ、ほかにも不正な引き出しがあったとみて調べている。
市福祉局によると、同住宅では認知症などにより、金銭管理が困難な入居者と契約を結んだ上で通帳を預かっていた。今年2月に「複数の入居者の預かり金を使い込んでいる疑いがある」との通報が寄せられ、市が調査していた。
担当の女性従業員は今年2月〜4月までの間、51〜92歳の生活保護受給者の口座から計約770万円を引き出していた。当時の通帳はいずれもシュレッダーで裁断されていたという。
従業員は市の調査に「上司の指示で、(入居者の)衣服代などのために引き出した。通帳は磁気の部分がこわれ、破棄した」などと説明。市は金額が多額であることなどから、不正な引き出しと判断した。すでに全額、返還されている。
市は入居者を別の施設に移すなどの措置を取った。はなぞのは産経新聞の取材に対して「対応できるものがいない」としている。
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